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リケガク  作者: himazinnhacker
序章
3/3

遊園地であそぼ

【起動】

「とうとう来たなぁ遊園地編。」

「遊園地にはネタがけっこうありそうだからですかね。」

「ジェットコースターなんかやその他諸々物理のかたまりだからな。」

「ただ筆者が行ったからだって言ってる・・・」

「にしても、これ会話多すぎませんか。」

「あわよくばアニメにでもしようとしてるんだろう。」

「遊園地編なんだから恋愛要素も入るかな?」

「さぁ~な、でもそうなれば主人公がかんで来ることは必至だろ。」

「えっ僕?」

「読者のみなさん恋愛要素が入るかどうかどうぞお読みください。」

「なに金田お前が締めてるんだよ」

【セットアップ】

「うわぁ~、大きいですね。」

「ネズミの化けものが出てくるテーマパークはもっとデカイけどな。」

「●ョーズが出てきたり、魔法使いの村があるテーマパークも大きいよね。」

「USJですね。」

「言っちゃたね。」

「Visual Studio JapanはVSJなのかな・・・」

いやっ五十嵐、それはありえないだろ。っていうかVisual Studio Japanは言わないだろVisual Studioだろ。とにかく僕は今気分が乗っていない。僕は、あまりこういうところに来たくない。なぜなら僕は、絶叫マシーンが嫌いだからだ。

「先輩!これ乗りませんか。」

金田が指した方向にあった物は...

バイキング!

船みたいなのがぶらぶら揺れるアトラクションだ。

「いやっ、僕はやm...」

「面白そう!みんなで乗ろう!」

eを打ち終る前に言われた。ここはなんとか止めなければ。

「この船が描いている弧に対する円の半径って何mだと思う?」

「10mくらいですかね。遠心力はF=mrω^2ですからF=」

「ねぇはやく乗ろ。」

そそくさと僕は真ん中のほうに乗ると、

「中田君、船のへりがもう一方のへりのあったところまで上がるとすると遠心力はどこも変らないよ。」

「Gはへりの方が変化が大きいだろ。」

僕の抵抗もむなしく一番端に僕と金田、端から二番目に星野、小松、五十嵐で乗ることになった。

「楽しかったですね先輩。」

なんでこいつはこんなに平気なんだ。何が悲しくてこんなものに乗らないといけないんだ。

「Gが大きくなったり小さくなったりあの気持ち悪さがいいんですよね。鉛直方向下向きに近い方向へ落ちますから。」

ふわってなるとか別の言い方があるだろ!

「今度はジェットコースターに乗ろうぜ。」

帰るまでに僕が気絶してなかったらいいな。いざ、乗ってみると

ガタンガタン

当然のように最初に坂を上りだす。そして、一気に加速。

「うぁ~・・・」

この後のことは思い出したくもない。

「一気に落ちた・・・」

「なんたって傾斜角度55度だもんね。」

「つまり私達にかかる力はmg(sin55)ですね。」

「mg(sin55)ってどのくらい?」

「F=maなんで加速度はg(sin55)ってことですかね。」

「僕はちょっとあっちにいるから見といていいよ。」

「そうかなら遠慮無く。」

「今度はあれ乗ろ~」

ふ~これで束の間の休息ができる。キャラメルポップコーンを買ってしばらく休もう。売店を探して歩いてると、笑顔で片目には涙が描かれたピエロがなにか配っていた。なんでピエロってこんな顔なんだろ。受けとってみるとそこには、

『スペシャルイリュージョン

 あなたもこれで魔法の国へいざなわれますよ。

 魔法の輪

 早着替え

 人体消失

 ・

 ・

 ・

 etc』

面白そうだな。午後1時か今11時だからみんなで行くか。

ぼくがPCが好きになったのは中学校からだ。体力ではぼくはどうしても負ける。でも絶対にどうにかどんな手を使っても負けたくなかった。そんな時テレビでサイバー攻撃特集をしていた。

