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一家団欒

「でだ、本当に魔女なのか?私達オラクル子爵家は魔法についての専門だ。リスクは伴うが本物であれば歴史的快挙になる。何せ魔女は基本我々人間とは縁を切っている。私は魔法を研究する上で魔女の実態をある程度把握しているが研究前は他の庶民と同じく危険生命体としか思っていなかったからな。」

「と言うことは、魔女は危険だと思っていないんですか?」

「私は半信半疑ね。でも、彼がそう言っているから信じているわ。第一魔女になんて会うことはないと思っているし。」


 現在形と言うことはまだ半信半疑なのかな。でも、納得されたらそれはそれでややこしくなりそうだぞ?


「私はアマミさんは魔女だと確信しましたわ!それでないと色々と説明がつきませんわ。」

「お姉様がそう言うのなら僕もそう思うよ…。」

「お姉ちゃん凄いんです!魔女と認められたんです!初めての心得なんです!今日はお姉ちゃんのお腹の上で寝るんです!」


 寝苦しいのでやめてください。ってか弟さん顔ずいぶん赤いな…いや、原因は魅了効果1.1倍で素が可愛いいアマミちゃんが原因だろうね。


「えっと、この件は他の方には共有しないで頂きたいです。ご存知魔女は毛嫌いされていますので下手すると王都に住めなくなります。」

「うむ。主要なメンバー以外には公開する気はないな。」


 なんだなんだ?シャロルさんもそうだけど、どうして一部のメンバーには公開したがるの?!


「大々的の方が面白いんです!やるんです!」


 止めてください。絶対ややこしくなります。


「お父様?アマミさんが魔女については余り公にしない方が良いと思いますわ。」


 お?救世主か?


「アマミさんは私のものですわ!公にされたら引っ張りだこになってしまいますわ!私がアマミさんに勝つまでは誰にも渡しませんわ!」


 公にしない点は評価するけど、動機がイカれているよ!いつから彼氏彼女になったの?!第一どっちも女の子だよ!


「とはいえどもなあ。」

「お母様、あの料理食べたいです。」

「はいどうぞ。」


 家族の団らんのなかで、アマミちゃん魔女問題をどうするか議論が続いていく件。当本人は遠慮という単語が壊れたんじゃないかというくらいガツガツ食べてるし。


「お腹一杯なんです!アゲちゃんもなにか食べるんです!」


 メガアゲハことアゲちゃんは料理に一切目をくれずオラクル子爵家を一望としている。まるで獲物を見るような…ちょっと待とうか?


 うーん、魔力を調べてみるとシャロルさんが一般魔術師の1.5倍と言うだけで余り他は目立った能力はない。まあ、家族全員が魔力を魔術師並みに持っているというのはレアケースのような気がするけどね。


「私も大分頂きましたわ。オードブルでは食べすぎる問題がありますわ。注意が必要ですわ。」


「ねえねえ、お姉様!あの子が付けている蝶のお飾りってどこで売ってるの?」


 蝶のお飾り?…違うよ!それは本物だよ?!


「オモチャではありませんわ。れっきとした魔物ですわ!」

「魔物?シャロル?それって物凄く危険なんじゃ?」

「先程からアマミさんに付いているので大丈夫ですわ。」

「50cm近くあるじゃないか。私は安全なようには思えないが。」


 お父さん。その通りです。油断すると致命傷になります。平気なのはアマミちゃんだけです。


「大丈夫なんです!魔力吸われてもなにも問題ないんです!」


 そりゃアマミちゃん魔力が一般人の1000000倍あるからね!魔力数人分吸われても害無いよね!


「魔力を吸うとはどういうことでしょうか?」

「ミズハさんによるとこのメガアゲハという魔物は魔力を吸って生きているそうですわ。」

「メガアゲハだと?」


 おや?お父さんの方が名前を聞いて反応したぞ?


「貴方?心当たりでも?」

「詳しいことは分からないんだが…稀少種と聞いている。リンプンには様々な効果があるとされ、確か死体だとしてもかなり高値で取引されていたはずだが。」

「様々な効果?」

「すまない。私も詳しいことは分からない。おそらく稀少種過ぎて研究が追い付いていないんだろう。それをまさか生きたまま発見できるとは…。こう言うのはあれだが、魔女もその魔物も稀少種過ぎる。あまり他言は避けた方が良いぞ?狙われかねないからな。」


 なんかどっかで聞いた言葉をまた聞いたきがする。もうアマミちゃんとこのメガアゲハだけで生活費十分じゃね?絶対誰にも売らないけどね。


「お父様?と言うことはアマミさんもアゲちゃんも非公開にしていただけるということですの?」

「事象は報告することにする。私の立場も考えてくれ。ただ、特定する案件は避けよう。こちらとしてもそれはメリットが薄いからな。」

「分かりましたわ。これでアマミさんは私のものになりましたわ!」


 だから最後のその理論はどっから来たの?!大体アマミちゃんは僕が面倒見ているんだからあげないよ!


「皆さん食べ終えましたか?」

「お腹一杯だよ!」

「少々食べすぎましたわ。」

「ああ、若干話に夢中で食べ損ねた間はあるがな。」

「食べすぎなんです!持ち帰るものがないんです!」

「ご馳走さまでした。」


 地味に持って帰ろうとしないでよ!


「バナナ交換会も完了なんです!友達なんです!」

「バナナ交換会とはなんだ?」

「すいません。アマミちゃん用語です。忘れてください。」

「誰がパーチクリンですか!酷いんです!お姉ちゃんにはこのキノコを4個口のなかに進呈するんです!」


 そろそろそのネタスルーして良い?もう毒キノコネタは飽きたよ!

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