4 一方、マンヒパーティは
4 一方その頃、マンヒパーティは
「やれやれ清々したぜ」
一泊一万ゴールドの宿の豪奢なソファに座り、ワインを飲んでいたマンヒが、笑いながら言った。
「くくく、あいつ、みじめに牢屋で臭い飯食ってるぜ!はははっ」
「いい気味だよね!」
マンヒに肩を抱かれている拳闘士のノーノが相槌を打つ。
「名誉棄損罪はさすがに可哀そうだった気も……まっいっか、あんなやつ」
同じく肩を抱かれている魔法使いのレイが言った。
「そうだ、良いんだあんな奴。聞けば天帝侮辱罪も架されて数十年は出れないとよ。わはははははっ」
「きゃはははははっ」
みんなが笑う。
「でもさ、なんであんなのパーティに入れたのよ」
「あん?」
ノーノの質問にマンヒは天井を見上げた。
「まったく、あの野郎は幼馴染でよ。俺は嫌いだったが俺の親父とあいつの親父が仲良くてな、親父から頼まれたんだ」
「それを聞いたの」
「親父のいう事は絶対だ。だから雑用係でこき使って虐めてやめさそうとしたが、まぁやめないな。さすが一人ぼっちが怖いロッサ君だぜ、ははは、しかし親父も死んだ、せいせいするぜ、嫌いな奴がどっちもいなくなって、ははは」
「マンヒ様、それより、次はどのダンジョンに行こうか」
向かいのソファに座っていたシールダーのセニアが笑いながら尋ねる。
「おう、そうだぜ。レアアイテムをゲットするぜ」
「ロッサが居ないから、今まで以上にスムーズにいくだろう」
「やめろやめろ、思い出すだけでムカムカして来る!」
「ほんとほんと!」
ノーノとセミアが相槌を打つ。
「マンヒ様のパーティにあんな奴がいるなんて、とんでもないことだったわ」
「すまない、マンヒ様、もうあいつの話はしないようにする」
女たちの喝采を受けてマンヒは満足気に溜飲を下げる。そして、
「俺は、天帝になるんだ」
マンヒは重々しく言った。
「そうですよマンヒ様、素敵」
「俺は、全ステータスが優れている」
「マンヒ様に敵うものなどいない」
「天帝陛下から称賛されたんだ。もっと俺の名を国中に轟かしてやる!」
「さすがマンヒ様!」
「皆も俺についてこい!」
「はいマンヒ様!」
三人が諸声になって返事をする。
マンヒは微笑んだ。
だが、とマンヒが心の中で考える。
天帝も、もうじき死ぬ……なのに、次期天帝候補達の中で、俺の立場は弱い!
もっとレアアイテムを献上しなければならない。
もっと功徳を詰まなければならない。
そうすれば俺が天帝だ!
「ふふふ、よし皆、今度は以前攻略した『竜の洞窟』に行くぞ」
「堅実で適切な判断です」
「前に行ったことあるからスムーズに攻略できるわ!」
「わははははは、今度もやるぞ!」
「あそこか、レアアイテムが多いんだよねっ!」
「そうだ、がっぽり行くぜっ」
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