5 エルフ族は救われた
エルフの部隊は人間達に包囲され、次々と倒されていっていた。
僕は飲み込もうとする人間の部隊に、
「バッセ(衝撃魔法)で全員吹き飛ばして良いよな」
「はい、しかしリベルラ様全力ではおやめください、地形が変わってしまいますので」
「わかった」
今度はちゃんとセーブして、二十分の一くらいの魔力で僕はバッセを唱えた。
轟音と共に、発生した衝撃波で大地がえぐれ、人間達が破裂する。
「何が起こっているんだ……人間達が、私達の森が……吹き飛ばされた……」
「逃げろ!土石流が来るぞ!」
と、攻撃されていたエルフ達がざわつく。
僕の魔法によって、地形が変わってしまったからか、土石流が発生し双方の部隊を襲った。
「何をしてる何ですかリベルラ様!」
ララが怒ってきた。
「ごめん、ごめん」
「もう私がやりますから!」
とララがジュグウ(重力操作魔法)唱える。
土石流全体の流れが逆転し、上に上がっていった。
「今のうちに皆、退避してください」
ララの叫びに、
「あれはララ様!」
「ララ様が助けに来てくれた!」
「いう通りにしろ、早く退避!」
エルフ達が土石流の来ない場所へ退避を始める。
見ると、人間達の部隊も戦場から離れていっていた。
「凄いですわね、あの娘」
イマノリさんが言った。
「ジュグウなどの高技術魔法を使える者なんて、この世に何人かしかいませんわよ」
「まぁね、僕はステータスが高くなるだけで、魔法技術がないからなぁ」
「全くですわ、一帯何個クレーターを作るつもりですの?」
「面目ない、しょうがないから素手で行くかな」
僕はまだ残って戦っている人間の部隊に突っ込んでいく。
人間達が混乱していた。
「ふんっ」
とそこらにいた一人を引っ掴んで投げる。
周りの人間達に向かって投げたので、ぶつかった人間達数十人がもろとも突き飛ばされ、夜空にへと消えていった。
よし、こんな感じで良いや。
僕は引っ掴んでは投げるを繰り返し、エルフ部隊の隊長の元へと移動する。
到着すると、
「お前は!」
そう言っておばさんエルフが僕を睨み付けると……。
「ララ様、リベルラ様、本当にすまなかった!」
がばっと、いきなり土下座をした。
「我ら部隊は人間に包囲され、全滅です、この責任は、私の命をもって償います」
「何を言っているのですか、もう包囲は崩れました」
ララさんは隊長に歩み寄り、
「ちょっと顔を上げて外を確認ください」
「へ?」
言われるままが外を確認する。
「……バカな、何だあのクレーター、人間共が逃げて行っている?」
「リベルラ様が助けに来て下さったのです」
「ああっ、ありがとう!あなたのおかげで救われた!」
またも、がばっと、いきなり土下座をした。
「……だ、だがなぜ我々のような愚かな者たちを助けてくれたのだ。あなたの言葉に耳を傾けもせず、しかも牢に閉じ込めたような我々を……」
「くだらん質問は良い、人間共は戦場から離れてっているが、立て直して再攻撃してくるだろう、集まったところを覇王竜で一網打尽にする」
僕は剣を構え、気合を入れる。
僕の体が光りだした。
瞬間、金色の竜が突如天空に現れた。
「お久、マスターよ、今度は何だい?」
「なんか眠そうですね」
「当たり前だ、明日は五時起きでゴルフだってのに……」
「そうなんですか……」
どうやってゴルフするんだろう、そしていったい誰と?
「で、誰に攻撃したら良いのよ」
「あの人間達の部隊です」
僕は隊列を組みなおしている人間部隊を指差し言った。
「……技名叫べ、前と同じだ」
竜は肩を回しながら言った。
僕は気合を込め、
「スカイラブドラゴーン!」
と全力で叫んで剣を振り下ろした。
竜の口が開かれる。
青白い焔が放たれた。
跡形もなく、一瞬にして人間の大部隊が消滅した。
ついでに、ポン!というコミカルな音を立てて、覇王竜が姿を消す。
◇
「それでは、我らエルフ一族を未曽有の窮地よりお救い下さったリベルラ様に心からの感謝を捧げ、ここに祝いの席を設ける。一同乾杯!」
「乾杯!」
「リベルラ殿に乾杯!」
エルフ全員が僕に対して感謝の祝杯を挙げた。
「そうだ、リベルラ様の銅像を建てよう」
などと言っている。
「それはいいな!」
「賛成だ!」
他のエルフたちも同意して盛り上がるが、
「頼むからそういうのはやめてください」
僕は必死に断る。
「これほどの大活躍をしておいて、それは無理ですわ」
イマノリさんがツッこんできた。
「そうです旦那様、どうしてそう謙虚なのですか、そんなんだと、私また、惚れ直してっ……」
ララさんの頬が赤らむ。
「ええい、リベルラ様に近づくなゆうとるやろがい!」
「頼むから勘弁してくれ……」
僕は盛り上がる周囲をよそに、ひっそりとため息を吐くのであった。
打ち切ることにしました。
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