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第108話 ダンジョン攻略大作戦(レイド戦ですね分かります)

拙作二度転生コミック7巻本日発売です!

よろしければこちらもどうぞ!

「ダンジョンの大規模同時攻略ですか?」


 若返りポーションの騒動も大分鎮火してきたので試しにいつもの格好でダンジョンにやってきたら、以前野良パーティで知り合いになった探索者のおじさんからそんな話をされた。


「ああ、なんでも再構築されたダンジョンの最深の階層は、同じフロアに点在するボスを全て同時に攻略しないと下層への階段が解放されない事が判明したそうだ」


「どうやってそんな面倒な条件が分かったんです?」


「なんでも階段が見つからずにずっと攻略が停滞していたらしいんだが、ある日フロアのなかで一つだけ床が巨大な一枚岩で構成されている部屋の床にそれらしい謎かけが浮かび上がったんだそうだ」


 ふーむ、攻略が停滞しているフロアかぁ。

 そのギミックを作ったのって間違いなくダンジョンを運営している大神だよねぇ。

 って事はウッキウキで新ギミックを実装してみたけど、誰も気付かないから慌ててヒントを出したのかな? ありうる……


「それだけじゃなくてな、あと一週間以内に攻略しないと下の階層の魔物達があふれ出して魔物の大発生が起きるって警告文も書いてあったんだとよ」


 うん、これ絶対大神は痺れを切らしてるね。神様って我が儘だなぁ。


「なもんで攻略に参加する探索者を大々的に募集中って訳だ」


「それどうやって参加するんですか?」


 ダンジョン攻略に関わってるとなると私にとっても他人事じゃないけど、探索者協会に申し込みが必要とかだと戸籍の無い私には完全に無理なんだよねー。


「参加条件は目的の階層に自力でたどり着く事だけだってよ。まぁボスを倒すんだからな、どれだけ偉くても戦えなきゃ意味がねぇからな」


 だから私も誘ってみたとおじさんは言う。

 なるほど、確かにそれなら探索者協会に登録していない私でも参加できるね。

 目的のフロアに到着できる実力が参加証替わりって訳か。

 ふむ、この条件ならルドラアースの住人じゃないフレイさん達も誘えるね。

 彼女達もずっと訓練ばっかりであんまり長く一緒に居られなかったし、たまには誘ってみようかな。


 ◆


「かまわんぞ」


 そんな訳でフレイさん達を誘いにエーフェアースにやってくると、彼女達の師匠であるリドターンさんからあっさりと許可が出た。


「修行の成果を確認するには丁度良い機会だろう」


 成程確かに。私も皆がどれだけ強くなったのか知りたいしね。


「任せてください! 強くなった私達の強さをアユミ様に見て貰います!」


「我々の修行の成果、ご覧ください」


「ふふ、生まれ変わったわたくし達は一味違いますよ」


 おお、皆やる気満々だね。


「うむ、やる気に満ち溢れていて大変良い。では万が一無様な姿を晒した場合は修行の厳しさを倍にするとしよう」


「「「………………頑張ります」」」


 うわぁ酷い気の引き締め方を見たよ。

 ともあれ、皆とダンジョンに潜るのは久しぶりなので楽しみだね!


 ◆


『アユミちゃん、私達とダンジョンの同時攻略に参加しない?』


 翌日、ルドラ―アースにやってくるとタカムラさんからのメールが届いていた。

 っていうかタカムラさん達とダンジョン攻略!?


『え? 大丈夫なんですか?』


 だってお婆ちゃん達なんだよ!?


『やれやれ、失礼な物言いだねぇ。ババァじゃ足手まといっていいたいのかい?』


 と即レスしてきたのはオタケさんだ。


『い、いえそう言う訳では……』


『まぁまぁそうイジめなさんな。私達ね、アユミちゃんから貰った若返りポーションのお陰ですっごく体が軽くなったのよ。だからかしら、とっても体を動かしたい気分なの』


『これでも若い頃は探索者として色々な素材を集める為にダンジョンに潜っていたのよ』


 へぇ、タカムラさん達って昔は探索者だったんだ!

でもなるほど、確かにタカムラさん達には若返りのポーションで体が若くなったのなら、昔のように体を動かしてみたいと思う気持ちも出てくるだろうね。


『分かりました、そういう事なら喜んでご一緒します。ところで私の友達も一緒に参加する予定なんですが良いですか?』


『あの子達よね。勿論いいわよ』


 まさかのタカムラさん達もダンジョン略に参加することになっちゃったよ。


「うーん、思った以上に大所帯になったね。これは回復アイテムを多めに作っておいた方がいいかもだね。よし、来週のダンジョン攻略までに色々と準備やレベル上げをしておこう!」


 ◆


 という訳で私はポーションの素材を求めてダンジョンの採取エリアへとやってきた。

 ダンジョンの再構築があった後はどこが採取フロアか分かんなくなっちゃうんだけど、そこはこのダンジョンを縄張りにしている探索者達を頼る。

 再構築が終わってダンジョンに入れるようになった彼等は、真っ先に下層への階段と採取フロアの再確認に行くからだ。

 私はそんな彼等の後を追いかけて採取エリアの場所を教えて貰うだけ。


「てなわけで薬草を採取採取っと」


 ある程度採取したら、隠し部屋に戻ってポーション作成タイム。

 目的のフロアにどんな敵がいるか分かんないから、教わったポーションは一通り作っておこうかな。

 割合としては傷を治すポーションと魔力を回復するポーションを多めにしておこう。


「さーて準備も出来たし、週末はボス退治だー!」

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― 新着の感想 ―
さて、久々にダンジョンに潜るパワフルお婆様方がどうなるやら 凄惨なショーが始まる?
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