表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/54

アクア

「そっちの君。何かを身につけているんじゃないか?」

 気になっていたのか、沙羅が敦に向って言った。

「ええ、貝っぽい数珠のブレスレットを付けています。それが何か?」

「いや、水に守られているなと思って。小さな力だけどな」

「力がなくなりかけていますね。アクア嬢に見てもらったほうがよろしいでしょう」

 敦は不思議そうに手首に巻きついている丸い粒が並んでいるのを見た。守られているという言葉を聞き、安心したようだ。

「アクアの領域か」

「あの、きゃぴきゃぴ娘か」

 ヒースは、どこかでふらついているであろう、勿忘草色の髪に澄んだ水色の眼をした娘を思い出し苦笑した。

「はるかは持ってないの?」

 アキの疑問に、素直に答えた。

「基本的には。前にかぶれたことがあって、それからはちょっと。今回は撮影のときにタイピンを付けてるけど」

「宝石付き?」

「少し赤みがかった緑色の小さな石が付いてたと思う」

「まぁ、悪い石ではなさそうだけど。現場に行くから、一応、その時に見せてくれる?」

 アキは、翌日ロケが再開されると、すぐに行くと約束した。

「ホテルまで送っていきましょう」

「いえ、大丈夫です」

 ヒースの誘いに、はるかが断る。

「ちょうど、自動車で出かけなければならない用事がありますので。遠慮なさらずに」

「では、お言葉に甘えて」

 一礼して、部屋を出ていく客人2人に、アキが質問をした。

「ヴァイキングは平気か?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