武道家の気持ち♪
実家が道場であった影響で、私は武道家になりましたが、正直言って嫌でした。
こんなご時世ですから、強くなる為に修行をするのは――仕方ありません。
けれど私はこれでも女の子なんです。
俵を叩けば手が痛み、巨木を蹴っても足が痛い。
けれど何度も拳を痛め、何度も足を痛めた結果が着実に現れきました。
修行を行うに連れて――拳はゴツゴツになり、足はムキムキに――――日に日に女性らしさが失われていきます。
ある日私は父に言いました。
「こんなゴツゴツの体じゃ、お嫁に行けない!」と。
父は「だよね!」と他人事の様に言いました。
私は父をボコボコに殴り倒した後、家出を決意。
この肉体に終止符を打つべく、特効薬を求め旅に出たのです。
そうして私はゴリラ娘と揶揄されながらも、勇者様と出会い、勇者一行として今に至ります。
魔法は一切使えませんけど、これでも女の子です。
家事全般、特にお料理は得意なのです。
いつか勇者様に振り向いてもらえるよう――――精進したいと思います。
拳一本で魔獣を屈服させる訳ですから……そらもう……恐ろしい。
ゴリラだって見方によっては可愛ぞ! すんげぇデフォルメすれば……。




