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43 トンネルへ進行だ、群れを成すテュマーを倒すため

 屋上を片付けた俺たちはまたこそこそと路地を進む。

 戦いの音はさっきよりも近づいてる。銃声が一つ鳴るたびに、周りの建物からテュマーたちが発生源を求めてふらっと彷徨う。


『索敵中。市民の皆様は射線に入らないでください、ご協力をお願いします』


 そんなふらつく振舞いの中、砂漠色の装甲もずんずん付き添っていた。

 両手に二連の重機関銃を構えた逆関節のロボットだ。青い瞳の"市民"たちを守るように道路を歩いてる。

 それも何機もだ。性能の生かし方を間違えた『デザート・ハウンド』が数える限り四体分は巡回中だ。


「どう見える? ストレンジャー?」


 駐車場の物陰から眺めるよろしくない事実から顔を戻すと、エミリオがそう聞いてきた。


「五十口径が八個もあるようにみえる」

「オーガはともかく俺たちは全滅だね。もっとタチの悪いことを言うと、見つかったら走って追いかけてくるんだけど」

「あいつ走るのか?」

「そうだよ、伊達にハウンドっていうだけあって名前通りに働くのさ」


 その言葉がマジだとして、三メートルはあろう重機関銃付きの人型が走ってくるなんて悪夢そのものだ。

 俺はコンクリートの壁にぴったりくっつく面々を見た。


「進行先に友達じゃない方のロボットが何体もいるぞ。このまま進んだら多分一名除いて全滅だろうな」

「むーん。俺様であればあの程度のゴーレム、やれそうな気はするのだがな」

「それで全部済むなら突っ込ませてるさ」

「うむ。他の者たちを危険に晒すリスクなど絶対に取れん、となると、どうするべきか……」


 ノルベルトはそんな化け物が来てもやってくれる気満々だが、それ以外は五十口径を我慢できるような面構えじゃない。

 もちろんストレンジャーも。あんなのと戦うことだけは絶対避けよう。 


「……こっちにもいるっすね~、向こうでずっと背を向けて固まってるっすよ」


 自慢の生首をにゅっと物陰から出していたロアベアも教えてくれた。

 そっと見ればいやな光景のちょうど反対側で、道路いっぱいの廃車の群れの中をテュマーたちがたむろしている。

 そんな姿を軽く追い越す二体のボディはこっちに背を向けて、車列を追うように遠くを監視中だ。


「私たちの状況はこういうことか? 左右にゴーレムがいて、前に進むか後ろに引くか、という二択といったところか」


 続いて物陰から伺っていたクラウディアが戻ってきて、二択が生まれる。

 左と右とで警戒中のロボットども。このまま進むか、戻って道をあらためてしまうかだ。


『……でも、そのまま進むのも危なさそうだよね。お店も防犯シャッターで守られてるし……』


 そうミコの言葉がして、俺はもう一度だけ顔を出す。

 目の前を横切る道路は車の密度がすさまじいことになってる。

 まっすぐ進んだところで、向かい側の通りにあるいくつかの店舗は頑丈そうなシャッターが下りて入れそうにない。

 そして入り込めそうな路地も見つからない具合、実質行き止まりに近い。


「シャッターをぶち壊すってのは勿論なしだよな?」

「この面々なら強引にいけるだろうけど、防犯アラームが鳴ったらこの人生に終止符が打たれると思うね」

「それにそうしたところで裏口があるとは限らないだろうな」


 エミリオと進路を相談していると、クリューサも割って入って来る。


「言っておくが、俺はあんなロボットどもに挟まれた道を進むというのならごめんだ。大人しく引いて違う道を探すべきだ」

『わたしもクリューサ先生と同じ意見かな。無理に通っても何にもいいことはないと思うし……』


 肩の相棒にも言われてしまえば、流石にここは引くべきかと思ってしまう。

 ここは無人兵器に接近しないように行くべきか、そう思って戻る選択肢が口から出かけるものの。


「――エミリオ、あれ見てくれ。あの車列が向かってる先はトンネルだ」


 『ランナーズ』の誰かが指先を向こうの景色に当てていた。

 エミリオが言葉を受けて道路を目でなぞるのを見て、俺も一緒に車列が向かう先を順に追ってみると……。


「……なるほどね、市街地を通るトンネルがあったか」


 納得するエミリオに続いて、すぐ言われたものを目にすることができた。

 このあたりの廃車の列は西側に向かっていて、その途中で深いカーブが北へと舵をとる。

 突然ぐにゃりと曲がった道をたどる先では、軍用車両の厳つい姿や土嚢で作られた検問所が車をせき止めようとしていたようだ。


「スカベンジャーの先輩どもに尋ねるけど、トンネルがあったとしてそこを通るっていうのはいい判断になるのか?」

