ハードウェアって何ですか?
前回2進数から始めるといいましたが、各種PCパーツの説明をしてます。
2進数は次回にやります。
IT技術者といっても、かなりの分野がある。
ソフトウェアエンジニア、ハードウェアエンジニア、ネットワークエンジニアなどの各種専門職だったり、SEといったいわば何でも屋みたいやつらだったり、組み込みエンジニアと言った機械を動かすための技術者だったりだ。
基本情報はそんな中でも各種エンジニアにとって知っておいたほうがいい情報が集まってる資格である。
そのため、IT関係の仕事をしたい場合は取っておくと便利だろう。
「せんぱーい、私たちがハードウェアを勉強する意味ってないんじゃないですかー」
「うんなわけあるか。 俺らだってある程度はハードウェアの知識がないと仕事にならねぇぞ」
「私たちって別にプログラム書くだけだからいいじゃないですか」
「ダメに決まってるだろ。 今はいいけど、そのうちハードウェア構成図とか読まないといけなくなるんだから」
前回の言葉通り、勉強会をやることになり、喫茶店に呼ばれた。
暗記系が苦手な葵はさっきから文句ばかり言って勉強をしようとしない。
「ええー、でもでもここで出てくるような単語ってホントに使うんですか?」
「まぁ、基本的なPCに使うようなCPU・メモリ・HDDとかの各種ハードウェアはよく出るな」
「でも私たちが作るシステムって大体サーバってやつで動いてるって聞きますけど」
「まぁ、サーバってのは簡単に言えばすごいPCみたいなもんだから、さっき言ったハードウェアは基本的に入ってるな」
基本情報の参考書を指さしながら一つずつ説明していく。
「まずは、CPUだ。 これはいわゆる計算領域ってところで、人間でいう脳だな」
「CPUはよく聞きますね。 これがすごいPCがいいPCなんですよね?」
「まぁ何をもっていいPCと呼ぶかによるけど、性能は高くなりやすいな」
CPUが一生懸命計算している挿絵から指を離して、次を説明する。
「その次がメモリだ。 ここは、いわゆる処理領域ってやつだな。 ものでいうなら机と例えられることが多いな」
「メモリもよく聞きますね。 なんかメモリ足りないっていう人多いですよね」
「まぁプログラム書いてれば一度ぐらいは壁に当たることが多いだろう。 プログラムの処理が行われるのはたいていがメモリだからな」
メモリの中で数式がいっぱい映っている絵を見ながら、次の説明をする。
「最後にHDDだな。 最近ならSSDとかだったりするが、基本的にはここは記憶領域だな。 これは引き出しって説明するやつが多いな。 データとかを保管する場所だ」
引き出しの中にファイルが詰まってる絵を指さす。
「これってせんぱいの引き出しみたいですね。 なんでも入ってるのが特に」
「うるせぇ、いろいろ資料を保管しておかないとあとあと面倒だったりするんだよ。」
「整理できないですもんね~」
こっちをあざ笑うかのように見てくる葵から、目をそらしながら総括する。
「まぁ、とりあえずはここら辺を覚えておけ。 基本情報の問題として出てくるかは怪しいが、一般常識だからな」
「はーい」
こちらに敬礼しながら言う葵にため息をつきながら、コーヒーを飲みほした。
IT用語の補足コーナー
ここでは、本編に出てきた用語に関しての補足がある場合に補足をなければ雑談を書きます。
主「今回はいろいろな単語が出てきたな」
葵「そういえば、CPUとかHDDとかSSDって何の略なんですか?」
主「CPUは、Central Processing Unit いわゆる中央演算装置ってやつだな」
主「HDDは、Hard Disk Drive。SSDが Solid State Driveってやつだな」
葵「なんで、SSDとHDDって何が違うんですか?」
主「まぁ、いろいろ違うところがあるけど、おもにスピードと耐久年数だな」
主「HDDはスピードが遅いけど、耐久年数が多くて、SSDはその逆ってところだ」
葵「へぇ、そうなんですね。 いいとこどりできたらいいのに」
主「そもそも実態というか、中身の方式が全然違うからな。 そこらへんもそのうち話に出てくるだろ」