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間違えた旦那さま  作者: 兼田深瑜
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若社長

シューズメーカー、FOOTING STARの社長 姫島(ひめじま) 航太郎(こうたろう)はまだ30になったばかりだった。

学生時代には野球部で活躍した航太郎は、ガッチリとした長身で、肌色は健康的に日焼けしている。

短めに刈り込んだ黒髪にキリリとした眉、黒くてギラギラと輝く大きな瞳を持った好青年だ。

声もハキハキとよく通り、童顔でもあることから、新入社員のようだと揶揄を含んだ言い方をされていた。

20代は父親であり現会長でもある先代から社長職を引き継ぐために、身を粉にして働いた。

そして自分の代になり、これから事業を発展させていこうと意気込んでいた。


航太郎には今年28になる妹がいる。

彼女は大手シューズメーカーの御曹司と3年前に結婚した。

2人は大学で知り合い、それは他意のない恋愛結婚だったのだが、その後義弟の両親から業務提携を持ちかけられ、FOOTING STARの重要なターニングポイントとなったことは揺るがない事実だ。

それを踏まえ、社長である自分も何かしらプラスになる相手と結婚したいという思いがある。

航太郎には今、恋人がいない。

妹のように偶然会社の為になる相手と出会う可能性は低いだろうが、なんとかそういう相手を探しだしたかった。

それは政略結婚となるんだろうか…それとも、そこに恋愛感情があれば、恋愛結婚の延長線上に政治的意味が加わることになるのだろうか。

まだそれはわからなかった。

けれど、たまに実家に帰ってくる妹の幸せそうな様子を見れば、やはりただの政略結婚をすることは航太郎にはできそうにもないのだった。




今回とても短いですが、航太郎の紹介文と思ってください。

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