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魔道電動シティ探偵社  作者: 神山 信
1/3

オープニング *悪し物の怪*


冷たく薄暗い闇の空間…



闇に広がる底知れぬ闇への恐怖





いや、闇より恐ろしい物を、私は知っている。




それは、目の前に存在する人間を操る強大な力であることを…





「こんな所に連れてきても無駄だよ。村田…僕にとって、お金(ソレ)は意味が無いんだ。お金(ソレ)は僕自身の力で手に入れてこそ素晴らしい価値あるものと信じているから。」



言い切れぬ悪寒が私を支配する。


でも、このままでは駄目だ。


私がしっかりしなければ。





「村田、お前にはまだ戦意が残っているはずだ…一緒に警察に行こう。僕が手にしている証拠(あれ)を使えば、あいつ等の悪事の真実が露見する…」




「……………………」




「おい、プライドまで売ったのか……」




二人の間に冷たい風が沈黙の中を吹き抜ける。





「スマン…もう、後が無いんだ。娘の為なら例え、神に背く事だろうが…」




苦しみと悲しみが村田の表情から見て取れる。

娘を人質に取られ、逆らう事が出来ない哀れな男の悲しき未来を示唆しているようだ。




「ご立派ですよ。村田君…君は本当に物分かりが良い…嬉しい限りです。娘さんもきっと喜んでくれるはずだ。

さて、愚かな子羊さんはどう始末しょうか。こちらとしては話し合いで解決したいのですが、そうともいかないですね…」




田村の後ろから近づく、男の冷たく鋭いメガネの奥で光る眼光は私の本能に危険だと掻き立てる。黒い背広をシワひとつ無くきれいに着こなす様は、この男の尋常さと冷徹さを物語っている。




「残念ですが お別れですね……我が名の元に汝の契約より降臨せよスピリス」





床に光を放つ魔方陣が浮かび上がり、そこからライオンの体と黒き翼…口から鋭く尖っている牙がはみ出した動物が出現した。見覚えのあるタイガーアイの瞳色が敵意を向けている。




「スピリス?どうしたその身体…

お前、スピリスに何した!?」




「そうでした…もともと貴女のパートナーでしたね。でも、スピリス君の力は我々の社会で無くては成らないものでしたので記憶(データ)を書き換えさせて貰いましたよ。何気に、てこずってしまいましたが…『川崎千歳(かわざき ちとせ)がどうなってもいいのかい?』と貴女の名前を出したらおとなしくしてくれました。それで、私が再び契約して新たな主になったのですよ。さて、スピリス…あの女をやりさい…」



「……………」




物の怪と化した親友が目の前に現れ、私の動きを封じる。

男がスピリスの前に出て、メガネを上げながら闇色の目を向ける。





「二つ、ご忠告しておきましょう…一つは余計なプライドは捨てた方が懸命です。もうひとつは強がったりしない事ですよ…

例えば、自分を偽り『男』として会社(ここ)に潜り込む馬鹿なマネなんかはね…」




もし、宜しければ⬇️⬇️も読んで見てください。

『悪魔で復讐者(仮)になろうと思うのだが私のポジション、なんか変くないか?』です。



https://ncode.syosetu.com/n3577fg/



自分でタイトルつけたにも関わらず、タイトル自体忘れてしまう(笑)



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