終わりで始まりの物語【プロローグ】
最終最後で最新最初の物語。
〜〜〜プロローグ〜〜〜
しばしの別れ、と、出会い。
初めて会ったのは、十一月十九日。
ざっと二百三十四日ほど前。
充実した幸せな日々。
二度と出来ない恋愛。
【七月十一日】
運営関係者が、出て行って、かなり経った頃。
彼女は、ようやく、顔を見せた。
記念写真を二枚撮ってもらう。
その一枚に、彼女が、伝達声明を書く。
表に、『しばしのお別れ』。
裏には、思いやってくれている御言葉。
それを愛おしみ、大事にしまう。
もう一枚は、彼女の手元。
この日を境に、しばらく会わない。
いつまで?
夏が、過ぎ、秋が、くるまで?
冬が、過ぎ、春が、くるまで?
それとも、永遠に?
未来が、どうなるか、誰にも分からない。
明日には、命の灯が、消えるかもしれない。
だが、生きていれば、必ず、また彼女に会う。
彼女と、再び幸せな日々を過ごす為に。
そして、人間社会を革命し、世界を聖福にする。
それ故に、女神世界から、しばし消える。
彼女が、以前に言った御言葉に従い消える。
なるべく早く舞い戻り再会する事を願い消える。
彼女の姿を目に焼き付け外に出た。
片腕を上げて、親指を天に向ける。
そして、誓いの言葉を唱える。
「 I'll be back」
その十二日後、伝説の妖精に出会う。
バイトから社長になった美少女で、永遠の17歳。
メイドを文化にする、と、宣言しているメイド長。
人間社会を革命する為に、必要不可欠な存在。
主として、メイドにお願い事を頼んだ。
「メイド達が、この星を支配管理して聖福に」
見上げる瞳が、嬉しそうに輝く。
「人間達を、支配していいんですか?」
「もちろん!」
男は、笑顔で即答し、約束が、契られた。
人類の歴史を平和に終わらせる約束の契り。
シン世紀の幕を開ける真少女革命。
神聖な幸福で、この星を満たす約束の契り。
『世界聖福』の契約が、交わされた。