「もちろんテュマーぐらいはいるだろうけど、でもこの様子だとトンネル内も車でびっしり、無人兵器も嫌がる狭さだろうね?」

「じゃあその抜けた先は?」

「銃声との距離を考えるにたぶんホワイト・ウィークスの縄張りだね」

「なるほど、テュマーとホワイトどもどっちがいいかって話か」


 仮にトンネルが大丈夫だったとしてその先はどうなるか、その答えはこの戦場の音だ。

 北へ近づくと同時に耳に強く伝わる銃声や爆音から、あいつらの支配地域が近いことが分かる。

 つまり「テュマー・オア・ホワイト」だ。俺だったら後者をぶちのめす。


「だったらあの白い馬鹿どもだな。奴らの不用心さにあやかるべきだ」


 クリューサもホワイトの方に食指が動いたらしい。


「すり抜けるならホワイトな方々っすかねえ、わざわざ囮になってくれる親切な方々っすから」


 首を取り戻したロアベアもだ。そこまで意見があったところで、また無人兵器たちがわずかに動く。

 遠くからのエンジン音にずしんと北の方を向いたようだ。

 取り巻きのテュマーたちも同じ方向を眺めていて、トンネルへ向かうお膳立てができてしまった。


「……ご主人、行くなら今」


 晒される無防備を目の前に、ニクさえそう言葉を添えるほどだった。

 俺は一度だけエミリオと顔をあわせた。目で話し合った結果「いこう」だ。


「トンネルに行くぞ。エミリオ、先行してくれ」

「オーケーだ。その次はオーガと先生たちを先に進ませてくれ」


 テュマーと愉快なロボットどもが振り向かないことを願って、スカベンジャーたちを先に行かせた。

 幸いにも身を隠す場所に困らない場所だ。大小さまざまな車に隠れて、北への曲道へと潜り込んでいく。

 結果としては「問題なし」だ。余裕そうな手のサインを受けて、ノルベルトをクリューサとリム様に付き添わせて進ませる。


「クリューサたちも無事にわたったようだぞ」

「次は俺たちだな、行くぞ」

「あのロボットさんたちもあんな見てくれなのに不用心っすねえ」


 残るは俺たちだけだ。ニクが「ん」と付き添うのを確認して、エミリオたちが待つ方向へと進む。

 少し目にする限り、テュマーどもはこの通りのことなんてどうでもよさそうに遠くを見ていた。

 できる限り身体を丸めて視認できる面積を減らしてゆっくりと……とにかく悟られないようにできる限りの努力はつぎ込むが。


【こんにちは、お昼の時間です。運転事故防止のため適度な休息、仮眠を挟んでください】


 三人が渡り切ったところで、左右のロボットのどれかがそうでかでかと時報を告げた。

 道路のど真ん中で思わず足が止まる。

 目の前には下り始める曲道の入り口、そこで俺たちを見守っていたエミリオたちが「まずい」と顔色を変えた。


『……いちクン、まずいよ……!』


 最悪のタイミングでのお知らせに俺たちは固まってしまったが、誰かの言う通りまずかったのかもしれない。

 ずっと背を向けていたテュマーたちがこっちに振り向くのが見えたからだ。

 さらに言えば、人型の無人兵器がセンサーを赤く発光させ、ちかちかとこちらに向かって立ち止ったような――


『暴徒を検知、戦闘モードに移行します。市民の皆様、どうか射線に入らないようご協力をお願いします』


 がちゃん。

 きっと安全装置か何か外したのか、それとも弾を込めたのか、どちらにせよ左右の二連機銃がこっちを向いていて。


「あー、あいつが言うにはもうお昼の時間らしいぞ――全員走れッ! マジでやべえぞトンネルに撤退しろ!!」


 全力で生命の危機を感じた俺は、わき目もふらず全力で走った。

 他の女性的な顔の面々も駆け出すのと同じだった。テュマーたちの人工音声が「敵だ!」「接敵、接敵!」などと喚きだし。


*DDddododododododododododododododommMM!*


 左右から五十口径の掃射が飛んでくる!

 それも一つ二つじゃない、一機四門かけるたくさんだ! くそ!

 最悪の挟撃を受けて大口径の弾のショックがあたりを滅茶苦茶にしていく。

 絶対に人に向けちゃいけない類の銃声が重なり、破壊的な音をもって有象無象の車たちがばきばき撃ち抜かれる。


「う、うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!? ふざけんな余計な機能つみやがってえええええええ!?」

『にっ逃げてえええええええええええええええええええッ!?』


 フォート・モハヴィに来て一際強烈な重機関銃の十字砲火をもって、真後ろ真横をびゅんびゅん質量を飛び交う。

 五十口径のあの感覚がすぐそばや足元を掠めるんだぞ?

