表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法の姫と世紀末世界のストレンジャー  作者: ウィル・テネブリス
世紀末世界のストレンジャー
197/580

108 犬(男の)娘とカルト狩り(3)

ニクの口調がタラちゃんいわれて下半身が萎えたので直しました略畜生め!!!!!!!!!!!!

「あいつらもしかしてゲーム感覚で操作してたのか?」


 画面を眺める限り、外では信者たちが工場周辺の守りを固めてるのが分かる。

 トリガを軽く絞ると――画面の僅かな揺れと同時に見張りの上半身が裂けた。

 銃座やらについていた誰かがカメラ越しに振り向くが、十字線をあわせて連射。なぞり撃って弾き散らす。


「ボス、遠隔機銃の制御を奪いました」


 隣のゲーミングカラーに光るマシンに移りながら無線を開く。

 味方を撃ち始めた機銃にざわめく姿が見えた、短連射を繰り返して追い回す。


『外の防御を台無しにしてくれたのはあんたかい、もっと滅茶苦茶にしてやりな』

「屋上の兵器はどうしますか?」

『今なら騒ぎに乗じて射線を確保できそうだ。今からサンディと一緒にぶち抜く』

「了解、じゃあもっと暴れてやろう」

『それから、ハヴォックのやつが可能なら操作に使う機器とかは破壊しないで欲しいそうだ。できるかい?』

「世話になった礼もありますからね、確保しときます」


 連絡をつけながら席を次々変えて撃ちまくった。

 砲座につく男を叩き割り、逃げ出す両足を千切り、持ち場を手放す人影を砕く。

 どの画面も大慌てだ。暴走した機銃に手ぶり身振りで文句を伝える様子が見える。


「ははっ。やつらめ、背中を撃たれて慌てふためいているな」


 制止しようと懇願する姿に弾を浴びせると、白いやつはさぞ愉快そうだった。

 これでいいか。機関砲を積んだ車両をぞんぶんに撃ってから席を離れる。


「ボス、こんだけやっとけば入りやすいんじゃないでしょうか?」

『オーケー、今から突入させるよ。あんたは適当に好き放題やってな』

「じゃあ一足先に楽しんでます。それから子供を保護しました、倉庫の奥に避難させてます」

『教団のガキどもかい? 一応聞いとくが武器やら爆弾やらは持ってないだろうね』

「全員自分の意志で逃げたんです、大丈夫ですよ」

『そうかい。他に何かあれば逐次報告しな』


 現状を報告して、さあ部屋を出ていこう……と動いた時だった。

 今まで視界を赤く染めていた照明が急に元の白い光に戻る。

 電源が復旧したのか? いや、それにしちゃ部屋の外が妙に静かだ。


「……ご主人、サンドマンさまがこっちに向かって来てる」



 違和感を感じる様子に出ていくかどうか悩んでると、ニクが見上げてきた。


「サンドマンが?」

「……うん。あの人の匂いが近づいてきてるから」

「そういえば犬だったなお前。で、外に敵はいるのか?」

「敵はもういない」

『……さっきまで騒がしかったのに妙に静かだよね』


 もういない、だって?

