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2 一方その頃、マンヒパーティはラクマカの街に来ていた


2 一方その頃、マンヒパーティはラクマカの街に来ていた




「ノーノが大鷲の翼を持っててよかったぜ」


 マンヒが笑顔を作ってノーノに言った。


「じゃ、私はこれで」


 ノーノはつっけんどんにマンヒに言う。


「おい、待てよ、お前ホントに出ていくのかよ」


「当たり前じゃないっ!」


 ノーノは怒りに震えた。


「助かったんだから良かっただろうが」


 ノーノがイマノリによって入り口まで運ばれて、一人帰ろうとした時だった。


 マンヒ達が竜の洞窟から脱出できたところに丁度出くわす。


 ノーノはマンヒに、当たり前だが、パーティを抜けると言った。


 しかし、ノーノが街へひとっ飛びできるアイテム、大鷲の翼を持っているのに気づいたマンヒは、大鷲の翼で俺たちもいっしょに運ばないと、力づくで奪い取ると言ってきたのだ。


 それでノーノは一緒に、故郷であるラクマカの街へとマンヒと共に帰ってきた。


「まぁ、飛んでくる先が王都だったらもっとよかったんだがなぁ」


「何であんたに合わせないといけないのよ!」


 ノーノはマンヒに目も合わせようともしないで怒鳴る。


「まぁまぁ落ち着けよ。大体出てってどこ行くんだよ」


「イマノリ様――じゃなかった、リベルラのところ」


「はぁ!?さっきからそれマジで言ってんのかよっ!?」


「私がどうやって助かったと思うの?」


「ノーノ、その女性が言っていリベルラのステータスの恩恵の話は本当なの?」


 横からレイが尋ねた。


 ノーノは自分が助かった経緯を話した時、リベルラ・ロッサの裏スキルの事も話していた。


「そう、だからレイとセミアも一緒に行きましょ」


「何を……何を馬鹿なことを言ってやがる!よりにもよって、あ、いつの元になんて!?おいセミアも黙ってないでなんか言ってやれよっ」


「……しかし、ロッサのステータス恩恵で今までパーティがうまく行ったいたなんて。信じられないが……実際ロッサがいなくなってからを考えると……」


 セミアは力なくそう意見する。


「お前まで何言ってんだ!たくっ!死にかけで幻覚でも見たんだよ!俺のもとから出ていくと後悔するぞ!」


「幻覚で傷が治ったとおもうの!?」


 ノーノがマンヒを睨みつけた。


「ふんっ、でその女の言うことを信じて、ロッサとパーティを作るだって!?何考えてんだ!?あいつは犯罪者なんだ。できるわけねぇだろがよ、はははっ」


「でも、その女性が言っていた内容、気がかりよ、リベルラを一度会って確かめたほうが良いかもしれない」


 レイが俯き、何やら考えながらそう言う。


「なんだとっ、てぬぇ良い加減にしろっ!」


「じゃ、さよなら」


 ノーノは片手を振って、


「これから私はもう一度大鷲の翼を使って竜の洞窟に行くつもりだから。セミア、レイ、あんたがたも早くそんな男から離れたほうが良いよ」


 それだけ言い捨てて、マンヒ達の元から去って行く。


「あーあ、行っちゃった。一緒に行けば良いのに、小さいやつだぜ、なぁレイ」


「……」


「まっ良いか別に、変わりはいくらでもいるしな。なぁセミア」


「……」


 レイとセミアは無言だった。


「……おいギルドへ行くぞ……たくっそれにしても閑散としてねぇか、この街、なんでだ?」


 マンヒは二人を無視して歩き出す。


 歩きながら、自分の実力を知らしめなくてはと、強く思った。


 あきらかに今回の事で信用を失っている。


 くそっ、あいつが去ってからうまくいかない事ばかりだっ。


 とマンヒはいらだっていた。


 怒りをあらわに大股で歩く。


 その後ろを歩いていたセミアが、マンヒに聞こえないように小声でレイに聞いた。


「どうおもうノーノの話」


「本当も何も、信じられないわ」


「そうだよな」


「マンヒの固有スキル、盗賊の極意、なぜ今回は発動しなかったんじしょう?」


「……スキルの効果がいきなり切れる事なんてあるのか?何か知ってるか?」


「……」


 レイは考え込んでしまった。


 そして、ある結論に至る。


「……ねぇセミア、もしかしたらだけど、盗賊の極意の効果を誤解していたのかも」


「どういう意味だ?」


「今まで経験から盗賊の極意の効果を予測していたけれど、高魔力操作でのボファル(分析魔法)でスキルの効果を詳しく見て見たら……もしかしたら……」


 レイの言っていることに、セミアは首をかしげるばかりだった。




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