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魔法の姫と世紀末世界のストレンジャー  作者: ウィル・テネブリス
世紀末世界のストレンジャー
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58 WE1C0ME T0 ST1NG(4)

 ファンタジーもクソもない最悪の場所から離れて、俺たちは悩んだ。

 まさかダムへと続く道が放射能汚染されてるなんて誰が思ったか。


 それならそれで別の道を探せばいいだけの話だが、それを考えるだけの材料がない。

 つまり情報だ。東部に関する知識が必要なのだ、あればあるほどいい。


 ――ということで一度戻ることにした。約一名突っ込む気満々だったが。


 さてこれからどうするか、と考える前にまずは宿を探すことにした。

 どう考えても向こうの世界としか思えないやつらの顔ぶれに、この街から漂う不穏な雰囲気、そういったものも調べなきゃなさそうだからだ。


 そんなわけで俺たちは『スティング』の南東側へ向かった。

 その地区はどうやら店がいっぱいあるようだ。

 今の俺たちが求めている宿もあれば、飲み食いする場所、カジノだってある素晴らしい場所だ。


『わー……なんかにぎやかだね……』

「……ずっと前に必死こいて生きてたのが嘘みたいだ」


 大きな道路を進めば、その左右でいろいろな光景が繰り広げられていた。

 昼間から酒浸りな男、自前の車を整備してもらうやつ、賭博場に罵詈雑言を向ける敗北者、世紀末世界にうまく溶け込む異種族。

 穏やかっていうわけじゃないが、ミコのいう通りにぎやかなのは確かだ。


「だが平和というわけではなさそうだな」


 と、そんな光景に一言差して来たのはノルベルトだった。

 言われて集中してみるとうっすら理解した。ここは違和感のあるやつが多い。


 よくみると人々の間から妙に強い顔つきのやつがちらちら見えるからだ。

 格好だって妙にぎこちない。無理に一般人になりすましたというべきなのか、この世界の住人にしちゃ無防備すぎる格好だ。

 その上目つきは人殺しのそれで、たいていは二人かそれ以上の複数人で街の彼方此方を品定めしてはひそひそ話している。

 ここには『観光客になりすました何か』が混じってる。いやな空気だ。


「ああ、今気づいた。なんか違和感ありまくりの連中が見える」

「俺様はもっと前から気づいていたがな。やつら、何か企てているだろうな」

「なんか企んでるって? 例えば?」

「ふーむ、例えば戦に向けた事前工作とかだ。敵の懐に間者を送り込ませるとかいうやつなのだが……」

「それにしちゃ多すぎるよな。もしそうだとしてもこの街、無防備すぎないか?」

「うむ。このような胡散臭い連中は門前払いするのが普通だろうな、それだというのにどうしてこんなにもいるのだ?」


 オーガの鋭い視線の先では、そんな怪しい余所者を自警団の連中が見張っている。

 あれは絶対に歓迎してる様子じゃない、来てほしくない客を見るような目だ。

 つまり招かれざる客がもう紛れ込んでしまってるってわけか。


「……今日は調べることがいっぱいありそうだな」


 知らなきゃいけない課題が山ほどできたが、ひとまず泊まる場所を探そう。

 あたりを見回しながら建物の間を進むと、


『あっ……いちクン、あそこに宿があるよ?』


 肩につけた物言う短剣がどこかに向けてそう言った。