 もちっとした笑顔で伝えられたそれはいまいち信じがたいが。


「……血の匂いがするな」


 そこに鼻を効かせる白いドッグマンの言葉も足されて、そっと扉を開けた。

 元の明るさを取り戻した通路にあったのは――


「はあぁぁっ……はぁぁぁっ……い、いやだ、いやだ、こんな……!」


 出て来たばかりの俺たちの前を必死に這いずる白コートが一人。

 白い布には赤い染みが幾つも浮かんで、磨かれた床にべっとり痕を引きずっている。

 その姿は俺たちに気づきはしたが、


「たっ……助けて……」


 ひどく恐怖に引きつった顔をしたあと、手を伸ばしながらくたばった。

 普通じゃない。理解しがたい死に様が作ってきた赤い道に目を向けると。


『……えっ……?』


 ミコの疑問がむなしく響くほど、あそこまで追い詰めた原因が広がっていた。

 信者たちが転々と転がっている。五人十人だとかじゃなく、何十人もだ。

 命乞い外して無様に。逃げる姿をくじかれ。武器を手にして抵抗かなわず。

 壁にもたれ、血に横たわり、眠るような姿を遠い道しるべのように続けていた。


『み……みんな死んでるよ……何があったの……?』

「……これは何が起きているんだ? なぜこれほどの人間が死んでいる?」


 白いミュータントからしても異様なそれは一面に沈黙を振りまいている。

 用心しながら近くの死体に手を伸ばす。頭と胸を撃ち抜かれた痕跡があった。

 掴まれたまま小銃を拾う。ボルトを引いて弾がまだあるのを確認すると。


*Phth!*


 通路の奥、その曲がり角から消音された銃声が届く。

 こんな状況でそんな武器を使うやつがいたとしたら――


「……サンドマン、あんたか?」


 小銃を構えてまだトリガには手をつけないまま、音の立った場所へ近づく。

 当たってたみたいだ。曲がり角からすっと消音器が飛び出てくる。


「ストレンジャー」


 最初、とても落ち着いた低い声があの名前を呼んでくるが。


「お前のそばにいるその獣はなんだ?」


 その調子のまま尋ねられた。銃身だけを覗かせたままに。


『えっと、人の言葉を喋るドッグマンがいたんです』

「……サンドマンさま、この白いドッグマンは敵じゃないよ」

「カルト壊滅を手伝ってもらってる。腕章もちゃんとつけてるぞ」

「そこに居る男から血の匂いがするぞ。こいつらを殺したのはお前か?」


 全員でそこまで言って、ようやく姿を見せてくれた。

 黒いタンクトップと作業用パンツを着たスキンヘッドが足音立てずに現れる。

 農場で嫌というほど見た顔は相変わらず硬いが、ずっとその表情で殺してたのが良く分かった。

 手には消音器付きの拳銃、空いた片手には返り血の触れたナイフ、仕事を続けている証拠だ。


「……犬が少女に化けたと思えば、今度は喋るアルビノのドッグマンか。お前は妙な存在を引き付ける力があるようだな」


 問題はその呆れた様子は、元崇拝対象を敵だと思ってることだ。

 正直こいつはかなりおっかない。訓練でボコられたのもあるが、殺人機械のごとく淡々とした様子はなおさらだ。


「腕章はつけているぞ。今はこれに則り私に危害を加えないことだな」


 そこに余裕そうに自前の白と腕の青色を見せつけるこいつも肝が据わってると思う。


「この辺りは制圧した。これから警備室を一掃してくる」

「サンドマン、遠隔機銃はどうにかした。それと子供を倉庫奥に隠れさせてる」

「その子供は安全なんだな?」

「大丈夫だ。心配ならボディチェックしろ」

「もし敵だったら迷わず撃つだけだ。お前は西側に行け、そこに武器庫がある」


 敵じゃないと分かった途端、サンドマンは曲がり角の先に戻っていく。

 少し追いかけると死が続いていた。既に何名か息も絶え絶えに転がって、心臓を掻かれた信者が血の池を作ってる。

 どれも知らぬ間にやられたような感じだ。抵抗する隙さえも与えられてない。


「大した奴だな、ストレンジャー」


 別れ際、そう少し笑いながら漏らしてくれたのが救いだった。

 たった一人であれだけの数を眠らせたのか、恐ろしい先生だ。


「……サンドマンさま、こわい」

「俺もだよ」

「聞こえてるぞお前たち」


 姿も消えてニクと一緒に怖がってたら、ちゃっかり向こうから声が返ってきた。

 おっかない続きがやってくる前にさっさと反対側の通路へ向かった。



「あっ、あれは白狼様!?」

「お犬様もいるぞ!」

「待て、さっきあいつらから攻撃があったと――」


 武器庫を求めて進んだ先で信者たちがうろたえていた。

 さすがにここまで来るとあちらもしっかり身構えてるようだ。手には銃器、目には敵意、その心には迷いがある。

 小火器を掴んだ男女が秩序なく立ちふさがった、数は五人か。


「援護する、お前ら頼む」

「……ん。行ってくる」

「二人ほど任せるぞニンゲン」


 俺たちはすぐに動いた。その場でかがんで照準を構える、あて先は左右だ。

 端にいた散弾銃持ちに重ねてトリガを引く。ばぁん、と強いキックの後、胸元の重みに一人倒れる。


