表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/20

第14話 なろう樹海の暗闘  -教えてオリ子さん! 禁断の初晒し体験に挑まんとする軍曹⑥-

今話は挿絵を入れております。

もし挿絵が表示されば場合は、ページ右上の『表示調整ボタン』-『挿絵を表示』でご設定いただければ幸いです。


<< 前回までのあらすじ >>


なろう樹海に存在する全ての作品は『小説情報』を見ることができるということをオリ子さんに教えてもらったネコ峰。


なろう作品分析(批評)のおいて重要なのは『なろう樹海の戦場におけるその作品の立ち位置』であり、なろう作品分析(批評)はあくまでもこれらの戦歴(リザルト)データに基づくものでなければ、あまり意味がないことも学んだ。


(なお『小説情報』はこのページ上側にも表示されているのでご参考にして頂きたい)



――――――――― 閑話 ―――――――――――



▽△▽「じゃあ『小説情報』を見ていくわね。『小説情報』に含まれる情報の――」


ネコ峰「??? オリ子さん? なんか急に顔変わっていません?」


▽△▽「ああ(▽△▽)これのこと? これはとある作者さんが使っていた物がめずらしいと思ってレビューに書かせてもらったら、作者さんに使用許可をもらえたから今回だけ特別に使わせて貰うことにしたの」


▽△▽「なので今回はこの顔でよろしくね」


ネコ峰「は、はい」



◆◇◇◇◇



ネコ峰「ところでその『とある作者さん』というのは一体どなた様なのでしょうか?」


▽△▽「いい質問ね。それは「▽△▽」で小説検索すればたった1作品だけヒットするから自分で調べてみなさい」


▽△▽「なろう樹海に存在する六十三万八千作品(2019.3.20時点)のうちで、この「▽△▽」でヒットするのは唯一たったその一作品だけ。これはすごいことだと思ったから一応知らせておくわね」



そうなのだ。なろう樹海において作品のオリジナリティを出す方法は様々あるとされるが、そのうちでも『あらすじにこっそり、その作品固有の記号を入れておくこと』は誰も知らない秘密のテクニックとされているのだ。



――――――――――――――――――――――――



<< 本編の続き >>



▽△▽「じゃあ改めて『小説情報』を見ていくわね」


ネコ峰「はい!」


▽△▽「『小説情報』の中でパッと見て目につくのが『タイトル』と『あらすじ』だと思うけど、これは質的データであって、人によって感じ方が大きく異なるから解釈が難しいわ」


▽△▽「だからまずは誰が見ても同じな量的データである『数字』に注目して作品を分析していくわ」


ネコ峰「なるほど!わかりました!」



ここまでのオリ子さんの説明で、『データ』には言葉のような『質的データ』と数字で表現される様な『量的データ』が存在し、そのうちでも量的データは比較がしやすいため扱いや解釈が簡単であることをネコ峰は理解していたのだ。



◇◆◇◇◇



▽△▽「まず、最初に目にするべきは()()()()()()()()()()()()()()であるその作品が得ている『総合評価ポイント(総被弾数)』よ」


▽△▽「あなた達みたいな、あえて修羅の道(ポイント0)を極めんとする陰の者たちの作品は別だけど、多くの作品の場合は総合評価ポイントが数ポイントは入っていることが多いわ」


▽△▽「だからそのポイントが『ブクマ』から来ているものなのか『ポイント評価(ポイ票)』から来ているものなのかを見ることで、その作品がなろう樹海で受けている『社会的な評価』の参考とすることができるわ」


軍曹 「俺の『夢のカオリ』は()()()()0()()()()()です!!」


――――――――――――――――――――――――

ブックマーク登録 0件

総合評価     0pt

ポイント評価   0pt : 0pt

――――――――――――――――――――――――


実に誇らしげな軍曹だった。なぜなら彼はあえて修羅の道(ポイント0)を極めんとする陰の者。未だ被弾記録無し(ポイント0)であることは、樹海の陰でうごめく最底辺作者(タイトルホルダー)である彼にとってたった一つだけ、唯一の勲章なのだ。



◇◇◆◇◇



ネコ峰「ということは被弾記録のない(ポイント0)作品の場合は、『総合評価ポイント(総被弾数)』は全く参考にならない情報(データ)ということですね!」


▽△▽「それは違うわ」


ネコ峰「えっ?」



どういうことだろうか? 被弾記録のない(ポイント0)作品においては評価ポイントは『()()0()』である。ブクマ(2pt)ポイント評価(ポイ票)も何もない。()()()()()()()()のだ。


そんなどうしようもない数字(0)を見ても意味がない……。とネコ峰が思うのは当然と言える。



――――――――――――――――――――――――



▽△▽「0であるということは『0()()()()』というとても重要な情報(データ)なのよ」


ネコ峰「それは一体どういうことですか???」


▽△▽「『0()()()()()()()()』」


ネコ峰「えっ?」


▽△▽「例えば『一万pt得(ポイントGET)ている作品がなぜ一万pt得(ポイントGET)ることができたのか』という理由には複数の要因が複雑に絡まっているため、それを明確に説明することなんて、とてもできることではないわ」


