表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/13

商人の気持ち♪

「なあ、そろそろ次の町に行こうよ」


「全くこれだから遊び人は……。先を急ぐ気持ちは分かりますが、もう少しで十万になりますので」


「何が?」


「これですよ。これ」


 私は然り気無く指で合図した。


「ほう、それはいいね。次の町にはカジノがあるらしから……」


「資金があるに越した事はないね」


 遊び人と私はニヤリとした。


「こら! いけません! なんて品性に欠ける会話ですか! お金とかカジノとか……とかガールとか……」


 この僧侶は……何を言っているのか。

 >ぱふぱふ的なやつじゃね?

 ああ、合点がいったよ。


 私と遊び人は何となくジェスチャーで会話した。


「僧侶……己を偽る事はないですよ。僧侶だって男なんですから。けれど資金がない事には……ねえ」


「いや、その私は聖職者としてむにゃむにゃ」


 こう言う人間だからこそ、葛藤を乗り越えて大賢者になるのだろう。

 私は薄汚くて結構! お金が大好きさ!


「さあ、気を取り直して、モンスターを狩って刈って勝って飼って……狩り巻くりましょうや!」


「「おー!」」


 何かこう……纏まった気がする。

 フフ、上手く丸め込めた。人間なんてチョロいもんだよ。


「っておい、勇者が勝手に先に進んでるぞ!」


「……ガール……ふぱふ……ガール……ふぱふ」


 次の町に着くまでの間、勇者は延々この言葉を繰り返していた。


 畜生! 私が丸め込めないのは勇者だけである。

作者もお金が大好きさ!

ゲームみたいにお金が稼げたら……。


話術に長けた、交渉のスペシャリストの商人ですが、得手勝手大将の勇者だけは商人の手の平では転がりません。


目標に向かって突き進む上で必要な物は、他人に流されない自分勝手さ……もとい、確固たる信念なのかも知れませんね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