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魔蝶の実態

「なあ、聞きてえんだが。あれだろ?魔女って俺らでは到底できねえような魔法やら魔力やらあるんだろ?」

「シャロル様曰くそういう認識だと思うけど。」

「じゃあさ、それを片手間にぶっ壊せるミズハさんって人間なのか?」

「ところでフロウミ君とノヴェラ君はメガアゲハについて何か見つかった?僕は全くだったんだけど。」

「おい、露骨な転換止めろや!」


 いやいや変えようとするでしょ!これでまた化け物扱いされたらたまったものじゃないよ!


「お姉ちゃんはお姫様なんです!異論は認めないんです!バナナを投げつけるんです!」


 食べ物を粗末にしてはいけません!って、本当に投げるな!しかもなんで僕?!キャッチは簡単なので回収。


「ミズハさんの強さも調べてみたいですわ。ただ、ミズハさんはどう見ても人間ですわ。今はメガアゲハの情報が欲しいですわ。クラス云々の話がありましたわ。」

「ッチ。でもあれだぜ、そんな魔物の文献なかったぜ?」

「魔物の文献が少なくて調べようにもどうしようもなかったと言うか。」

「フロウミさんが気にすることではありませんわ。そもそもお父様お母様は魔法に特化した方たちですわ。魔法に影響がある魔女と違って、明確な関与がない魔物の文献があるとも思っていませんでしたわ。」 

「じゃああれか?無駄打ち前提か?!ッタク、無駄足踏ませすぎだぜ!」

「まあまあ、他の魔物の情報が入ったじゃないか。今後の冒険者依頼にいかせると前向きに考えよう?」

「ヘイヘイ。」

「しかしこれでは、本当にアゲちゃんをクラスで飼って良いのかは判断に苦しみますわ。」

「うーん、ここ数日の観察で分かったことなら伝えられるよ?」

「本当ですの?!」

「まあ、アゲちゃんがアマミちゃんに付いてからの経緯からを簡単に話すから後は判断してね。」


 分かってることとして、魔力を吸って生きていること。指程度ならば吸われても対して損害はないこと。ただ、急所から吸われると危険なことになることも注意として伝えておくよ。


「まああれだな。どうせアマミのことだ。何だかんだでずっとそばにおいてるだろうから放っといてよくね?世話なんてあいつが勝手にするだろ。」

「分かりましたわ。おそらくクラスメイトで用もないのに服を脱ぐ可能性がある方はアマミさんくらいですのであまり気にしませんわ。念のため伝える程度にいたしますわの」


 おいちょっと待て。その言い分だとアマミちゃん構内でもそんな破廉恥な性格だと思われてるの?!


「あ、そろそろ夕食の時間だね。僕らはそろそろ帰ろうと思うよ。」

「そうですわね。でしたら、先程の車を使うとよろしいですわ。こちらですわ。私のお屋敷に来てくださり感謝していますわ。」


 と言うことで、シャロルさんの完全自動車に乗って帰路に向かっています。…うん、何か忘れてないか?


「到着しましたわ。」

「…ありがとう…サーラ…楽しかった…」

「僕も色々勉強になったよ。」

「てめえの態度は気に入らねえけどな。」

「ムー、未だです!まだ任務は完了していないんです!アゲちゃんもまだ帰らないんです!」


 任務?…あ!!


「シャロルさん?!僕ドレス姿のままじゃん!これじゃ帰れないよ!」


 すっかり忘れてた!


「あ、そうでしたわ。あまりにも違和感が無さすぎてすっかり忘れていましたわ。」

「面倒だからそのまま帰っちゃえばよくね?」


 いやいや御免だからね!今までの男装生活パーだから!第一、これじゃ僕完全に貴族だよ!このまま歩くのはよくないよ!


「今日はシャロルさんの家に泊まるんです!確定事項なんです!」


 え?!何の話?


「そうなのですの?私も聞いていませんわ。」

「2秒前に決めたんです!変更はボカーンのバカーンなんです!」


 いよいよアマミちゃんネタ無くなったのかな?


「そうですわね。まあ、お父様もお母様も許可してくれますわ。取り分け、どちらも魔女となっては大喜びのはずですわ。」

「そうなの?魔女って皆に恐れられている印象だけど。」

「オラクル子爵家は魔法専門の貴族ですわ。魔女に会えるとなれば多少のリスクなど恐れませんわ!それにアマミさんのことはよくお話ししていますわ。どちらも理解してくれますわ。」


 どうやらシャロルさんの伝でアマミちゃんなら抵抗なく受け入れられそうである。


「…大分遅くなったので…私達は帰ります。…アマミが魔女のこと…両親に伝えても大丈夫でしょうか…」

「うーん。まあ大丈夫だよ。ただ、魔女を恐れている人達も沢山いるから漏洩しないようにしてくれると嬉しいかな。」

「うんじゃ行くぜ。まあ、俺は気にしてねえが一応両親には黙っておくわ。まあ、俺にとっちゃこんな奴が本当に魔女か、あ?ってところだからな。」

「まあ、確かにアマミを見ていると僕が母から言われた魔女のイメージが完全に壊れちゃうね。じゃあ、また来週。」


 ここで、フロウミ君たちが別れました。何だかんだで面白いメンバーだよね。まあ、人間の割合が少なくねとは思うけどまあいいか。

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