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死神の賢者  作者: プイプイ
3/4

挨拶回り

ガンガンガン、ガンガンガン──────。

一定の間隔で鳴らされる騒音で目が覚めた。

「うるさーーーい!なに?なんなの!この音!」

頭をガシガシとかきながらドアを開けて廊下を見るが別に異常はない。だが絶え間なく音は響いてくる。

仕方なくドアを閉めようとした時に外側に張り紙がしてあった。

「なになに、改修工事のためしばらくご容赦ください・・キッ!」

──バタン、ドアの内側にうずくまってしばらく頭を抱えたのち、

「・・・仕事いくか・・の前に」

レイは勢いよく立ち上がって、風呂へ直行。

超次元帝国の首都、ウィンテルン────

見渡す限りのビル群、その高級マンションに部屋を持つ俺は──朝シャンで気分爽快、ハーフパンツ一丁で野菜たっぷりのスムージーをグイっと一杯。

「ぷあ~、サイコー!さて!」

レイは素早くいつものシャツとネクタイを着用して、マンションを出た。

愛車は、スーパーライトカーG5最新の高級車である。なぜ、今まであちこちフラフラしていた俺がいきなりこんなセレブすぎる生活を送れているかと言えば、さきの《平和大戦》で一緒に戦った奴ら以外に誰も知られていない俺だが、それでも国の勝利に貢献したことに変わりはない。

俺はいなかったから知らなかったが、他の英雄と呼ばれ、讃えられた4人は働きに応じ国から莫大な褒賞金が支払われた。

俺の分もあったのだが俺の変わりにヒゲポンが預かってくれていたようなので、昨日の挨拶の時に金を振り込んだ口座のカードキーを受け取っていた。

「まさか2000万ゲルも入ってるとは!いや、俺の活躍からしたら当たり前ですかね」

ルンルン気分で学院までかっ飛ばした。



教室にて・・・。

「ねえねえシャルル」

「な~に?」

「ねえねえシャルル」

「なにかな?」

同じ言葉を続けるラムに笑顔で対応するシャルル。

「・・えへへ、なんでもな~い。シャルルの顔が見たかっただけ~」

「そっか~、ありがとう」

「ちょっとラム!シャルルが反応に困ってるじゃない!いい加減に目的もなく人を呼ぶのやめなさいよー」

「わぁ~」

シャルルを弄び楽しんでいるラムを追いかけるリン。机の間を駆け回るうさぎと人間の追いかけっこが繰り広げられていた。

そこへあくびをしながら教室へ向かうレイが迫る。

「待ちなさ~い!」

「姫さん遅すぎ~」

挑発的な言葉を吐きながら扉の方に逃げていくラム。

「あ~、おっはー。お!」

「おぶっ」

「あぁ?」

レイが扉を開けたと同時にラムの顔がレイの腹部に『ポム』っと当たり、二人はしばらく顔を合わせてとりあえずおはようの挨拶を交わす。

「おう、どうしたラム」

レイは案外冷静に対応した。

ラムはまだレイの腹にくっついている状態。すると突然肩まで上がってきて首に手をまわしておでこをくっつけてきた。

「ねえ先生、幼女は好きですか?」

「なんすか、告白?嫌いじゃないけど?」

「うわわぁ~、先生幼女好きなんですか?大変だ犯される~。」

「自分から聞いといて何なんだお前は~」

相変わらず意味不明な行動・言動ばっかりするラムのクセっ毛の頭を教科書で『パーン』と弾いた。

「うぎゅ!」

先ほどシバかれた頭をおさえつつラムが涙目になって机にぐったりしている。

「はい!というわけで今日から本格的に実戦授業を行っていきたいと思います。知っての通り、死神の力ってのはコントロールできなければ非常に危険なもんだ、だが完璧に使いこなせるようになれば自分にとって大きな力になる。だがまずは、それぞれ力をどの程度使いこなせるか見極めさせてもらう」

赴任仕立ての身であるレイはこの成績だけは優秀な集団の実力をまだ知らない。だからこそまずは、個々の潜在能力を把握し、それぞれに合った実戦訓練メニューを組む必要がある。