「――敵だっクソッ!」


 先制攻撃のあとそいつらが騒ぎ出す、素人め。

 ボルトを引いて次弾装填、反対側にいた突撃銃持ちをぶち抜く。


「邪魔だ、そこをどけ痴れ者めッ!」


 すぐに白いやつが続く。向こうの射撃が通路のあちこちを掠めるが、その横を巨体で押し入って、


「く、来るな来るんじゃねえミュータントがぁぁぁぁッ!?」

「い、いやあああぁぁッ! ど、どうか見逃しぐひっ」


 大きくぶん回した爪先で二人まとめて斬り捨ててしまった。

 腰から胸にかけてざっくりやられたようだ、気の毒に。


「くそっくそっくそっくそっ! 私は諦めないぞッ! こい悪魔ども! お前たちを払ってやるくそっ!」


 望みが断たれそうな生き残りが後退しつつ散弾をニクにぶっ放す――まずい。

 だけどその先にいたニクは予想外の動きを始めていたところだ。


「……ごめんね、ぼくたち急いでるから。どいてくれる?」


 散弾は空振りだった。通路のどこかに弾かれて、俺のすぐ横を抜ける感覚がした。

 当たるはずだったあの姿は、そう、地面を飛んで壁に向かい、それすら蹴って敵のそばに迫っていた。

 人間じゃない機動で間合いを詰められた白い男は更に一歩下がるも。


「はっ、はぁぁぁ!? なんだ、なんだよそれっ」


 半狂乱のまま槍の穂先で首を掻かれる。

 苦しんで死なないように慈悲もあったんだろう。骨ごと断って確実に殺された。

 その返り血のシャワーすら避けるようにすとっと下がってくると。


「……やったよ、ご主人」


 尻尾をぱたぱたしながらジト目顔のままお戻りになった。グ、グッドボーイ。

 可愛さのせいで恐ろしさも増している。サンディ、お前は本当に……。

 愚痴は後にしよう。小銃を捨てて散弾銃を回収した。


「今の音はどうした!? まさか悪魔どもが攻めてきたというのか!」


 フォアエンドを作動させながら更に進むと、途中の部屋の扉が開いた。

 数名の信者たちが大急ぎで出てくるも、銃口を向けてトリガを絞る。


*Baaam!*


 二人ほど巻き込んだ。次弾を送りつつ次の姿へ、部屋に踵を返そうとする背中にまた発射。

 これで制圧だ。念入りに倒れた奴に散弾を浴びせて、空いた扉の先を見ると。


「てっ……擲弾兵か……? 助けて……」


 【工作室】とある通りの部屋の中、誰かが椅子に括り付けられてた。

 逃げられないように金具で固定された男だ。ものものしい爆薬付きのベストを着せられてる。

 なるほど、人間爆弾か。それも市民を使ってるんだろうな。


「一応聞くぞ、お前は信者か?」

「違う、違うんだ。安全だって聞いてやってきたら、こんなの付けられて……爆弾にされちまったんだ。信じるんじゃなかった」

「他に爆弾にされたやつは?」

「な、何人かいたけど、もう……。助けてくれ、礼はするから頼む」


 あいつらめ、さらった人間を有効活用してるみたいだな。

 部屋の中に押し入ると「ドッグマン!?」と椅子ごとがたがた震えだすが、無視して爆弾に触れる。

 プラスチック爆弾か。信管ごと【分解】して消した。


「ミコ、回収頼む」

「はいっ! 【ショート・コーリング!】」


 安全になった男を引き寄せの呪文で引きずり出して回収完了。

 晴れて自由になったそいつは魔法に驚くよりも早く、


「あ、ありがとう……! そ、そのドッグマンは大丈夫なのか? いやそもそもどうしてそんな奴がここに」

「オマエに言うことはこれだけだ。早く安全なところに隠れていろ」


 白い姿とその言葉に驚いてどこかに走り去っていった。まあ大丈夫だろう。


「……そうだ、ちょっと待ってろ」


 さて、このさほど広くはない部屋は工具やら作業台やらが詰め込まれてる。

 PDAのクラフト画面には、備えられた道具の分だけ製作可能な品物が増えていた。

 クナイはもちろん最近覚えた爆薬から何まで作れそうだ。材料が許す限りは。


「こんな時に何をしているのだ、オマエは」

「ずるしてるだけさ」


 時間のことを考えて悠長にあれこれ作ってる暇はない。

 クラフト画面にある【カンガン】を選ぶと、台の上にがらがらと材料が現れる。

 拳銃のグリップを模したガラクタに、針金にテープ、大量の釘、白く湿った火薬が少し、ワッズ代わりの布に紙。

 摩擦で発火、起爆する信管もある。それらを全部詰め込めとばかりに空き缶が転がっている。


「今のもオマエの言っていた奇跡というものか。本当に変なニンゲンだな」

「今なら爆弾も自作できるぞ。まあ見てろ」


 作り方が自然と頭に浮かんだ。その通りに手を動かすだけだ。

 缶を補強、底に穴をあけて信管を通して固定。調整された火薬を注いで布でふたをして、その上に釘をたっぷり装填。

 あとは中身がこぼれないように紙で口を覆う。信管に引き金代わりの針金を繋げて、グリップと強引に合体させる。

 『カンガン』のできあがりだ。まさか俺が使う側になるなんて。


「できたぞ。俺の嫌な思い出の一つだ」

『いちクン、それなんなのかな……?』

「使い捨てのでっかい散弾銃みたいなもんだ。こいつで死んだことがある」