 体の力が抜かれるほどの衝撃に耐えながら、当たらないことを願って全力で走るも。


「ご主人、急いで……っ!」

「ロボットさんのぽんこつ具合でピンチっすねえ、あひひひひっ♡」

「立ち止まるなみんな! エミリオ、お前たちも早く先に行け!」


 さすが人外どもだ。必死の失踪をきめるストレンジャーを置いて愛犬とメイドと褐色が先にゴールしていく。

 残された俺に向かうのはテュマーたちの小火器だ。ぱぱぱぱぱっと小口径の弾が頭上を掠めるほどの。

 更にはずんずん走って来るであろうロボットの足音も……最悪だ!


「ストレンジャー! 走れ走れ走れ!」

「見りゃ分かるだろ走ってんだよ畜生どうしておればっかり!?」


 トンネルへの下り坂に駆け込むも、エミリオたちは既に逃げながら無茶ぶりする始末だ。

 いや、ノルベルトが残ってた。俺が来るのが分かると後ろについてくれて。


「フハハ、相変わらず面白い目に合うではないか!」

「まったくだクソが! 俺たぶん前世でろくでもないことしたんだろうな!」

「これからもっと徳を積むべきだろうな! さあ走れ!」


 天然の肉壁が続いて弾避けになってくれた。オーガの体積にびすびす五十口径があたる嫌な音が響く。

 かと思えば、飛翔音を挟んで目の前の検問でぼふっと土嚢が赤く弾け飛ぶ――まさかロケットか!?

