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第15話 なろう樹海の暗闘  -教えてオリ子さん! ー『誇りある修羅の道』と『ゼロの作品群』ー

お待たせしてすみません!


あと前話で軍曹が0作品数についてネコ峰と一緒に驚いていたのは、その場のノリです。さすがに戦歴10年越えの軍曹は「ポイント0作品の数については知っていた」という設定でよろしくお願いします!


<< 前回までのあらすじ >>


いよいよ始まったオリ子さんによる『夢のカオリ』の作品分析。


まず小説情報を読むことで、その作品の『なろう樹海の戦場における立ち位置を考えることが大事』だとオリ子さんは言っていた。


そして、なろう樹海に眠る『ポイント0の作品』が意外と多かったことを知って驚いたネコ峰。


オリ子さんが言う『0()()()()()()()()』とは一体どういうことなのだろうか?



――――――――――――――――――――――――



<< 続き >>



ネコ峰「い、意外と無被弾(ポイント0)の作品が多くてびっくりしたのですが、本当にこんなにあるのですか!?」


オリ子「あるわ」


ネコ峰「えー、でも26万作品ですよ!? 信じられません!!」


オリ子「これを見なさい」




挿絵(By みてみん)

*画像:ポイ0作品とポイあり作品の割合円グラフ




ネコ峰「ッッッッッ!!!!!」


オリ子「これがなろう樹海の現実よ」



◆◇◇◇◇◇◇



ネコ峰が信じられないもの無理はないだろう。いや「()()()()()()」と言った方がよいかもしれない。


もし本当に26万作品も無被弾(ポイント0)作品があるというのであれば、わざわざ修羅の道(ポイント0)を極めんとしなくても、多くの作品は勝手に修羅の道(ポイント0)を進んでいることになる。ならこれまでの努力の数々は一体なんだったと言うのだろうか。


これではネコ峰のアイデンティティが崩壊してしまう。



◇◆◇◇◇◇◇



ネコ峰「軍曹……。四割の作品がポイント0であるというのであれば、我々の戦いにあまり意味がなかったのでは無いでしょうか……。」



なろう樹海の現実を知って、意気消沈してしまったネコ峰……。


助けを求めるように上官である軍曹に問いかける。



軍曹 「……。」


軍曹 「……そこに転がっている石板(作品)があるだろ、それを見てみろ」


ネコ峰「えっ!?」



軍曹が指差した先には、三人の新兵たちがよく椅子代わりに使っていた石があった。というかこれ、石板(作品)だったのか!



◇◇◆◇◇◇◇



その石板(作品ページ)裏返し(開き)、その内容を確認するネコ峰。そこには……。



―――――― 作品ページの抜粋 ――――――――

この連載小説は未完結のまま約 5年 以上の間、更新されていません。

今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

――――――――――――――――――――――――


――――――― 小説情報の抜粋 ――――――――

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――――――――――――――――――――――――



ネコ峰「これは……、一体!?」


軍曹 「それは5年前に、()()()()()が残していったものだ……」


軍曹 「それを書いたやつは、なろう樹海の戦場の厳しさに心折られ、戦場から去って行ってしまったのだ。その作品を残したままにしてな……。」


ネコ峰「……。」



放置されたポイント0作品。それ目の当たりにして悲しさを感じずにはいらないネコ峰だった……。


悲しい……、悲しいがこれも戦場の現実(リアル)なのだろう。



◇◇◇◆◇◇◇



軍曹 「俺が思うに、それ(放置された石板)は誇りのないポイント0だ」


軍曹 「なろう樹海に存在する大半のポイント0もそうだろう」


軍曹 「例え『ポイント0』という結果が同じだったとしても『偶然その道に進んでしまったのか』『()()()その道を選んだのか』では全然違う!っはず!」


軍曹 「()()()修羅の道(ポイント0)極めんとすることに意義があると、俺は思っているっ!」


ネコ峰「軍曹!!一生ついていきます!!」



さすがは歴戦の古参兵。やはり考え方が違う。彼が目指すのは『誇り(プライド)あるポイント0』なのだ。軍曹の熱い決意を聞いて改めて上官への尊敬が復活したネコ峰であった。



ところで、二人のやり取りを横で見ていたオリ子さんはというと……。



オリ子『…………。』



何か思うところありそうな感じだった。大丈夫なのだろうか?



――――――――――――――――――――――――



<< 作品分析の続き >>



オリ子「……じゃあ、作品分析の続きをしていくわね」


ネコ峰「はい!」


オリ子「なろう樹海において”作品をグループ分け”する方法は様々あるわ」


オリ子「例えば『ジャンル(戦地)』であったり『100ブクマ以上・未満』みたいな分け方がよく知られているわね」


オリ子「その中でも実は『()()()()()()()』はもっとも大きなグループと言っても過言ではないのよ」


オリ子「何と言ってもなろう樹海の戦場では『()()()()()()()()()()0()』なのだから」



オリ子「私はこのポイント0という特徴を持つ作品たちを『0(ゼロ)の作品群』と呼んでいるわ」



◇◇◇◇◆◇◇



<< 『0(ゼロ)の作品群』 >>



ネコ峰「ゼ、ゼロの作品群……?」


オリ子「そうよ。なろう樹海に眠る26万もの『ポイント0(ゼロ)』という同じ特徴を持つ作品の集まり」


オリ子「それが『0(ゼロ)の作品群』よ」


ネコ峰「????」



急にオリ子さんから提示された「0(ゼロ)の作品群」という新ワードに戸惑うばかりのネコ峰であった。



◇◇◇◇◇◆◇



オリ子「作品分析を進めていく上で重要であることは『その作品のなろう樹海の戦場での立ち位置』を把握すること」


オリ子「『小説情報ページ』で示されている情報はそれ(戦場での立ち位置)を知る手がかりになるから重要になるわ」


オリ子「例えば『ポイント0』という情報は、この作品(『夢のカオリ』)が0の作品群に属していることを示しているわね」



そうなのだ。前回、オリ子さんが『0であることは、()()()()という情報』と言っていたのはこのことだったのだ。



オリ子「つまりこのことから、この作品(夢のカオリ)の作品分析は、戦場全体の立ち位置だけでなく『0の作品群の中での立ち位置』も考察する必要がある。ということが分かるわ」


オリ子「そしてそれを知ることによって『なぜこの作品がポイント0作品』であるのかの理由を探すことが出来、それは今後の戦い方を考えるいい機会となるわ」


ネコ峰「なるほど……」



◇◇◇◇◇◇◆



オリ子「ところで、どうやら新兵さんは『()()()()0()()()()()()』について詳しくないみたいね。


ネコ峰「はい……すみません」


オリ子「教えてあげるから大丈夫よ。最初からなんでも知っている人はどこにもいないわ」



やはり優しいオリ子さん。ネコ峰は引き続き軍曹の晒し(さらーし)体験を例になろう樹海における作品分析の方法の指導(レクチャー)を受けるのであった。



<< 続く >>



*前々話の『夢のカオリ』の小説情報を微修正しました(2019.03.28)


訂正前:その他〔その他〕

      ↓

訂正後:ノンジャンル〔ノンジャンル〕

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