『……暴発とかしないよね? 気を付けてね……?』


 引き金を引けば釘をぶちまけるやべーやつをお供に部屋を出ていく。

 すると……外の方からかすかに銃声が聞こえてきた。炸裂音もだ。

 来てくれたか。後から来る奴らが楽できるようにしておきたい。


「……ご主人。曲がり角から人の匂いがする」


 今現在は敵も姿も気配も感じられない通路をずかずか進むと、ニクが止まった。

 その緊張感からして良い知らせじゃない。耳をピンと立てた相棒より先に進む。


「ワタシも感じるぞ。曲がり角にうじゃうじゃいるようだ、それに――」

「火薬のにおいもする。もしかして武器庫があるかも」


 白いドッグマンの発言も足されて精度が上がった。

 頷いてから近づけば、騒がしさも伝わってきて。


「兄弟、早く武器をくれ!」

「悪魔どもが攻めてきたって本当か!? 備えないと!」

「どうか落ち着いて! 皆さまに武器をお配りします、並んでください!」

「もう内側まで来てると聞いたわ! 私に聖なる武器をちょうだい!」

「"マザー"はどこ!? 早くわたしたちをお救いになって!」


 そ~っと顔を覗かせると、いかにもな集まりが通路の途中にいた。

 一室の前で助けを求める白い信者たちが、追いかけられた羊みたいにひしめきあう様子だった。

 武器庫なのは間違いない、偉そうなやつが部屋の中から武器を配ってる。

 混雑してるせいで捗ってる感じじゃない。けれど、もし黒い姿が現れようものなら全員が牙をむくはずだ。


「どうするんだニンゲン、突っ込んで散らすか?」

「よし、俺も行ってくる」


 「おい」と制止を求める白狼様を置いて堂々と向かった。

 もちろんこんな明るい通路のことだ、すぐに何名かこっちに気づいて、連鎖して周りの奴らも続々振り向く。


「悪魔だッ! 悪魔が来てるぞ!」

「早く! 早く武器をくれ!」

「もう駄目だ! 逃げろ! そこをどけ、私は楽園にいくんだ!」

「マザー! 助けて! 悪魔が、悪魔が我々の安寧を……!」


 みっちり群がってたせいで、いい具合に逃げも抗えもできないらしい。

 迷うことなくカンガンを構えた。いつぞやの信者がそうしたようにまっすぐ。


「これなーんだ」

「……ッ! や、やばいぞ……全員退避――」


 指で針金を引き抜いた。


*zZbaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaam!*


 両手に焼けるような熱さが伝わった。

 上半身いっぱいに人間一人分のタックルを食らったような衝撃と、あの音が走る。

 強烈な爆発力で缶がぶち破れたが、その先にいた信者はというとズタズタだ。

 指向性を持った釘の嵐で、信者たちが真っ赤な血肉の海に変わった。


「あ、あ……熱……冷たい……? あぁ……」


 運よく生き延びたやつもいたが、首から下を赤色に変えて余命僅かだ。

 こんなクソ素晴らしいものを車に仕込んでくれた馬鹿には感謝してる、おかげでこいつの強さが身に染みたからな。


『……ぅわぁ……!?』

「散らしたぞ、さあ武器庫もいただきだ」


 ミコがこれ以上目の当たりにする前に、さっさと散弾銃を担いで武器庫に押し入った。

 運よく釘の投射から逃れた数名がいる。通路からチラっと見えるあまりの様子に竦んでいるようで。


「…………はっ、はははっ、そうだ、神なんていなかった」

「悪魔……悪魔は本当にいた……!マザー、我らに加護を……!」


 ラックや壁に飾られた武器を背に、投げやりに機関銃やら突撃銃やら向けてくるが。


「心配するな、お前ら死んだら楽園にいけるらしいぞ」


 ストレンジャーのプライドにかけて、それより早く銃を持ち上げてぶっ放す。

 散弾に頭の一部がふっとぶ。フォアエンドを動かしまた撃って、一通り浴びせた。

 弾切れと同時に敵はいなくなった。拾い物の得物を放り投げると。


「……ご主人、荷物あったよ」


 ニクがテーブルの前で尻尾をふりふりしてきた、テーブルの上に人様の荷物がご丁重に並べてある。

 バックパックも三連散弾銃も銃剣も弓も無事だ。お帰り旅の相棒たち。


*DODODODODODODODOM!*


 大切な仕事道具を身に着けてると、今度は――五十口径の銃声だって?

 通路の方からやかましい炸裂音が連続して響く。今度はなんだ、信者の奴がとち狂って重機関銃でも持ち出したか?

 そう思って顔を覗かせると。


「おらおらぁっ! 死にたくねえやつはさっさと失せろォ!」


 ……まさにその、重機関銃を無理矢理突撃銃にしたような得物を構えた獣人がいた。

 スピロスさんだ。あの屈強なミノタウロスの身体で鉄の暴力を振りまいている。


「おっ……坊主か、無事だったんだな! 援軍にきたぞ、俺たちが一番乗りだ!」


 魔改造重機関銃を担いだ熊の人……じゃなくてプラトンさんもいた、ずいぶんと頼もしい人たちが突撃しにきてくれたみたいだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