 見わたせば途中に『Mom's-Inn』という看板を掲げた二階建ての建物を発見。

 いつぞや訪れたキッドタウンの古めかしい宿屋よりは少しばかり大きいが、


【今日のママのおすすめ料理:ドッグマンバーガー】


 と書かれたボードが四角い建物の入り口近くに置いてあった。

 中からはおいしそうな匂いがする――ブラックガンズの食堂ほどじゃないが。

 提供されてるママのおすすめとやらには絶対に触れないでおこう、いいな。


「……勧めてくるブツはとにかく、ちょうどいいし行ってみるか」

『ね、ねえ……ドッグマンバーガー……ってなに?』

「そのまんまだろうな。まあ食わないから安心しろ」


 俺はミコと料理の香りに導かれるまま、両開きドアを開けた。

 ……のはずだったが。


「おい! おせーぞグズ! 飯が冷める前に早く持ってこいのろま!」

「邪魔だぞ役立たず、馬鹿が移るから俺たちに近づくんじゃねえ」

「おいババァ! もっと強い酒はねえのか!」


 入ってすぐ見えたのはさっき見たのと同じような連中だった。

 左を見ればカウンター越しに優しそうなおばさんが顔色を悪くしている。

 目の前では大きな丸テーブルを陣取る露骨なやつらが汚く食事をしていて、


「ご、ごめんなさい……」


 右側では二階へ続く階段近くで縮こまる大きな男が一人。

 清潔な服の上にエプロンを重ねた格好だが体つきはかなりたくましそうだ。それに背だって俺よりは大きい。

 ただし口調が少し足りない気がする。目つきも仕草も子供っぽいっていうか。

 そんな大きな子供を見て何か引っかかるものを感じてると、


「ごめんなさい、うちは見ての通りあんまり強いお酒は置いてないんだよ。だからその子に当たるのはやめてくれないかい?」

「ここにゃクソまずい自家製酒しかねえのか? ひどい店もあったもんだな」

「こんなんじゃ金は払えねぇな。お客様への誠意ってのが全く感じられねえ」

「その馬鹿はお前の息子か? どんな馬鹿から遺伝子もらってきたんだよ! ひゃはははははは!」


 周りの失礼な客がまた騒ぎ出した、人のよさそうなおばさんは怯えてる。

 いい加減にノルベルトが「ふん」と不機嫌そうに殴り込みそうになったが。


「あ、あの、おれのママのこと、あんまりわるくいわないで……」


 大きなイケメンが階段の方からびくびくしながらそう口にした。

 そんな発言が不愉快だったのか、席についていた一人が立ち上がり。


「……おい、お前。この店は客に舐めた口きくのか? そこのクソババァから「お客様は神様」って教わらなかったのか? ああ?」


 そいつは酒瓶片手に気に食わない発言者へと迫っていく。

 当然、大きな男は「ひっ」と小さく怯える。でもこの声、なんだか覚えがある。


「お前、脳みそが足りなさそうだな。その頭開いて中身確かめてみようか? ついでにロボトミー手術もしてやるよ」

「ご、ごめんなさいいいい……」


 ならず者に小突かれると、エプロン姿の男はとうとう店の隅っこへと追いやられてしまった。

 その場で丸まって「ごめんなさい」と連呼しまくって――


「なんてこった! お前まさか牛くんか!?」


 それを見てやっと分かった、ひょっとしたらあの時の牛くんかもしれない!

 俺は邪魔な客を押しのけて近づいた。すると相手はびくっと頭を持ち上げて。


「……あ……も、もしかして……」


 もっと怯えた様子で見上げてきた。せっかくの顔立ちは涙まみれだ。

 けれども間違いない、あの時のあいつだ!


