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魔女と令嬢の悪巧みが度が過ぎる件について

「ミズハさん?なんとか出来ませんこと?リスクは伴いますが、それを抑えることが出来ればクラスに置いておくとは出来なくても連れることぐらいでしたら出来るかもしれませんわ。」

「うーん、100歩譲ってそれが可能だとしても今度は学校の先生が許してくれるかどうかかな。一応、生態系はある程度見えているからそれの対策さえしっかりすればリスクは相当抑えれるとは思う。」

「先生方への説得は何とかして見せますわ。貴族の息子や娘は私だけではありませんわ。そちらの形式から何とか出来ないか検討してみますわ。」


 権力行使かよ!それでいいの?!ただ、そっち方面で流れたとしても要はシャロルさんのご両親は動いてくれるか否か。理論上は圧倒的に不利だからね!


「うーん、そこはシャロルさんに任せるよ。じゃあアマミちゃん。どちらにしても解決しないといけない問題があるよ。

 第一に戦闘が得意ではないとは言え予想以上に色々な粉を撒けちゃうこと。眠り粉だけでも安全かどうか分からないのに吸えば命に関わる系のものを好きに撒けるとなるとどうすれば安全に飼えるか考える必要がある。

 もうひとつは餌の問題。僕の予想に反してアゲちゃんは結構魔力の吸収量が多い。僕の知る限りアゲちゃんの魔力の吸引量に耐えれるのはアマミちゃんぐらいだよ。野放しに誰かを吸ってくださいだとそのうち絶対犠牲者が出る。」


 アマミちゃんは目を擦りながらうつ向いている。一生懸命お花畑の頭をフル回転させているようである。なお、僕なりの解釈だけどアマミちゃんってこう言う薬学系の話になると誰にも負けないぐらい頭が回るのでアマミちゃんが回答を導いてくれないかと期待している。


「分かったんです!まず、餌やりは私が毎晩裸で寝れば解決なんです!吸いたい放題なんです!私は問題ないんです!普段から満腹であれば問題ないんです!」


 理論上は問題ないけど健康面と社会面で大問題だよ!風邪引かない?!寝る前裸って色々捨ててるよね!


「風邪引かない?」

「治せば問題ないんです!嫌なことがあったら風邪引いたままなんです!何もなければ魔法ですぐ治すんです!」


 ズル休みする気だな!まあ、僕も体調壊したとき強引に学校やら何やらに出掛けたくないから良いけど。


「裸の件は大丈夫ですの?」

「うーん、僕とアマミちゃんは一緒に寝てるから気づいたら後で服を着せることは可能だけど…まあ、家のなかなら他人に迷惑かけていないし多少あり得るとは思うけど…」

「じゃあそうするんです!これで家で飼えるんです!」


 うんとかすんとか言う前に決めちゃったよ!まあ、マジーラさん宅で飼うのはそれほど問題ないかな。僕は基本魔力持っていないし、万一があれば力変動させて吸われても害無いようにすればいいし。


 マジーラさんだって一般魔術師の20倍は魔力持っている。万一があっても抵抗している余裕はあると思う。


「で、色々な攻撃手段がある件についてだけど。」

「さっきも言ったんです!単なる自己防衛なんです!どうしていけないんですか!」

「私は昨日魔力を吸われましたわ。」

「お腹がすけば仕方がないんです!」


 なんかもうどうでも良くなってきたのは僕だけ?


「はぁ。これについては様子見かな。まだ実際アゲちゃんを世話してから日が浅いし…戦闘が苦手と言うことは余程隙を見せないと攻撃出来ないとか有るかもしれないし。」

「学校へ連れていくのは確定なんです!」


 アマミちゃん?ごり押し確定にも程があるよ!


「えっと、シャロルさん。アマミちゃんの性格からして問答無用で学校へ連れてくると思うけど…面倒見れそうですか?」

「具体的に何をすればよろしいのですの?」

「アマミちゃんから離させないことかな。今見ているみたいに、アマミちゃんの帽子の上が定位置みたいだし。魔力の吸入は僕の監視下で何とかするから学校でアゲちゃんに刺激を与える奴がいないかだけを見てくれると有りがたいかな。」

「分かりましたわ。飼うことになれば先生方と相談しますわ。最も飼うまではアゲちゃんの実態は伏せておきますわ。聞かれない限りこちらが不利になる情報を与えてはいけませんわ。許可だけ頂いて仕舞えばこちらものですわ!」


 若干腹黒いぞこの子爵令嬢!どこぞのブラック企業だろ!とまあ、こんな感じでアゲちゃんは強引に学校に連れていけることになりました。これでいいのかめっちゃ気になるけど、まあ、NG出るまではアマミちゃんに付き通してもらおう。

 久しぶりに読み返しましたが、昔の私よくこう言ったストーリー思いついたなぁ。人ってどんどん変わるものなのですね。

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