「先生よ、あんたは確かに俺たちのことをまだなんにも知らねえから無理もねえけどよ、普通科の生徒に比べて明らかに秀でているのはなんとなく感じてんだろ?」

机に足をあげて聞いていた銀髪のイケメン君こと天奉リンネが、あらかた俺の考えを察した様子の顔で言ってくる。

「当たり前だろ、特にお前はジンテツの息子だからな」

「そりゃそうだろ、先生は初耳だろうが俺はもう親父が指揮をとっている治安部隊のエースとして実績を積んでるんだよ。周りの連中と一緒にしない方が良いぜ」

「マジで?学生でもう部隊に配属されてんのかよ、親譲りの才能は伊達じゃねーな」

「ちょっと待ちなさいよ天奉!言いたい放題言ってくれてるけどね、アンタはただ親のコネで入れてもらったようなもんじゃない」

ここで横やりを入れてきたのがバラ色のエアリーボブの髪、そしていつも不機嫌そうな顔をしている少女、和京リン。その横やりにリンネが少し眉を動かしたが反論はしない。

そのとき俺は思った。この睨み合いの状況を利用しようと─────

「分かった。そんじゃお前らちょっと対人戦してみるか?俺もお前らの実力を見極める良い機会だ」

レイがすすめると二人は睨み合ったまま口角を上げて返答する。

「上等だわ!」

「面白そうだな」

その二人の自信に満ちた顔を見てレイはそこで一つこのクラスのことが分かった。

コイツらは普通科によくある陰口や陰湿ないたずらなどレベルの低いことはしない奴らだということだ。

文句があるならいつでも受け付け、いつでも正面からぶつかりあう。そこは評価するべきだと思った。


「そんじゃ、修練所に行くぞ。全員ついてこい」。



学院の敷地面積は約900平方キロメートル。その中の超科学によって設計されたドーム形の建物これが修練所だ。

その建物の中心で顔を合わせるリンネとリン。その光景を面白そうに見つめるレイ。

「ルールを設定しよう。まず術は好きに使って良い、続いて武器は基本的に顕現できる鎌のみ、良いな?」

「異論はありません」

「同じく」

すると俺の横にいたシャルルが心配そうに二人を見つめていた。

「大丈夫だシャルル。戦い方を制限した今回は擦り傷くらいはあっても大きな怪我になることはない」

「だと良いんですが・・」

「そうだよ姫っち。もしリンネのやつがルールを無視した行動を取ろうとしたら、アタシたちが止めてやるから」

「ありがとうございます。ユイさん」

少し落ち着いた様子のシャルルの顔を確認したレイは右手を振り上げた。

「いくぞ。模擬戦、、開始!」────。

振り下ろされた開始の合図とともに駆け出したのはリンの方、足に力を一瞬集中させ大きく蹴り出す。

「おお、良いね」

さらに走りながら武器を顕現する。

「顕現せよ!─死斬しざん─」

リンは自分の固有武器を顕現し迫りくるが、制服のズボンに手を入れて余裕ぶってはいてもリンネはいたって冷静に見据えている。

「アンタのその自信に満ちた心を刻んでやるわ!」

それと同時に死斬を大きく振り上げリンネの顔に躊躇なく振り下ろした。だがその瞬間リンネの口元は笑っていた。

「ふん!相変わらず動きが単調すぎるぜ。姫さんよ」

振り下ろされた鎌をいつの間にか顕現していた自分の鎌で受け止めていた。

「なっ!キャー」

リンネが少し力を入れて鎌ごとリンの体を吹き飛ばした。

その様子をみてレイはすぐに試合を止めた。

「ストップ!」

「なんでよ!まだ始まったばっかりじゃない」

まったく満足していないリンは激しく反論してくる。

「お前は相手との実力差を見極めることもできねぇのかよ」

「──っ」

反論しようとしたが確かに力の差があったのは否めないという事実がリンの口を封じた。

「分かったわよ・・そのかわり先生、実戦科担当なんだからきっちり教えてくださいよ!」

「任せとけ。リンネも一旦鎌をしまえ」

「はいはい」

素直に鎌を消して余裕顔でリンを見てくる。

「姫さんよ。アンタはもう皇女としての仕事に専念した方が良いと思うぜ、その方がまだ男にモテると思うがな」

「黙りなさい天奉。近いうちに必ず・・リベンジして下僕にしてやるんだからー」

「上等だ」


涙目でリンネを睨んでいるリンをシャルルはホッとした。心にあった不安がなくなったようだ。

「そんじゃ次はラムとユイな」

「負けないよラムっち!」

「コテンパンじゃ~」

一番見た目的に弱そうなラムがなぜかリンネの次に自信に満ちている。