「俺だよ牛くん! そうか、元気だったんだな!」

「あ、あのときのおにいちゃん?」

「そうだよ! 覚えててくれたんだな! 無事だったか牛くん!」

『待って!? 牛くんってまさかあの時の……!?』


 こいつはクリンで襲い掛かってきた牛マスクのやつだ。

 あれからどこへ行ったのか心配だったけど、そうかこんなところにいたか。



「あ、あなた……この子の知り合いなの?」


 嬉しさのあまり肩をぽんぽんしながら起こしてやると、カウンターから不安そうな問いかけが飛んでくる。


「て、てめっ……なんだいきなり!? 割り込んでくるんじゃ――」

「まあそんな感じだ。で、どうしたんだ? なんでここにいるんだ?」

「おいコラ! 聞いてんのかてめえ!? 話を――」

「う、うん、おれ、ここではたらかせてもらってるの」

「そうか、ちゃんと約束守ってたんだな。じゃあ今日はここに……」


 良かった、まっとうに生きてたみたいだ。

 牛くんがいるなら話は別だ、今日はこの宿で泊まろう、と思ってると。


「人の話を聞きやがれド低能がァァァァッ!」


 ガラの悪い客がこっちへ動いた。腰から肉食獣の爪みたいに湾曲したナイフを抜く。

 すぐさま相手はそいつを逆手に叩きつけてくるが、動きが大ぶりすぎる。

 慌てず左手をねじり込んで掌の側面でブロック、手首をはじいて外にずらし。


「人の話に割り込むなド低能がァァァァッ!」


 ずっしり踏み込みながら相手の首を掴み落として、足元に叩きつけた。

 男が背中から宿の床にダイブ、後頭部と背骨が床とぶつかり合う衝突音が響いた。


「ごがぁっ……!? て、テメエ……その脳みそ足りねえ馬鹿の――」

「うるせえ! テメーに牛くんの何が分かる!」


 しかしまだ元気だ。なので倒れ込んだやつの頭にげしげし蹴りを入れまくった。

 周りのやつらがすぐに迫ってくるが、後ろで腕を組むオーガを目の当たりにして引っ込んでしまったようだ。

 なら好都合だ、もっとしばいておこう。


「この××××! ××××! ぶっ殺してやろうか!?」

「ぎゃっっ!? がっ! いっ……! やめ、やっ……」

『いちクン落ち着いて!? 本気すぎるよ!?』

「フハハハ! 勢いがあって大変よろしい! さて、俺様も混ざったほうがよろしいかな?」

「せっかくの再開を邪魔しやがって! てめえの脳みそ割ってババロア詰め込んでやろうか!? ああ!?」


 周りは誰も止めはしないが、こいつの言動は死んでも仕方ないレベルだ。

 トドメに椅子でもぶち込もうと思った――ところで、視界に大きな手がにゅっと挟まってきて。


「……それいじょうはだめだよ、そのひと、しんじゃう」


 ご本人がおどおどしながら止めに来てしまった。勇気を振り絞って。

 仕方がないので許してやることにした。だがこいつが牛くんを馬鹿にしたことはこれから一生忘れないだろう。

 牛くんの強い要望により放してやると、わがままな客たちがぞろぞろと逃げ始めていくが。


「お、覚えてろよ……」


 さんざん蹴られた男は恨めしそうに言葉を残していった。

 そのまま見送ろうとしたがなんだか捨て台詞がムカつくので。


「うるせー死ね! 誰がてめーなんて覚えるかクソが! 今日から俺がここの神だざまーみろ!」


 テーブルにあった空き瓶をぶん投げた。『ピアシング・スロウ』抜きで。

 加減はしたつもりだが、運悪く後頭部にごすっと当たって倒れてしまった。

 追加でもう一本お見舞いしようとすると、


「わ、分かった! もう来ねえよこんなところ! おいしっかりしろ、ここから逃げるぞ! 早く立て!」


 迷惑な客は倒れた仲間をずるずる引きずりはじめた。

 いつでももう一発お見舞いできるように構えてたところに。


「な、なあ……もしかしてだけどよ、あの格好、あの腕、あいつらが言ってたボルターの怪じゃねえか!?」

「ぼっ……ボルターの怪だって!? くそっなんでこんなトコにいやがるんだ! 逃げろ皆殺しにされるぞォォ!?」


 誰かがそういって、勝手に騒ぎながら全速力で店から退出してしまった。

 こうして新たな神様(きゃく)がこの店に降臨した。名前はイチ、擲弾兵とストレンジャーとニンジャを兼ねるクソ面倒くさい男だ。


「……間違いない、あいつらレイダーだな」


 それはそうとボルターの怪、なんて呼ばれたのは久々だ。

 そんな名前を知っているような奴は……この世に二種類しかいない。


「どうして確信したのだ?」


 ようやく店が静かになると、ノルベルトが散らかったテーブル周りを片付けながら尋ねてきた。


「あんな呼び方するのはごく一部だからな」


 俺は誰かさんの忘れたナイフを拾い上げながら答えた。

 くそ、何か起きそうな気がする。


「ワンッ」

「あっ、わんこだ……!」


 犬の声に振り向けば、ニクが牛くんに向かって尻尾を振っていた。

 相手が「撫でていい?」とこっちを見てきたのでうなずいてやれば。

 

