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4 救世主、現る



 地下牢に三人まとめて入れられる。


 小さな窓からは鉄格子越しに星空が見えた。


「このようなことになってしまい、リベルラ様にはなんとお詫びして良いのか……」


 ララが涙ぐむ。


「まぁ泣かないで、助けになるから」


「ああ、村の者達は夜襲に行ってしまいました」


「そうだね、僕らだけで行こう」


 僕は窓に向け、バッセ(衝撃魔法)を放つ。


 一瞬の轟音の後、窓のあった壁が無くなった。


 やりすぎたかな……セーブしたんだけど……。


 地面が抉れ、デカいクレーターが出来上がってしまっている。


 いまいち力の加減が分からないな……。


「ええええええええええええええ!?」


 ララが悲鳴に近い声を上げて驚いた。


「さっすがリベルラ様!」


 イマノリさんが腕に抱き着いてくる。


「規格外すぎますね……見てはいましたが、やはり凄い……」


 気持ち良い夜風が、テラス状態になった地下牢に吹き込んできた。


「覇王の紋章……、リベルラ様、私をすぐにパーティの一員にしてください」


 ララが言ってきた。


「仲間か、戦力はもう十分だとおもうけど」


「いえお仲間ではありません、妻ですのでパーティの一員でありませんと」


「えっ!?」


「そして、私の子も、あの、その……」


「あわわわわわわ」


「じゃかぁしい!もうええわ、この展開!」


 イマノリさんが怒鳴る。


「仲間いらん!もう良い、仲間はわい一人で十分や!」


「いえ、いくらリベルラ様がお強いと言えども、一人では限界があります。たとえばビオリンゴンテのように大多数の敵を相手にした時など、戦力は合った方が宜しいと考えます」


「わいがおるがな、ねぇちゃん」


「イマノリさん、方言止めよ、何か残念だよもう……」


「あっ」

 イマノリさんは、いけないと口を押えた。


「千里眼のスキルはリベルラ様の役に立つと思います」


 ララさんが僕に詰め寄るようにして言ってくる。


「なるほど……そうだね、仲間が増えるのか……嬉しいな……」


「まぁリベルラ様に喜んでもらうなんて!私、頑張ります!」


「でもギルドがない……」


「いえ、村には神水晶がありますので、それで大丈夫です」


「よし、じゃあ行こう、村の人達はもう攻撃してるよ、きっと」


 僕は外に出た。


 村人を攻撃できないから、僕らは何もせず出陣するのを見送っている。


「大変なことになってなきゃ良いけど……」


 僕はララさんの案内の元、神水晶の元へ行き、仲間を一人増やした。


   ◇


 牢へとリベルラ達を封じ込めた村のエルフ達は、人間の基地に夜襲を掛けていた。


 夜襲は成功した。


 人間達の基地は火を付けられ、四方を囲んだ弓矢部隊が雨のように矢を打ち込んでいる。


「これでこのの戦争は収束する!」


 隊長のおばさんエルフがそう一族の者たちに宣言した。


 しかし……。


「隊長、人間達が……押してきています!」


「駄目だ!右翼が崩壊しかけています!」


「そんなわけなかろう!」


「い、いえ……事実ですが……」


「もう一度確認しに行け!」


「そ、そんなっ、今すぐ造園が必要と、私、伝達を頼まれたのでございま――」


「――黙れ!いいから行け!」


 隊長が怒鳴りちらす。


「くそ!くそ!やはり戦力の差が違いすぎるのかっ」


 人間の兵隊は、エルフの50倍だ。


「くそ!本には奇襲かければ50倍差も覆せると書いてあったのにっ」


 その手には付箋が沢山張ってある、読み込んでぼろぼろの「マンヒのマーベラス戦略術」という本が握られていた。


 ふと隊長の頭に、ララの顔とリベルラの顔がよぎった。


「ララのいう事、聞いてたらよかったのかな……」


「た、大変です!隊長!」


 仲間が飛び込んで来た。


「どうした!」


「崩壊です、人間達の反撃で我が軍が崩壊しました!」


「なんだって!」


 辺りを見渡すと、エルフの軍は人間の軍に完全に包囲されいる。


「……」

「隊長、どうしましょう!」


「……」

「隊長!隊長!?どうしました、返事をしてください!」


「……」


 もはや敗北は決定した。


 もう呆然とするほかない。


「ああ、何でこんなことに……」


 目の前の光景に絶望し、膝から崩れ落ちる。


「隊長、指示を!隊長!」


「……」


「た、隊長……」


「白旗を上げるんだ」


「そ、それは」


「早く、何とか命だけは助けてもらう……」


「そんな……助けてくれるわけ、男達を皆殺しにした奴らですよ……」


「わかってる、なんとか、なんとか」


 その時、武装した人間が飛び込んで来た。


 隊長は覚悟した。


 ここまで人間が攻め込まれている。


 もはや白旗など上げても意味がない。


 自分達は皆殺しになると、そう悟った。


 その隊長の元へ、もう一人武装した人間が飛び込んで来た。


 もう一人、もう一人、もう一人と、次々に武装した人間が次々に飛び込んで来る。


 そしてその人間は全員気絶していた。


「何を諦めている、しっかりしないか、一番年上なんだろ?」


 その言葉が、何が起こっているか混乱している隊長のおばさんエルフに聞こえた。


「そうですよ、リベルラ様と共に人間達を倒しますよ」


「適当に終わらせますわ」


 頭上からリベルラ、続いてララとイマノリが降り立つ。


「反撃するぞ!」


 リベルラが叫んだ。


少しでも

「面白かった」

「続きが気になる」

「もっと早く更新しろ!」


と思ったら……


下にある☆☆☆☆☆から、作品への評価をして頂けるとうれしいです。


つまらなかったら☆を少なく、面白かったら☆を多く、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ついでにブックマークもいただけると本当にうれしいです!


何卒よろしくお願いいたします!

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