 いやマジでそうだった。ばしゅばしゅと何かが飛んでくる、左右で爆発が起きて破片と熱がアーマーに当たる。


『ひゃっ、ひゃああああああああああああああああ!? い、いちクン早く逃げて! 早く!!』

「ストレンジャー! こっちだ、急ぐんだ! あいつらが来てる!」


 ノルベルトを盾に爆発の中を駆け抜けると、車ひしめくトンネルの奥でエミリオたちが呼んでいた。

 後ろからは集まってきたロボットやテュマーの足踏み、前に続く逃げる仲間の姿を追って逃げ込もうとするも。


*zZbaaaaaaaaaaaaaaaaaMm!!*


 今度は違う爆発音が起きた、迫撃砲の爆音だ。

 まさかノルベルト? そう思ったが違う、一緒に仲良くゴールしたところだ。

 続けざまに何発か爆発が起こる。その隙に俺は盾になってくれたノルベルトとトンネル内にたどり着くも。


「おいおい、何が起きてんだ……!?」

「むーん……この音は迫撃砲だな。誰かが砲撃しているのだろうか?」


 外はぼんぼん爆ぜている。流石に様子を確かめに行く馬鹿な真似はしたくない。

 とにかく無事に振り切ることができた俺たちは、一息つくまもなく薄暗い閉所に潜り込んだ。

 そこはオレンジの非常照明に照らされたトンネルだ。

 中にもバリケードがしかれていて、消防車や救急車が足止めされるほどのせまぜましい空間が奥へ奥へと続く。


「……ど、どうにか振り切れたようだね。ぶ、無事かい……?」


 背後からの気配がぬぐい取れるまで進んだところで、やっと全員の足が緩む。

 心配するエミリオに言われて確かめる限りは無傷だ。まだ心臓がばくばくしてるが。


「ああ、あいつらのやばさがよく身に染みた。ロケット弾も装備してるなんて聞いてないぞ畜生」


 ニクが「大丈夫?」とすり寄ってきた。撫でてまだ元気なことを証明した。


「そこまで実感できて良く生きてると思うよ。というかさっきの爆撃は――」

『こちらスタルカー、まだ五体満足で元気にやってるか?』


 全員でとんでもない火力にびくびくしながら進んでいると、今度はあの声が無線で飛んでくる。

 スタルカーのリーダーからの無線だった。なるほど、タイミング的になんとなく察した。


「こちらストレンジャーズ、手足は無事だ。ところでその質問とさっきの砲撃の関係性は?」

『大いにありだ。良いところに固まってたからお見舞いしてやったぞ』

「ご親切にどうもありがとう、おかげで無事にトンネルまで逃げ込めた」

『お礼はさっきあんたが逃してくれた連中に向けるんだな。あいつらが砲撃の観測を手伝ってくれた』

「助けておいてマジで良かったと思う。支援に感謝する」


 あいつらのおかげか。感謝の意を込めて無線を切った。


「連絡がきたぞ。スタルカーとさっきの連中が助けてくれたみたいだ」

「ははっ、そうだったか。スカベンジャーの助け合いの精神に感謝しようか」

「先ほど逃げてた連中か。こうも早く恩を返してくれるとは思わなかったぞ」


 俺はトンネル内を先行するエミリオとクラウディアに続いた。

 この二人の言う通り迅速に助けて良かったと思う。そうでなかったら今頃ウェイストランドにひき肉の塊ができたところだ。

 フォート・モハヴィに埋まる道のりは、頼りない光で出口までの道のりを示している。



 トンネル内部の有様はひどいものだ。

 年代物のテュマーの死体が二度と起き上がれないままでいて、臨時で作られたであろう陣地が戦いの有様を残している。

 土嚢は向かってくる車に立ち向かうように作られ、その内側で朽ち果てた亡骸が戦前の銃と共に眠る。

 軍事色の残るアーマーがあることから軍だと思う。きっとここで何かと戦っていたに違いない。


「ご主人、奥にテュマーがいる」


 そんな150年前の有様を進んでいると、ニクがいきなり止まる。

 たった一言をきっかけに俺たちは立ち止まった。

 言葉も慎み息も抑えて、身をかがめて車に隠れるも。


「……やっぱりいやがったか」

「……いや、テュマーだけじゃなさそうだぞ」


 一緒にそばでかがんだクラウディアがいきなりそんな不穏なことを言う。

 どういうことだ? テュマー以上の何かがいるってか?

 そう思ったが、疑問はすぐ溶けた。ずんずんと足音がするからだ。


「……おいおい、嘘だろう。どうしてこんなところにいるんだい……?」


 すぐ正体に気づくのは流石スカベンジャーだと思う、

 俺だって遅れて気づいた。さっき聞いたばっかりのあの足音と、曲がりくねる壁に黒く大きな影が浮かんだからだ。


『索敵中。作戦行動の邪魔をしないようお願いします』


 おまけにそんなお堅い電子音声も流れるのだから、疑いようのない事実がそこにある。

 『デザート・ハウンド』がいやがるってわけだ。それもよりによってこんな閉所で。

 クラウディアが「ちょっと見てくるぞ」と立ち上がると、そっと身体をこなして物陰をくぐっていく。

 すぐ戻ってきた。お土産は困ったような顔だけで。


「テュマーが8、あのゴーレムが一体だけだ。こっちに背を向けてるぞ」

「無人兵器と仲良く通せんぼしてるってか。どうしてトンネルの中にいるんだ?」


 どうしたものかと手持ちの装備に手が行くが、いきなりエミリオが「そうか」と言い出す。


「軍事作戦中、ってことはここに軍が置いて行ったんだろうね。ずっとあそこに残されてるんだと思う」

「元々いらっしゃったってわけか。で、どうすんだ」

「通り抜けられそうにはないぞ。何せ狭いものだからな」


 どうするか、と尋ねてもこの状況だ。

 クラウディアの言う通り車がひしめき合うこの有様じゃ、迂回する道も隠れる場所も限られてる。

 

「そうなると――やるしかないのか?」


 俺が出した答えの1つはぶち壊せだ。

 幸いにも武器は恵まれてる、なんだったらパイプ爆弾で……。


「……なるほど、背を向けているのであれば忍び寄って仕留めればいいのだな?」


 吹き飛ばすという選択肢が浮かぶさなか、まさかのノルベルトが身体を起こす。

 どういうことだ? いきなりの発想にみんなが戸惑うのが言うまでもない。


「オーガ、君何をするつもりなんだい?」

「まさか突っ込んで叩き殺すとか言わないよな……」

『ノルベルト君……? あの、その手に持ってるのって……』


 もしかして特攻するのか? そう不安に思ったが違った。

 ノルベルトはにやりと笑っていた。その自信のもとは手に掴んでいる棒状のものだろう。


「こいつがあるではないか、エミリオよ。して奴の急所はどこだ?」


 テクニカル・トーチ。

 あの頑丈な扉を焼き落とした道具だ。それをあたかもナイフのように逆手に構えて、それで「やってやる」と見せびらかしている。

 おいおい、まさかそういうことか?

 三メートルはあろう身体に近づいて、4000度を超える熱を叩き込むつもりか?


「おお、その手があったか。確かにそれならあの頑丈そうなゴーレムにも通用しそうだ」

「フハハ、あの時扉を焼き切るのを見た時から思っていたのだ。武器に転用できそうではないかとな」


 さすがの俺たちも想像できなかったやり方に顔を見合わせるが、クラウディアは感心してる。

 エミリオどもにいたっては「どこに武器にしようとするやつがいるんだ」って顔だ。


「……正気かどうかはもう聞かないけど、自信はあるのかい?」


 そこからどうにか絞り出せた声はそれだ。

 イケメン顔が出す不安そうな言葉に、ノルベルトは自信たっぷりで。


「フハハ、やってみなければ分からんだろう? 他の奴らはお前たちに任せたいのだが」

「オーケー、オーケーだ、ちょっと待ってくれ、今調べる」


 しばらく考えないうちに、エミリオは悩ましい顔でタブレットを弄り始めた。

 なんだかマジでやる流れに染まってるぞ。俺は何時でも行動に移せるように手持ちの武器を漁った。

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