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覚醒
「おい起きろ」と声が聞こえる。
懐かしいような初めて聞いたようなそんな声だった。呼ばれた自分は何者だろうか? 随分長い間、眠っていたような気がする。自分が何者かすらも思い出せない。自分が何か大きな液体とも気体とも断言できない媒質の上で浮かんでいるような感覚がした。
再び呼ぶ声。
ゆっくり頭が覚醒に向かうことを感じた。一気に脳内がクリアになって自分が何者か自覚した。
そうだ自分はコーサラ国の王子で封印されていたんだ。
王子は起きると自分がベッドに縛り付けられていることを発見した。王子は自分が改造人間であることを思い出し、怪力で拘束具を破壊した。
ゆっくり起き上がると半開きの扉へ向かって歩き始めた。