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1 エルフの住む森


「ここが常闇の森かぁ、ホントに昼でも暗いんだね」


 僕は先を行くイマノリさんに垂れている枝を潜りながら言った。


「二百年前も暗かったですわ」


 魔族の隠れ家に行くため常闇の森を通過している。


 ポコちゃんは暗いところが苦手で、踏破する羽目になっていた。


「エルフたち達が見張っているから、そのうち現れますわ、片っ端からぶっ殺していきましょうね」


 イマノリさんは楽しそうに言った。


「だめだよ、そんな簡単に殺したら」


「なぜでございましょう」


「もし殺しなんてしているとバレたらギルドから追放だよ」


「ああ、そうでしたわ」


 イマノリさんは残念そうに言った。


「魔族とか絶対に知られないようにね、特に方言に気を付けてよ、大分酷かったから」


 僕は方言が出てしまったイマノリさんを思い出して、笑ってしまう。


「笑わないでくださいませ、だ、大丈夫でございます、あの時はつい我を忘れてしまっただけですわっ」


「ふふふ、でも可愛かったなぁ」


「へっ!?」


 イマノリさんが振り返ってきた。


「イマノリさんはムキになったりすると、いつもの上品な感じがなくなくなるから可愛いや」


「わっ、わかっとるから、自分、笑いすぎやで」


 イマノリさんが照れて、怒ってくる。


 その時、


「そこのバカップル、止まれ!」


 高圧的な声が森に響いた。


 驚いて声のした方を向くと、エルフが複数、木々に隠れ弓を引き僕ら狙っている。


 ……バカップル?


「一体なぜ隠れるようにして進んでいる」


 リーダーの何だろう、女性のエルフが木の陰から出てきて聞いてきた。


 ……のは良いけど……何だあの恰好は!?


「はぅぁ!?」


 僕は衝撃で声を上げてしまう。


「大丈夫でございますか、リベルラ様!?貴様ら一体何をしたぁ!」


 イマノリさんが怒鳴って、モーニングスターを振り始めた。


「だっ、大丈夫!違うんだイマノリさん!ライガ&フウガにお土産で買ったそれはしまって!」


 エルフの女性は葉っぱ三枚で胸と股間を隠しているだけだった。


 とがった耳を持ち、非常に美しい容姿をしているエルフ族が、人間界に来る時は人間と同じ格好を

するけど、自分達の縄張りでは伝統衣装を着ている、とは聞いていた。


 だからそれを見たさに縄張りに入った男達がドンドン殺されている、らしい……。


「ん?貴様!?」


 リーダーエルフが僕の顔を見て、背負っていたカバンから紙を取り出す。


 僕の前まで近づくと、おもむろにその紙と僕の顔を交互に見だした。


「……人相書きとも一致する。リベルラ・ロッサ、間違いなく本人だな……」


「……そうですが、何か……」


 リーダーエルフは威圧的にこちらを見てくる。


 ん?なんかどっかで、こんな展開あったような……。


「大人しくしろ!この変態め!お前の様な変態を通すわけには行かない!」


 まるでゴミを見るような目で言ってきた。


「元マンヒパーティーの一員であるお前の罪業はここまで届いている。栄誉あるマンヒ様の名を怪我した悪党め。法律上では他国の罪で貴様をとらえることができないが、私の権限で貴様を殺処分とする!」


 リーダーエルフが言い放つ。


「ここまで伝わってるのかよ」


「あのマンヒとやら、結構有名なのですね」


「ホントびっくり」


「変態に容赦はせん、全員、撃て!」


 と命令と同時、周りのエルフ達が一斉に弓を放ってきた。


「痛て、痛て、痛て」


 矢が直撃した額をポリポリ掻く。


 エルフ達が目を開いて驚いていた。


「そっそんなっ、矢か当たったのに……」


 リーダーエルフが口をパクパクさせている。


「いや、その前に一本しか当たってないって何なんだ」


「妾には一つも当たりませんでしたわ」


「うるさい、くそ、追放された無能者と聞いていたが……」


「どうしましょう、リーダー」


「リーダー、聞いてください当たったの私の矢ですよ」


「逃げましょう、リーダー」


「うるさい、うろたえるな。ええい!」


 リーダーエルフが腰の剣を抜き去ると、横に居たエルフを斬ってしまった。


「ぎゃあぁぁぁぁ!」


 斬られた脇腹から血がどくどくと流れ出ている。


「ああっごめんっ!」


「リーダー、それ危ないからしまってください!」


「うろたえないでリーダー、しっかりして!」


 ……。

 ……何をやっているんだ、この人達は……。


「絆創膏!だれか絆創膏持ってないか!」


「日焼け止めならあります、リーダー!」


「よしそれで良い、塗りたくれ!」


 ……。

 ……何か、僕の持ってるエルフのイメージと違うな……。


「何か、妾が知ってるエルフは高知能でプライドが高く、品ある種族でしたが、引きこもってる間に

何かございました」


「いや、僕もビックリしてるよ」


 ……あれ?おかしいな?


 女性しか、いない?


 全部で五人のエルフは全員女性なのに気づいた。


「リーダー、私、もう駄目です……」


「しっかりしろ、そんなこと言うな」


「いえ、分かるんです、もう、リーダー最後にスイーツ、食べたかった」


「死ぬなぁぁぁぁ」


 ……。

 ……もう、しょうがない。


「イマノリさん、オッパイだ。オッパイをあげてやって」


「え?これはリベルラ様のものなのに……」


 胸を揉みながら、イマノリさんがすねる。


「ねぇ、ここで恩を売っといた方が良いよ、そう思わない、ね、お願い」


「うーん……仕方ないですわね……」


「ちょっと皆さん、日焼け止めで治るわけないでしょ」


「えっ!そうなのっ!」


 エルフ達が一斉に驚いてこっちを見る。


「今から治してやるから、どいて」


 イマノリさんが怪我をして、横になっているエルフの元にひざまずき、


「さっオッパイをお吸いなさい」


 と服をはだきながら言った。


「おっお前、何やっているんだ!」


「何ってけがを治すためにオッパイを吸わせるのですけれど?」


「馬鹿かお前は、そんなもんで治るわけないだろ!」


「チューチュー」


「おい、何お前も吸ってるんだ、逆に毒だ、吸うな!」


「いえ、待ってくださいリーダー、チューチュー、何か、すごく気持ち良いです、私、もう止めれません、チューチュー」


「ちょっとリーダー、傷を見てください!治ってきてます!」


「そんなバカな、治ってる!」


 周りのエルフがざわつく。


「えっ何を言って――」


 リーダーエルフが傷を覗き込むと、ドンドン血が引き傷がなくなっている。


「……マジで?」


「おっぱいを吸えば、治るに決まってるじゃありませんか、みんな知らないのですね」


「……そうなの?……そうなんだ……」



少しでも

「面白かった」

「続きが気になる」

「もっと早く更新しろ!」


と思ったら……


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