登場人物紹介(最終話終了時)
(注)思いっきりネタバレです。
忘れそうなので、覚えているうちに書き留めておきます。登場人物が意外に多いので、主要キャラだけですが、ご了承ください。
・俺……主人公。男性だが、ある日起きたら、なぜか寝る前にプレイしていたゲームのヒロインの1人になっていた人。ポジティブの化身。基本的にへこたれないし、どんな時でも楽しい要素を探すのが大好き。一方、目的のためなら手段は選ばないリアリストな一面も。隙あらばくるくると回る。最終的に、汐音ちゃんとの鬼ごっこに僅差で勝利し、無事現実世界へ帰還した。なお、別に勝利しなくても帰れた模様。
作中一不気味で可愛い生き物。他の人物からはさぞかし恐ろしい存在に見えたことでしょう。気にしていないのは高宮城先輩、北辻さんくらいでは(母上殿からは実は怪しまれています)。座右の銘は「おもしろき こともなき世を おもしろく」。本筋には全然関係ありませんが、年の離れた姉が1人います。
・夜桜 汐音……ゲームではヒロインの1人。俺氏が汐音ちゃんとして行動していた裏で色々画策していた人。本作だといちおうメインヒロイン? ちょっぴり理屈屋なロマンチスト。登場回数は多くなかったものの、大事な場面には常に居合わせるという要領の良さを見せる。『黒い石』を多数所持していたことにより、本物の魔女からも世界を滅ぼそうとしている疑惑をかけられてしまう。ちなみになぜ多数持っていたのかというと、最初に貰った石に「他の石の場所を教えてほしい」と願いを乗せたから。
原因不明の病を患っていてよく倒れる(本当)、おどおどしている(嘘)、気弱(大嘘)、他人のことを一番に考える(本当)、と、プロローグの人物紹介のうち実に半数近くが終わってみると虚構になってしまいました。なぜこんなことになってしまったのでしょう……。どうせ私は主役を殺したくなるので今度は最初から病弱設定にしよう、という理由で病気を患っていますが(ひどい)、結局死にそうな場面はほぼありませんでした。根がややネガティブな人なので、俺氏との相性は悪くなさそうではあります。
・貝森 亜佑実……通称『貝森ちゃん』。元気娘、でも時々寂しがり屋。一般人代表。形見のペンダントを発見してもらった縁から、俺氏の右腕に任命され、行動を共にする。結果として、俺氏in汐音ちゃんの不可解な挙動を、一番近くで一番多く見ることとなった。頭をぶんぶん振ったり、足踏みしたりと動作が大きい。誰とでもすぐに仲良くなれるが、遠慮しがちな部分があるため一定のラインより先にはなかなか進みにくい一面もある。
間近で恐ろしい物を見慣れたせいか、天敵の柚乃ちゃんへの苦手意識は早めに薄れていましたね(ちなみに今作は3週間のお話でしたが、その期間内で、貝森ちゃんの「人生で怖い場面ベスト5」は全て塗り替えられています)。何事も経験ということでしょうか。最後は電話越しのお別れとなりましたが、俺氏曰く「根性ならヒロイン随一」らしいのでいつか追い付いてくる可能性もなくはないような……。
・高宮城 沙月……通称『高宮城先輩』『先輩』。作中人物の中では間違いなく物理的に最強な、無表情だけど頼りになる人。空が大好きで、隙あらば頭上を見上げる。自分ではあまり話さないけれど、周りが騒がしいのもそんなに嫌いじゃない。シュークリームを愛してやまない。
後半では半分くらい便利な乗り物と化していました。なぜ弓道部にしたかは忘れてしまいましたけれど、黒髪ロングのストレートという彼女の外見からくる私の偏見が原因だと思われます。なぜ彼女が1人だけ物理的にここまでおかしいのかは謎ですが、幼少時にお菓子だと思って飲み込んだ黒い石みたいな何かが関係しているのかもしれません。
・北辻 英梨奈……通称『北辻さん』。お洒落で大人な、高宮城先輩の(自称)ライバル。ただ、何の力も借りず素でついていけているところを見ると、彼女こそ本当の天才なのかも。ライバルに打ち勝つためなら努力を厭わない。商店街の定食屋の娘。自分のイメージには合わない、と思いつつも家業に対する愛は大きい。
便利な乗り物2号機。ライバル絡み以外なら常識的+思ったことはすぐ言う、という性格から、基本的にリアクション要員なところもありました。よく事情をわかっていない状態で最後まで付き合ってくれたところを見ると俺氏の言っていた「面倒見がいい」はおおむね当たっていたと思われます。
・倉見 柚乃……通称『柚乃ちゃん』。ほっそりして小さい、ふわふわと優しそうな外見を持つ。貝森ちゃんとはクラスも部活も同じ、とっても仲良し(やや語弊あり)。ヒロイン勢の中では参謀ポジション。頭が良い。が、その頭の良さを貝森ちゃんに嫌がらせすることに消費しているところを見ると、実はあまり良くないのかもしれません。流れ弾が当たる確率がなぜか多い。貝森ちゃんとはなんだかんだでこれからもつるんでいくのではないでしょうか。悪友、というやつですね。ちょっと違うか。
・リネット……ゲームでは遅れて転校してくるメインヒロイン。だったが、今作では終盤でヒントをくれるサポートキャラに。銀髪に緑の目、臆病で気弱な小動物系。逃げ足には定評がある。ヒロイン勢で1人だけ「生粋の魔女」というファンタジー世界の住人のような肩書を持っている。教室を丸々吹き飛ばせる攻撃力を持つらしいが、結局披露されることはなかった。
汐音ちゃん(オリジナル)が収集していた『黒い石』を見てドン引きしていましたが、汐音ちゃんがそれを集められたのはリネットが複数の『黒い石』の存在を口走ったことが原因のような気も。彼女が通常通り転校してきた未来は見てみたかった気もします。貝森ちゃんあたりが拾ってきそう。
・竜造寺 崇高……ゲームの主人公。汐音ちゃん大好き人間。とある事情から、「コミュニケーション能力不全」「感情振れ幅大」という重い十字架を終始負ってしまったちょっぴり可哀想な人。でも案外幸せそうだったので良かったのかもしれません。想い人に一途なのは彼のいいところでしたが、それが常に俺氏を苦しめていたような気も……。10年後も一途でいられるのかは少々気になるところです。