「今後必要になるのはPCの知識だ!」

そう思った。でも、その時ぼくはPC恐怖症だった。どこか変な場所を触ってしまうと壊れてしまうかもしれない。でも、その気になって勉強するとどんどん覚えていった。それは、ぜんぜん苦痛じゃなかった。

「中田君!お疲れ。」

お疲れじゃなくてお待たせだろ。

「お前らの方が疲れただろ・・・」

「いやいや楽しかったぜ。そういやふと思い出したこと言ってもいいか?」

「どんなこと?」

「もうテスト2週間前だよな」

・・・

沈黙が続く

ッボス

「いっ痛って~。なんで肘鉄くらわすんだよ。五十嵐、俺は先輩だぜ。」

「遊園地で言うことじゃないから・・・」

「確かに、今の言葉は夢の国で言っちゃだめだよ星野君。」

「夢の国ってディ●ニーの専売特許だろ。」

「心配無いって中田君同じ遊園地でしょ。」

「そういえば、中田って数検準1級持ってんだよな。」

「うん、そうだけど。」

「すごいですね。1級も受けるんですか。」

もし、僕がここで「いいや」と言えば理由も聞かれるのは必至だな。

「数検持ってたって得なことあんまり無いし、お金もかかるからもう受けないよ。」

「へぇ~」

「○○検定って沢山あるよね。」

「数検に英検、漢検。」

「パソコン検定に科学検定、日本語検定、そろばん検定」

「宇宙検定も・・・」

「簿記検定もあるぜ。」

「語学系の検定はほとんどそろってますよ。」

「ここからは趣味の域ねバードウォッチング検定に歴史検定、時刻表検定、ウルトラマン検定、日本茶検定、ワープロ検定、ファーブル検定。」

「すごいね、スマホの力。」

「時刻表検定って何するんですか。」

「ワープロ検定なんて今必要なのかなんなのか。ウルトラマン検定にいたっては方向間違えたよね。」

「でも先輩。私の、いとこが通っている大学には襖同好会ってのもあるそうですよ。」

「こんなに検定があるなら私たちでも作ってみようよ。」

「地元の地域をもっと知るべきなので各都道府県で検定」

「すでにある。却下。」

「俺けんt」

「却下」

「まだ言ってないぞ。」

「ハッカー検定!」

「似たようなのがある。」

「う~ん」

意外と難しい。

「ポケ●ン検定!」

「既にありそう」

「なら、ブ●ックジャック検定!」

「それもありそう。」

「ラノベ検定」

「もはや、なんのためなのか分らない。」

「メリーゴーランド検定、ポップコーン検定、t検定、ジェットコースター検定なんてどうだ。」

どうだ。これはさすがにないだろ

「目に入った物を言っただけよね。ってか、t検定ってなによ。」

「t分布を用いる検定だよ。」

「そうじゃなくて、」

「今話している検定とは違いますね。そういうのに疎い読者が読むと訳わからないですよ特に今の説明だと、先輩」

「意外とないね。新しいものって。」

あっそういえば

「ごめん、忘れてたなんかこの後マジックショーをするらしいけど行く?」

「もちろん!」

これでしばらくは絶叫マシーンから開放されるだろう。

にしても広いなぁ。絶叫系ではないアトラクションもいっぱいある。メリーゴーランド、お化け屋敷は洋風と和風1つずつ(洋風の場合屋敷って呼んでいいんだろうか。)、ミステリーハウス、スカイサイクリングって待てよ、なんだ、ミステリーハウスってなんなんだ。後で行ってみよっと。

