2 エルフの長は少女!?
「この度は申し訳ありませんでした」
「申し訳ありません」
エルフ達が土下座してくる。
「いいよ、いいよ、困った時はお互い様だし」
「リベルラ様、ぜひ私達の里にご案内いたしましょう」
リーダーエルフが立ち上がって言った。
「いやホントに良いですよ、急いでるんで」
「なら、なおさらです。里を通って行った方が早い」
「そうです、寄ってってください」
周りのエルフ達が言ってきた。
「それ以外の道は里をぐるりと回る道しかございません」
「里を通れば、森を突っ切れますよ」
「ついでに一泊していってください、夜道は大変危険でございます」
……どうしよ、この森の事はエルフが1番知ってるか……聞いといた方が良いかも。
「……そうなんだ……じゃあ、お邪魔するかな」
「はい、リベルラ様、こちらでございます、先導いたします」
エルフ達が歩き出した。
その後を僕は付いて行こうとして
「はぅぁ!?」
僕は衝撃で声を上げてしまう。
「大丈夫でございますか、リベルラ様!?貴様ら一体何をしたぁ!」
イマノリさんが怒鳴って、モーニングスターを振り始めた。
「だっ、大丈夫!違うんだイマノリさん!ライガ&フウガにいらないって言われたそれはしまって!」
エルフの女性は葉っぱ三枚で大事な所を隠しているだけの服は、後ろの方は何も隠されていなかった。
丸出しのぷりぷりのお尻にビックリしてしまう。
「う、後ろから見たら全裸に見えるよ、その服」
「大丈夫です、着ています」
とエルフ達が前を指差し見せる。
「……うん、そう……、良かった……」
「はい」
しかし……よくそんな服着てるくせに、僕を露出魔として変態扱いしたよな、こいつら。
でも待てよ……これ男もこんな服を着ているのかな……。
やばいな、帰ろっかなぁ……。
再びエルフ達が歩き始め、僕らはその後を付いて行く。
「それにそしても、ずいぶん好戦的でありますわね」
イマノリさんが聞いた。
「ああ、それは最近人間共が、侵略してきていて、それで……」
「侵略……それは一体なぜ……」
「魔族の隠れ家が、この森の中にあって、それを人間達が壊滅さしたんだ」
「隠れ家が、壊滅……されたですって……」
イマノリさんが言葉を失う。
「そう、それからだ、私達がかくまっていたとか言い張ってきてな……」
……エルフ達の言う隠れ家と言うのは、僕らの目指している所だったのだろうか……。
イマノリさんは、うつむいたまましゃべらない。
たしか森を来越えた所って言ってたけど……目指す場所じゃなくても同族が死んだんだ、ショックだろう……。
何十分か歩いて、僕らはエルフの里にやってきた。
森が開けて、木の家々が建っている。
で多分、あのデカい家が村長の家だろう。
エルフ達はそのデカい家に向かっていた。
村に居るエルフ達が僕らを見て、驚いて集まってくる。
ただ、全員女の人だ……。
しかも全員葉っぱ三枚だ……。
「これは村長、ただいま参ろうと思っていたところでございます」
現れた、見た目の歳は15、6くらいだろうか、美しい金色の髪を長く伸ばした、女の子にリーダーエルフがひざまずいた。
村長……この子が?
「リベルラ様でございますね、同胞の無礼をお許しください、そして命を助けていただき、里のエルフを代表して感謝を申し上げます」
と頭を下げてくる。
「……なぜ、知ってるんです?」
僕はびっくりしてた尋ねた。
「スキル千里眼を持っていますので」
「千里眼……たしか、遠い所のできごとも全て感知できるスキルでございましたね」
「そうでございますイマノリ様」
村長の女の子は頭を上げると、
「私はララ・ウーム。この村の長でございます。リベルラ様のラクマカの街での戦いも知っております」
そう言って、僕の方をすがるような目で見て、
「そして、大変身勝手なお願いですが、どうか私たちエルフ族を滅亡よりお助けください」
ララさんはそう言って、大きな瞳から一筋涙をこぼした。
「私達を襲う人間共から、私達をお助け下さい。頼れるのは、覇王の紋章を持つリベルラ様しかいないのです」
何だ急に……。
僕はイマノリさんと顔を見合わせた。
「なっ!?ララ殿!何という事を言っているんだ!」
「そうですぞ!こんな人間共に頭を下げるなど!」
「我ら誇り高きエルフ族!誰の力も必要としない!この誇りと精神が最大の攻撃、武器なのですぞ!」
「その誇りと精神で、立ち行かなくなって困っているのではなかったのですか、我々は!」
「そうだ、今日夜襲を掛けるはずだろう、協力などいらん!」
周りにいるおばさんエルフ達が叫んぶ。
ララさんがは軽く目をつむり、ため息を吐いた。
「言葉を慎みなさい。リベルラ様は次期天帝に最も近い選ばれた者、私は千里眼で見たのですその破格の力。あの一級モンスタービオリンゴンテと1000及ぶその使役モンスターを難なく倒した、あの力を」
「馬鹿な!?ビオリンゴンテを!?」
「この人が天帝だって!?」
「そんな事が重要ではない!人間を人間と戦わせるなんて、やってくれるわけないだろう!?」
パンチパーマのおばさんエルフが前に出てきた。
「今晩の夜襲はもう中止できない、決められたものなのですぞ、それを分かっておいでか!もはや女だけならコロレとかいう女など、怖くはない!」
「ああ……」
頭が痛いとばかりに、ララさんの顔が歪む。
しかし、そりゃそうだ、人間の僕らを人間と戦ってくれるよう頼むなんて、何を考えているんだ?
「ともかく、この場は私に任せなさい。これはエルフ長の娘としての命令です」
「任せられませんな」
「いいから……お願いだからリベルラ様達と話をさせて」
「……ララ殿……あなたの千里眼は本物です、ここは引きましょう、しかし、そんな事を言うようでは長は務まりませんぞ!」
そう言って周りに集まってきた人が解散していく。
なんか色々訳ありのようだな……。
「リベルラ様、イマノリ様、失礼をいたしました。どうぞ食事をご用意いたします、私の家へいらして下さいませ」
ララさんが笑顔になって言うと、あのデカい家に向かって行った。
「面白かった!」
「……つまんなかった」
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