盗賊の気持ち♪
「ゴールドチケットないんだけど……」
『勇者はゴールドチケットをなくした』
やめろやめろ、見るんじゃない。俺じゃねぇって。
確かに俺は盗賊だけど、仲間のもんはとらねえよ。
『僧侶は様子を見ている』
おいおい僧侶、なんだその目は。告白しなさいってか? 罪の告白でも待ってんのか?
やめろって、俺じゃないから。神に使える者が人を疑っていいんですか?
マジ勘弁してよ、確かに普段の素行は悪いかもだけど、根はいいやつよ? だってほら、魔王と戦おうって気概があるんだぜ? 普通ないでしょ?
おいおいなんだ、みんなしてその目は。
普段は宝箱開けてとか、平気で頼むくせになんだ。こんな時だけ。
大体勇者、お前はダメだろ。
お前平気で人ん家から物をパクるだろ。言っちゃえば俺よか悪党だよ。
お城の宝箱とか平気でパクるだろ。どんだけ横暴なんだよ。勇者だからって何でも許されると思うなよ。
おい! 待て! なんだ!
やめろ! 取ってねぇって!
○
散々身体検査を受けた挙げ句、物がない事がわかると謝罪の言葉もなく、平然と旅が始まる。
僧侶に至っては「最初から信じていましたよ」なんてほざきやがる。
言っておこう、僧侶は真っ先に俺を疑った。
最近はマジで転職を考えている。
まあ、この人って言っちゃえば……泥棒だもんね。
日頃の行いが悪いと言う事で……。




