いきなり破滅?! 高校安寧生活
下校放送の音楽が鳴り始めた。
それで俺は我に返った。
ヤバい。 ヤバい。 ヤバい。
え、ちょ、なんで俺女子に抱きついてんの?
な、何が起こってんの? てか、この子同じ委員会の子じゃん。
なんでこんな所にこの子が・・
「あ、あの大丈夫ですか? 先輩。」
あ、ヤバい。 早く離れないと、この子も怖がらせちゃう。
「す、すいません。 す、すぐ離れます。」
ん? なんか離れたくないぞ。
な、なんでだ? おい、鮫島進。 早く離れねえと・・ 最悪犯罪者になりかねないぞ。
でも・・落ち着く。 何だろう。 やば・・ また涙が・・
「ずっと、ここに一人でいたんですか? 寂しかったですよね。」
「だから、泣いてたんですよね。」
そうか・・・ 俺は、寂しかったんだ。 ずっと。 人と関われなかったのは、
勝手に自分でその機会を閉ざしてきたからだ・・。
この子は、俺のその扉を開けてくれた。 気付かせてくれた。
「寂しかった・・・」
「ん?何ですか? 先輩」
「ずっと・・ ひと・・り・・・かとおも・・てえぇ」
「どんどん俺から人が離れてくからぁぁ」
「そうだったんですか。 大丈夫ですよー 私は逃げたりしないので」
「ゆっくり、息をしてください。 落ち着いて。」
止まらない。 今まで、これが俺だ。と、決めつけていたものがすべて崩れ去り、涙としてこの子の服が受け止めてくれる。
そして最後に、この超絶いい子な後輩(女子)←重要。は、俺の頭をポンポンしてくれた。
そして、俺はなんとか落ち着き、なん・・とか
彼女に土下座した。
「ほんっっとにごめん!! お、俺ちょっと情緒不安定になってて・・
ごめんね。キモかったよね。ごめんね。」
謝ることしかできなかった。 というか、謝罪の言葉しか言ってないわ。
ただ、彼女から発された言葉は、俺の予想をはるかに超えていた。
「先輩って、意外と子供ぽいというか、何か素敵ですね。
あ、またなんか話したい事とかあれば、いつでもどうぞ。」
「じゃあ。そろそろ私行きますね。 さよならー」 ガラガラガラッ
逃げるように去って行った。
俺は、ただその泣きただれた酷い顔を彼女に見られた、となると少し複雑な気分になった。
もっとあの子に近づきたいな・・・・・・ あれっ?
えー第二弾もお読みいただきありがとうございますー
今回登場した後輩ちゃん、名前はもう少ししたら出てくるはずです。
ちなみに外見は、黒髪ボブです。(広瀬すずちゃんみたいなw)
コメントなどよろしくでーす。