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第一話 捨てられました
はじめまして。
頑張って更新していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
冒険者たちもめったに来ない深い魔物の森。
そこに一人の赤ん坊が捨てられた。
「早く帰るぞ…ぼやぼやしてたら俺たちまで魔物に食われちまう」
大きな幹のうろに赤ん坊の入った籠を置くと、男たちは足早に去っていた。
赤ん坊はスヤスヤと寝息をたてていた……というか俺は寝たふりをしていた。
これからどうしたものか。声には出せないが考えることはできる。
このままでは、魔物の餌になるしかないのか。それは避けたいものだ。
『たしか神様に魔法を使えるようにしてもらったはずだ』
目を閉じて、自分の中の魔力を感じることに集中すること10分。へその奥あたりに何か温かいものを
感じることができた。のど元に魔力を集中させ喉を震わせてみる。
「あう…あう…たす…」言葉にするのはなかなか骨が折れる。
格闘すること30分
「バリアー」白っぽい光が赤ん坊を包んだ。
これで半日は大丈夫だろう……たぶん