「ラム、お前そんなに強そうに見えないけど大丈夫か?」

するとラムではなくユイが口を開いた。

「先生、ラムの死神の能力を侮らない方が良いよ。アタシもそれなりに本気でいかないとヤバいからね」

「ほぉー、武闘派のユイがそこまで警戒するってことは期待して良いのかなラムよ」

ラムに視線を移すとキラキラした目でユイを見据えていた。

「幼女の力見せてあげる」

「いや、それだと世の中の幼女がみんな強い感じに思われるからやめろよ」


「模擬戦、開始!」

「夢幻ループ。とやぁ~」

ラムは自分の体からふわふわしたシャボン玉のようなものを無数に生成してフィールド全体を覆い尽くした。

一方冷静に武器を顕現するユイ。

「顕現せよ!死殿手甲しでんてっこう!」

ユイはその華奢な体に似合わない大きな手甲を展開して、拳から衝撃波を放つ。

衝撃波は容赦なくラムの体に突き刺さったが、なぜかなにも反応がない。すると衝撃をくらったラムの体が泡になって消えた。

「こっちだよ」

その声はユイの背後から聞こえてきた。いつの間にかラムがユイの背後を捉えていた。

「すげー、偽物だったんだ。気づかなかった」

この能力にはさすがに驚いたレイは感心していた。

「やっぱりやり手だね~ラムっち」

「今みんなに見えてるのは全て幻の私。この空間では私は無敵。えっへん!」

腰に手をかけて小さな胸を張っているラム。その姿を見ながら『はぁ』と息を漏らすと武器を消しながら俺に顔を移して告げてきた。

「先生私の負けだよ」

「分かった。ラム、終了だ」

「これぞ幼女力!」

「いやースゲースゲー幼女の力をビンビン感じた」

無表情でそう応えるレイ。

「それじゃ次で・・あ、そうか一人余るな。どうするかな」

「とりあえず僕たちの模擬戦を終わらせてからで良いんじゃないです?」

糸目の契約者には珍しい刀使いの少年、天文時サイカが提案する。

「そうだな、シャルル準備は良いか?」

「はい!」

やる気十分にシャルルが応えると同時にサイカも自分の刀に手をかけた。


模擬戦、開始──


「切り裂け、夜光やこうのの天剣!」

鋭い抜刀で斬撃を飛ばして先制を放つ。

「私を守って、死霊しれいたち!」

シャルルが胸の前で手を合わせると、背後にゲートが開き、そこから無数の二等身のブサ可愛い死霊たちが押し寄せてきた。

そのあまりの多さにサイカは驚愕し、早くも為す術なく死霊たちの軍勢の下敷きになり気絶した。

「うわ~、シャルルのやつ可愛い顔してエグい攻撃だな」

「せっ、先生。エグいなんて言わないでくださいよ。えっ、ちょ、ちょっと何してるのみんな。やめてーー」

いつの間にか制服のスカートのなかに死霊たちが侵入してモゾモゾしている。

「ケシャ、ケシャ、ケシャ、ケシャ、ケシャ」

奇声をあげて次々と侵入してくる。

「んんんっ、いやー」

シャルルの絶叫が響いた。


顔を真っ赤にして床にペッタリ座り込んでいるシャルル。

「んん、んんんん」

レイは苦笑いしながら何を思うのか。

「自分で召喚した死霊に弄ばれるというのは契約者として失格だぞ」

「確かにそうですよね・・・ううう」

「よし、そんじゃ最後はユアなんだけど・・対戦相手がいないと。どうするかな~、お?」

不意にレイの袖を引っ張って何かを訴えたそうに見てくるユア・・・というかこれは、、。

「先生がやれば良いと思うの」

「え~でも、、まぁ良いか」

渋々やることになったレイに生徒の注目が集まる。実戦科担当だからどれ程やる男なのかあちらさんも見極めたかったようだ。

「はいはい!私が合図を出す!」

大きな瞳で許可を求めてくるラム。

「分かったから、ちゃんとやれよ」

一応ふざけた合図を出さないように釘を刺しておく。

「それでは本日最後の模擬戦を行いま~す。よーい・・ドン」


「いきます先生。顕現せよ、ザンテルワーム──」

巨大なムカデを召喚し一気にゴリ押ししてきたユア。

「少しでも力使ったら最近噂の黒の死神だとバレちまう危険性があるからな~。どうしたもんか」

ムカデの巨大なアギトを回避しつつ、考えるレイ。

「考え事ですか先生。私も甘く見られましたね」

「んん?」

するといつの間にかムカデを消し、俺の足元に死縛法の魔法陣が出現していた。

動けなくなったレイの体に容赦なく、格闘技の小技を次々とかけてくる。さっきのユイもそうだったが、どうもこの兄弟は武術と死神の力をうまく調和させた独特の技を持つようだ。

