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子爵令嬢はしっかり者です

「僕はどうすればいいのかな。最低限着替えてからじゃないと、帰れないんだけど。」

「お姉ちゃんも一緒に泊まるんです!これも強制なんです!破ったら箒から叩き落とすんです!」


 最近アマミちゃん何だかんだで僕を殺そうとしていない?!酷いよ!まあ、突き落とされる位で僕は死なないけどさ。ある意味僕じゃないとアマミちゃんは管理できないよね。何回殺されるか分かったもんじゃない。


「でも、シャロルさんはアマミちゃんの友達だし…僕が来ると迷惑じゃ。」

「むしろ大歓迎ですわ!アマミさんを私だけでお世話するのは難しすぎますわ。」


 今お世話っていったな?友達扱いしていないね?妹分と思っているのかな?まあ、アマミちゃんは見かけ10歳強だしシャロルさんは16歳位らしいからそうなると言えばそうなるのかな?


 と言うより僕は18歳位のはずだし…そこら辺仮定で決めてるから分からないんだけど…身長的にも僕の方が年齢層近くなってるのかな。


「了解。まあ、じゃあ邪魔にならない程度に。」

「分かりましたわ。これで今日一杯はその服装のままで問題ありませんわ。崩すのが持ったりなかったのですわ。ご両親にも自慢できますわ。」


 ちょっと待て、本音それだろ!


「では車に乗るのですわ。3人ですので緩やかに乗れますわ。」


 と言うことでまた戻ることになりました。アマミちゃんは後ろですぐ寝ちゃったのでシャロルさんと僕が前です。地味にアゲちゃんは帽子を降りてアマミちゃんの露出した胸元辺りから魔力を吸っている件。


 服の上からは吸えないみたいだけど、それでも露出部分がかなり広い服を着ているので、大体毎分0.5人分の魔力を吸っている。アマミちゃんじゃなかったら大惨事だよね。勿論僕だからこそその力の流れを感知できるわけだけど。


「さて、到着しましたわ。そろそろ夕食の時間ですわ。そう言えば、ミズハさんたちの夕食の準備を致しておりませんわ。」

「あー、ここら辺で外食できるところがあれば適当に買うよ?」


 あれ、そう言えばお金あったかな?


「そんなことは致しませんわ!お二人は私のお部屋で待っていてくださいまし。」


 で、シャロルさんはどっか行ってしまった。


「じゃあまあ僕たちはシャロルさんの部屋に行く?場所は覚えてるし。」

「箒で行くんです!最短距離です!」


 おい、壁突き破っていくつもりか?!第一僕は道を覚えているのであって方向はわからないよ?!今シャロルさんの部屋誰もいないでしょ!


「僕が案内するよ。あとアマミちゃん?念のためだけど、用もないのに壁を突き破っちゃいけないよ?」

「そうなんですか?!最近瞬時突破して瞬時修復すれば痛くないと分かったんです!壁さんも一安心なんです!」


 逆に不安で仕方がないよ!気付いたら破壊されてて直っているなんて狂気の沙汰だろ!まあ、廊下でグダっても仕方がないのでシャロルさんの部屋にいきました。歩いたからね。いや、厳密にはアマミちゃんはは箒で飛んでいたけど僕の速度に会わせてくれたというかそんな感じ。


「お待たせしましたわ。後30分ほどで出来ると言う話ですわ。夕食はオードブル形式にしていただきましたわ。」


 どうやらメイドか誰かに夕食の件について注文してくれたらしい。


「お父様やお母様…後、私の弟が一緒ですがご勘弁くださいまし。」

「むしろそちらの事情は大丈夫?急に押し掛けちゃって。」

「大丈夫ですわ。アマミさんが食卓を引っくり返さなければ問題ありませんわ。」

「シャロルさん!ナイスアイデアなんです!採用するんです!」


 やめろー!アマミちゃんに養分与えちゃダメだから!


「駄目だよアマミちゃん。マジーラさんの食卓じゃないんだから。」

「酷いんです!そんなことしていないんです!精々先程バラバラになったバナナを師匠の料理に入れるだけなんです!」


 それはそれで鬼畜だろ!強化魔法特化のバナナなんて食べたら歯が折れるからね!


「普段もそのような感じですの?」

「そこまで酷くないから大丈夫だよ。手掴みはあるけど、うん。強いて言えば広い空間だと勝手に空飛んじゃうくらいかな。」


 マジーラさんの一軒家は森の中だしそんな広くないからアマミちゃんが室内で空を飛ぶことはない。突っ込むことはあるし、下着1枚で走り回ることはしょっちゅうなんだけどね。アマミちゃんジャンバースカートの下は下しか履いていないからその度にマジーラさんは明後日の方向を向くと言う有り様である。


「分かりましたわ。魔女はそういうものだとして捉えておきますわ。」


 いやいや、すべての魔女に風評被害を被っているよ!


「ではこちらですわ。」


 と言うところで食卓に向かいました。流石は貴族の食卓である。縦長のテーブルに装飾が着いていて椅子も腐るほど並んでいる。食べ物も既に置いてある。豪華すぎる。


 誕生日席にはおそらく子爵様とその斜め前には奥様。奥様と反対側の席にはおそらくシャロルさんの弟様が座っている。

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