▽△▽「これは『一万pt作品と九千pt作品に明確な違いは見られない』ことからもわかるはずよ」


ネコ峰「…………」



――――――――――――――――――――――――



▽△▽「もしバベルの塔の頂点に立つてっぺん(一位)作品と、そのすぐ下に控える二番目の作品との違いを説明しようとしても同じにように、結局は曖昧な理由付けに終わってしまうでしょうね」


▽△▽「それを明確に説明することなんか誰にもできない」


▽△▽「三百位作品と三百一位作品の違いも同じく曖昧」


▽△▽「十ブクマ作品と百ブクマ作品との違いも曖昧」


▽△▽「()()()0()()()()()


――――――――――――――――――――――――


0(ゼロ)


『それは、昔のインドの人が発見したと言われる数字』


『この世でたった一つ、特別に孤立した数字』


0(ゼロ)の発明は人類に飛躍的な進歩をもたらした一方で、なろう樹海をさまよう0ptに悩む多数の最底辺作者たちを生み出したという罪作りな一面も持っている』


『またそれは、あえて修羅の道(ポイント0)を極めんとする陰の者たちまでをも生み出すことにもつながってしまった。特定の(なろう樹海に潜む)者たち(陰の者)を惹きつけて離さない、謎の魅力を秘めた数字でもある』


0(ゼロ)


0(ゼロ)……』


――――――――――――――――――――――――



▽△▽「『0には理由がある』」


ネコ峰「確かに……、えっでも結局どうやってそれを説明をするのでしょうか?」


ネコ峰「総合評価ポイント(総被弾数)0の作品でも、それぞれ理由は異なると思われますが……」


ネコ峰「つまり、総合評価ポイント(総被弾数)0の作品の『共通点』を見つけて、それをその作品(無被弾作品)に当てはめることは結局は主観的な考察となってしまうのではないでしょうか?」



いい質問だネコ峰!!たぶんオリ子に褒めてもらえることだろう。新兵であるネコ峰はこれまでオリ子さんのレクチャーを受けて飛躍的に頭が良くなっていたのだ。



◇◇◇◆◇



▽△▽「はぁ〜〜、ここまで説明してあげてもまだ分からないの!?」


ネコ峰「も、申し訳ありません……」



ち、ちがった。頑張れ、ネコ峰!



▽△▽「いいこと、今すぐ以下のワープゲート(URL)を開いて『小説を読もう!』サイトの検索画面にアクセスしてみなさい。なろう樹海に眠る0pt(ポイント0)の作品総数が一発で表示されるわ」


ネコ峰「はい!」


















https://yomou.syosetu.com/search.php?word=&notword=&genre=&type=&mintime=&maxtime=&minlen=&maxlen=&min_globalpoint=&max_globalpoint=1&minlastup=&maxlastup=&minfirstup=&maxfirstup=&order=new














オリ子さんに指示されたワープゲート(URL)を検索バーに貼り付けてクリックし、『小説を読もう』サイトの検索画面にアクセスしたネコ峰。するとそこには……




















挿絵(By みてみん)



















挿絵(By みてみん)


















『 264,205作品 』 と表示されていたのだ!!



軍曹・ネコ峰『『 !!!!!!! 』』



軍曹やネコ峰が驚くのも無理はない。というか、なろう樹海に眠る0pt(ポイント0)の作品って本当にこんなに多かったの!!??



――――――――――――――――――――――――



◇◇◇◇◆



▽△▽「いいこと、一位の作品はこの世にたった一つしかないわ。バベルの塔(総合ランキング)に登ることを許された作品も所詮三百しかない」


▽△▽「そして一位と二位の違い、三百位と三百一位の作品内容の違いはどこまでも曖昧」


▽△▽「でも0pt(ポイント0)を冠する作品は、なろう樹海に26万作品も眠っているのよ?」


▽△▽「これだけの圧倒的な数の暴力を使えば、0pt(ポイント0)の作品に共通する傾向や、タイプ分けして分析することなんて()()()()()()



<< 続くっ! >>



よろしければブックマーク&ポイント評価&感想&レビューなどお待ちしております!


(意外と知られていないことかもしれませんがご感想は何回書いていただけても、一言コメントでも作者(さくーしゃん)は喜ぶらしいです!)


なお、この作品(読ません)は魔界でのワープゲート開設お待ちしております。特にツイッタルランドでのワープゲート開設は歓迎しておりますので、お気軽にぜひよろしくお願いします!


なろうの作品ページはどこでもページ上の『小鳥マーク』から一瞬でワープゲートが開設出来るので便利な仕組みとなっています(PCの場合)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
[良い点] 面白くてタメになります。 [一言] 0ポイント作品の多さに思わず「マジか!」と声を出してしまいましたw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