「やべ!くっ、はぁーー」

このままではジリ貧だと思い、レイは衝撃波を辺りに撒き散らしユアを吹き飛ばす。

だが吹き飛ばされながら体制をたてなおすユア。

「私の十八番はバリエーション豊かな小技のコンボですから」

「今のところ技の種類はダントツで一位だな」

「それでは早いですが決着とさせていただきます。アムルシオ・・」

これまた巨大な象を召喚し、一撃で叩き潰しに来た。

「またまた派手な召喚魔法ばっかり使うな~。だが・・死炎焔しえんほむら

レイは少しなら大丈夫だろうと力をほんの少しだけ指先に込め、象を煮えたぎる炎で焼き尽くした。

「うぅっ」

俺が炎を使った瞬間驚いていたがその後突然、地面にガクンと膝をついた。

「お、おい大丈夫かユア。もうここまでにしよう」

ユアをおんぶしながらフィールドを出て他のシャルルたちがいる観覧席に昇っていった。

俺が適当に長椅子に横たわらせるとユイが飛んできた。

「おねえちゃん!大丈夫?」

「大丈夫。ちょっと立ちくらみしただけ」

「そうか。なら良いが」

なるほど、大体の長所短所は分かった。明日からはそれぞれに合った訓練をこなしてもらうとするか。

「今日の授業はここまで。明日からは本格的に訓練だ。解散」


「いい?絶対下僕だからね分かったわね!」

「俺に・勝・て・た・ら・の話だろ」

リンネとリンは肩をガツガツと合わせながら校舎へ帰っていく。

「ラムっち可愛い顔しても強いところがさらに可愛さを引き立てる感じがするよ」

「やはり幼女力に勝るものはない。むはは~」

「ユアさん、どうかな、今度茶道部に見学に来ないかい?」

「結構です」

「そんな・・」

それぞれ雑談しながら帰るのを見送ったレイは一人テレポートである場所に向かった。

そこは一戸建ての図書館で洋館仕様の外見、その玄関前に立っていた。

「ようやく一人目に挨拶ができるってか、それが面倒くさいんだがな」

嫌そうな顔をしながらもインターフォンを押した。

「いらっしゃい、久しぶりねレイちゃん」

ドアの奥から出てきたのは白髪の碧眼でセミロングヘアーの女。

「久しぶりだな、アイン」

「入って入って、うふふ」

その女、アインウェスタリスは微笑んで迎え入れた。


管理人室で紅茶を出されて向かい合って座るアインとレイ。

「レイが学院に赴任して来るっていうのは前から学院長から聞いてたんだけど、仕事の方がここのところ忙しくてなかなか会いに行けなかったの」

「そっか、まぁおれも学院長から挨拶回りしろって言われてたからな」

ニコニコしながら上目使いで見つめてくるアインの目を避けながら話すレイ。

「大戦から6年か・・あの後、国ではどんなことがあったんだ?」

「皇帝陛下が戦争終結の放送を国中に流して、人々は勝利の喜びに沸いた。でも、大戦に参加した人間からすれば、素直に喜ぶことはできない・・」

「・・・確かにな」

結果は勝った。・・・だが、戦場で命を落とした仲間の数と今回一度だけのまぐれの勝利が等価交換だなんて割に合わなすぎる。

「俺はあれが勝利だなんて、これぽっちも思ってない」

「レイ、私たちが退いた後何があったの?」

「あの後、変なローブに身を包んだ男と戦って、重傷を負って死神の力を暴走させちまって・・・最終的に勝負は俺が勝ったが、俺はあれを勝利と認めた国会の連中を許さない・・」

顔をしかめるレイを心配そうに見つめるアイン。

その顔を見てレイは話題を変えようと試みる。

「いやなんだ、いろいろあったけどおかげで今があるからな」

「そうだね・・ねぇレイ」

「あ?、おわっ」

椅子に座ったままの俺の上に股をひろげてのしかかってきた。

「ねぇレイ。私綺麗になったでしょ?」

色っぽい感じに囁いてくるアイン。

「え・・っと、綺麗、うん綺麗になった。どしたの急に」

「もう堪えられないよレイ!私心配だったんだからバカ!」

アインは俺の体をぎゅっと抱き締めてきた。

あーそっか、ずっと心配してくれてたんだ。あんな別れ方したからなおさらだよな。

「悪かったな、ずいぶん心配かけたみたいで・・」


もう、どこにもいかない───。


突然のことで申し訳ありません。本作品は急遽廃止いたします。

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