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俺と・私の「告白劇」

作者:鈴酢ヒロ
高校に入学して早数ヶ月。


好きな人が出来た。生まれて初めて、好きという感情を抱いた。

彼女のことをいつも目で追ってしまう。教室の隅っことは、1番前に座る彼女を見つめるには都合が良い。
彼女には気づかれているかもしれない。いや、彼女は俺の存在なんて、気にしていないかもしれない。
なんて彼女はクラスの人気者。俺だけじゃなく、みんなが彼女を見ている。

そのうち、この視線のどれかと彼女は付き合うのだろうか。
そう考えたら、早く彼女に、たとえ届かないとしても、この気持ちを伝えたいと思った。

今日俺は告白する。
たとえ届くはずが無いとしても。
放課後の教室。窓を開ければ、運動部が練習している声が聞こえる。
もうすぐ彼女がやってくる。
緊張している。上手く伝えられるだろうか。
それでもこの気持ちは、伝えねばならない…

そう考えた時、教室のドアが開く音が聞こえた。
振り向くと彼女が立っていた。
伝えなきゃ、この気持ちを…

「俺は、お前のことが…!」
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