「……ごめんなさいね、お客さん。いったいどうしてか、近頃ああいう乱暴な人たちがこの街に良く流れ込んでてね」


 ずっと怯えていた栗色の髪のおばさんがようやく声をかけてくれた。

 テーブルの上は散らかっているうえに無銭飲食されてしまったが、ともあれ平常運転に戻ったようだ。


「俺のせいでその乱暴なやつらに食い逃げさせちゃったな。すまない」

「いいのよ、うちの子を救ってくれたじゃないかい。私はママ、この宿兼食堂の経営者だよ」


 カウンターに近づくと、ママと名乗るおばさんは健康そうな笑顔を浮かべた。

 この人は身も心も豊かな陽気な人だ。

 息子になった覚えはないが、リアル母親よりこの人に育てられた方が素敵な人生を送れたかもしれない。


「ママだって? あんたいつから俺のママになったんだ?」

「街のみんなから勝手にそう呼ばれてるだけよ、でもここに来た人はみんな家族さ。それでご用件はお食事? それとも部屋?」

「どっちもだ。腹も減ってるし部屋も欲しい」

「じゃあうちにおいで。お部屋代はいらないわ、せめてものお礼だよ」

「いや迷惑かけちゃったし、ちゃんと払わせてくれ。それより……」


 宿泊の手続きをしようとしたが、俺は気になる彼に目を向けた。

 犬を撫でて一通り満足したのか、牛のマスクを着けていないきれいな青年はこっちにやってきて。


「ママ、かたづけておくね」


 少しとろいがテーブルを片付けながら、カウンター越しのママにそういった。

 その表情はとても無邪気だ。クリンでチェーンソーを振り回していたとは思えないぐらい純粋というのか。


「……ビーン、あなた大丈夫なの?」

「ううん、へいきだよ。きにしないで」

「ならいいんだけど、無理はしちゃだめだからね」


 あのド変態近親相姦野郎の呪縛から逃れられたんだろうか、牛くんは少なくとも前よりはずっとマシな生き方をしてる。

 約束もちゃんと守ってるようだ。恐ろしい殺人鬼はもういない。

 そして分かった、どうして俺がこいつを逃したか。

 マスクの下にいたのは幼い子供だったからだ。ただ、それだけだ。


『……ねえ、いちクン。まさかあの人ってクリンにいた――』


 ぎこちないものの着実にテーブルを綺麗にしていく元殺人鬼の姿を見てると、ミコが心配そうな声を上げた。

 言いたいことは分かる。俺は「しっ」と鞘に指をあてた。


「なあ、今は見逃してやってくれないか?」

『……見ててなんだか複雑だよ。あの人、殺人鬼だったよね……?』

「ああ、あいつが何をしてきたかもよく知らないけど、それでもあいつは自分で道を選んだんだ。今は見守ってやろう」


 いまは幸せだろうが、いずれ自分と向き合う日が来るだろう。

 恐ろしい人食い共は俺が皆殺しにした。最後の人食い族となるか、違う誰かになるか、それを決めるのは彼自身だ。

 願わくば良き方向に――なんて思っているとドアが開いて。


「ママ、先ほどの連中は何者だ? なにやら化け物でも見たようにここから逃げていくのが見えたのだが……」


 そこに褐色肌のエルフがすたすた入ってきた。

 髪は白くて、世紀末仕様のローブを着ている。さっき市場で見たやつだ。


「あら、おかえりクラウディア。ちょっとマナーの悪いお客さんが来てたの」

「あ、おかえりなさい、クラウディアおねえちゃん」

「ただいま二人とも。まったく……近頃はあのような輩が多くないか? それで、この目つきの悪いのは逃げ遅れの賊か?」

「その人はうちのヒーローだよ、あなたと同じお客さんさ」

「誰が逃げ遅れたレイダーだコラ」


 いきなりレイダー扱いされたが、このエルフは宿屋の二人とよく馴染んでる様子だ。

 ところが近くにいるノルベルトにも気づいたようだ。


「……おや、見ない顔だな。あっちの世界から来たオーガか?」

「初めましてだな、ダークエルフの者よ。俺様はノルベルトだ」

「ノルベルト……ということはローゼンベルガー家か。あの名家の者もいるとは、いったいこの世界はどうなっているんだ?」

「ふはは、どうであれ徳を積める良き世界ではないか」

「私はオーガと違って戦士の魂など集めていないからな、まあ確かにこの身には暮らしやすい場所だが……」


 魔法世界からきたダークエルフとオーガが話していると、また扉が開く。

 

「ご婦人、何か騒ぎでも――」


 今度はそこから黒いコート姿の男が入り込んでくる。

 フードとガスマスクで神経質に顔を隠して、その裏からは覚えのある声がする。

 妙な格好のそいつと目が合うと、しばらくお互いの姿を見つめ合うのだが。


「……イチ、お前なのか!?」


 最初に声を上げたのは向こうだった。

 驚くような、久々の再開に喜ぶような、どうであれ俺を知っているやつだ。

 だが感覚はなんとなく答えを掴んでしまった。


「……おい、まさかお前……メドゥーサ(・・・・・)のやつか?」


 思い浮かんだそれを告げてみると、謎の男は最初言葉に詰まったが。


「そうだ、俺だ。どうしてこんなところにいるんだ?」

「そりゃこっちのセリフだ! どうしたんだその格好、イメチェンか?」

「いろいろあったんだ。あれから彼女と旅をしていてな、道中お前のうわさもいろいろ聞いたぞ」


 やっぱりそうだ、イメチェンしてるようだがメドゥーサ教団のやつだ。

 何よりそのマスクは前に見たときと何一つ変わっちゃいない。

 まさかこんなところであいつと再開するとは、今日は本当に奇妙な日だ。


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