①推しとの出会い。
「推し」それは自分の生活をより豊かにしてくれる存在である。
心身ともに傷ついた私は、1人で旅に出る方にした。
行き先は「京都」にした。
もともと好きでよく足を運んでいた私は、京都の好きな場所を巡りながらのんびりしようと考えた。
新幹線でガタゴトと、外を眺めなながら推しの音楽を聴く。
あーなんて心穏やかになるのだろう。
もうこのままずっとぼーっとしていたいとさえ思う。
京都についた。
まずは清水寺など大きいお寺でお清め後、お気に入りの散歩道を歩き、お気に入りのお寺でぼーっと過ごした。
夜は観光客が集まるところから少し離れた居酒屋さんを探して、1番静かそうなお店に入ることにした。
お店にはご夫婦のお客さん、店主と親しそうにお話ししていので常連さんぽい感じであった。
私は初め1人で飲んでいたが、お話を振ってもらい、ご夫婦のお客さんと店主と4人で話しながら楽しいひと時を過ごしていた。
そこにまた1人お客さん。
若い男性だった。
私はお酒も入り、ほわほわといい気持ちになっていたため、あの男性も含めみんなでお話ししようと思い、話しかけた。
5人でお話しして、しばらくしてご夫婦は帰る支度をし始めた。
お店をハシゴするのが好きな私はご夫婦と一緒にお店を出ることにした。
次のお店は店主にお勧めされたお店に向かった。
そのお店も静かでのんびりとお酒を飲める雰囲気の場所だった。
今度は、常連のお客さんっぽい男性2人組がいた。
お店に入って、飲み物を選んでいると、ガラガラ、1人お客さんが入ってきた。
ここも結構お客さんくるんだな〜と思っていたら隣の席に座り出し、ぽんぽんと肩をたたかれた。
私…「(え…。誰。京都に知り合いいないって。怖い。)」
「あのー人違いだと思いますよ」と言いながら彼を見た。
「!!!!」
なんとさっきのお店であった男性ではないか。
お互い目が会い、爆笑…!
あまりにも大きな声だったのでしょう。男性2人組と店主はこっちをみてびっくりした顔をしていた。
私達は、その顔をみて申し訳なくなり「すみません。」と言いながら急いで飲み物を頼んだ。
その男性から京都の観光スポットからは少し外れる様々なお店や眺めの良いところなどをたくさん教えてもらった。
その男性は京都に住んでおり、京都が好きで別の県から引っ越してきたらしい。
それを聴き私は
私…「私も京都が好きで、私の推しも京都に今住ん出るんですけど、良い暮らししてて、私も京都に住んだらそんな暮らしができるのかなって。」
彼…「京都はいいところだよ、おいでおいで。」
「推しは何をしてる人なんですか?」
私…「音楽です。」
彼…「音楽か〜、俺も音楽関係のお仕事だから知ってるかもですね」
私…「!?!?、○○さんって名前で活動してて、、」
彼…「…。」
私…「やっぱり知らないですよね、ジャンルが違うとわからないですもんね〜」
彼…「…。」
私…「え、ごめんなさい、何か気に触るようなこと言いました?」
彼…「あ、いや、」
しばらくお互いに沈黙したあと。
彼…「それ、俺かも…。」
私…「え、、、?????」
彼…「…。」
私…「じっと彼の顔を見る。…。…。…。!!」
なんと私が推している彼ではないか。酔いが一気に覚めた。
酔ってた私は自分好みの顔の人〜としか認識していなかったのだ。
私…「すみません、すみません、ファン失格ですね、、、」
「ほんと、ほんと信じてもらえないかもですけど、推しなんです。酔っててかっこいい人だな〜としか思ってなかったんです。」
「決して、ファンというのを隠して近づいたわけでは!!!」
推しとファンとの接触はイベント以外はNGだと思っている私は必死に説明をした。
彼…「(笑笑笑)」
…「大丈夫ですよ、ただちょっと驚いただけなので、推してくれてありがとございます。」
私…「ほんとすみません。この時間は勝手に宝物にさせていただきます。これだけ飲んだら出ますね私。」
彼…「ゆっくりしてってください。○○さんがよければ私はまだお話ししたいですよ?」
尊い。あぁなんて尊い推しなのでしょう。
優しすぎやしませんか。
私…「そんなこと言ったら図々しい私みたいなファンはほんとに飲み続けますよ?(笑)」
彼…「飲み続けましょうよ」
私…「ほんとにほんとですか?ファンとわかって飲むと疲れますよ?」
彼…「○○さんが良ければ」
私は図々しくも飲み続けることにした。
年始早々、傷ついた私に神様が下さったご褒美だと自分に言い聞かせて。
気がつくと私達はお店の閉店時間になるまで飲んでいた。
楽しすぎた。最高だった。
お店を出た私は酔い覚ましも兼ねて、京都の街をお散歩することにした。
そこに何故かついてきてくれる推し…。
私…「もう暗いですよ。帰った方がいいですよ。」
彼…「○○さんは帰らないんですか」
私…「私はもう少しふらふしたら帰りますよ」
「京都に入れる時間は短いので満喫しないと!」
彼…「京都の夜は真っ暗で危ないですよ」
私…「もういい大人なので大丈夫ですよ(笑)」
彼…「…。」
私…「…。」
私…「私のお散歩結構長いですよ?(笑)」
彼…「明日も京都にいますか?」
私…「あ、はい。明後日に帰るのでそれまではいますよ」
彼…「明日お散歩しませんか?」
私…「明日もお散歩する予定ですよ」
「(あれ。話噛み合ってない?)」
彼…「明日、京都お勧めのところ案内しますよ」
私…「…???」
彼…「お1人が好きなら無理強いはしませんけど…。」
私…「え、明日も一緒にいれるってことですか?」
彼…「嫌じゃなければ」
私…「(にやにや)(神様こんなご褒美いいのでしょうか)」
「(ありがとうございます。ありがとうございます。)」
彼…「…いや、ですか…?」
私…「嫌なんて滅相もない!逆に良いんですか?」
「私、あれですよ、こんな気を使ってもらわなくてもコメント荒らしたりとかアンチしませんよ?」
彼…「(笑)ファンとして接してないですよ」
「もう少し一緒にいれたらと思っての提案です」
「○○さん面白いので」
私…「!?!?わー!神様最高です!生きてた甲斐がありました!」
彼…「大袈裟ですよ(笑)」
私…「大袈裟じゃないです!推しとこんな、もう、言葉がでません」
彼…「喜んでくださっているならよかったです」
「明日のたまにも今日はもう帰りませんか?」
私…「うっ…。帰ります…。はい…。」
「(もう少しお散歩したかったけど、けど、けど、我慢、)」
彼はそっと手を私に出してきた。
私…「???、流石におてては繋ぎませんよ〜(笑)」
彼…「でもさっきっからよろよろですよ?」
私…「推しとの距離はきちんとしてるので!あとおててもお付き合いしないと繋ぎません!」
彼…「(笑笑)推しとの距離ってなんですか」
「怪我しないように気をつけてくださいね」
私…「推しとの距離は推しとの距離です!推して推される関係性!」
彼…「なんですかそれ(笑)」
私は「推し」とは何か、私の推し活をするときの心理など推しについて熱く語った。
彼はただ、ただ笑いながら話を聞いてくれた。
ホテルまでついた私達は、お互い朝起きてから集合場所や時間などを決めよう。と話して、連絡先を交換してばいばいした。
私はお風呂に入り、今日のこと明日のことを考えながらいつのまにか
ぐっすり眠っていた。
目覚ましをセットするのも忘れて…。