「着いたよ・・・」

おお、変に歪んだ小さなお城みたいな建物がそこにあった。

「この奥と、ここと、左側に非常口があるみたいですよ。」

「おお、ちゃんと確認しとくんだぜ。いつ地震がくるかわからねぇんだから。」

いや、多分信用しても大丈夫だってデザインだけだから多分・・・

「こんにちはみなさんスペシャルイリュージョンへようこそ。今宵は~~~それではどうぞ!」

「もう今宵だったっけ。」

小松が尋ねてきたので、時計を確認して

「いや、まだだよ。」

すると太った男の人が出てきて金属の輪でジャグリングを始めた。すると、初めは3つバラバラだったリングがいつ間にかつながっていった。

おぉ。すると、星野が

「あっこのトリック知っ...」

「こんなところでこのマジックのトリック知ってるなんて言うやつにだけはなりたくないよね。」

「あっ、先輩それ分ります。その後無駄に説明したがったりする人ですよね。せっかくのムードぶち壊しますもんね。」

「確かにそうだよな。騙される目的で行ってるのにマジシャンが一番欲しい言葉は、騙された・・・であってそのために話術や動きまでよく考えてるんだし。」

「エリート指向の人は無駄に騙されたりするのを嫌がるらしい・・・」

「ところで、星野君トリックがどうしたの。」

「あっ、えっとそのこのトリックってどうなってるんだろうな。すごいぜ。」

この後、マジックの間なぜか星野は黙りこんでいたけどどうしたんだろ。

「面白かったねぇ~。」

「はい!」

「そうだ、中田君。中田君が休んでた時に乗ったジェットコースター。あれ中田君でも乗れると思うよ。全然怖くないし。」

「確かにがっちゃんがっちゃん登って一気に落ちるのとは違うからな。大丈夫だって。」

「ぐるぐるまわりながら行くだけですから。もう1回乗りましょうよ。」

こいつら何か企んでる。相当覚悟しないとな。

そのまま強制連行される。

「本当に大丈夫なんだよな。」

「大丈夫、大丈夫~」

まずい、どんどん冷汗が流れる。頭の中で警告アラームが壊れそうな程鳴り響いている。

「回転しながらってmrω^2はどのくらいだ?」

「そんなに怖くないって。」

警告アラームが壊れ予備アラームが脳内で鳴っている。

『それでは、次の方どうぞこちらへ』

2列になってるシートに乗る。あぁ、きっと終わった時には

気絶してるうんだろうなぁ。

「先輩、少し大変なだけですよ。」

後ろに乗ってる金田がこう言った瞬間、予備のアラームも脳内でふっとんでしまった。

『それではいってらっしゃ~い』

そう言われるとガタンゴトンと動きだす。ガタンガタンと坂を上りだす。あぁこの坂を上りきると、一気にかけ落ちるんだろうな。

 次の瞬間、

「うぁ~・・・」

ぐるんぐるんと回転しながら落ちていく。物凄い遠心力が体にかかる。

ビュン

・・・

今僕の顔スレスレを電飾が通った。もう目をつむる。

僕の心の中では何年経過したことか。

『ありがとうございました。それではバーから手をはなして・・・』

もう目を開けていいのか・・・

「おっ、中田どうだ。何回か鉄骨や電飾が顔のすれすれを通ったよな。あれには、俺もビクビクするぜ。」

星野が笑いながら何かいってるが無視。そうか、ぼくの顔のすれすれを目をつむっている間に鉄骨まで通過してたのか。

「そうだ、今度スカイサイクリングに乗ろうよ。」

反対するものもおらず。並ぶ必要もなくすぐに乗れた。今度こそ絶叫したくない。

『それでは、いってらっしゃ~い。』

どうやら遊園地の上にレールをひいて眺めを楽しみながらこげということだ。

「うぉ~すごい。」

そこからは、水平線まで見えた。

「いぇ~い」

後ろで、星野が叫んでいる。ふと足下をみると。


恐怖


そしてレールの繋ぎ目でガタンガタン


「うぁ~。」

その瞬間、僕の足は自分でも信じられないくらい高速で回転していた。いつから遊園地とういう施設は弱虫にとって地獄となったんだ。この後、星野に「お前なんで急にスピード上げたんだ。」と聞かれたことは言うまでもない。

「いやぁ~、今日は楽しかったね。」

「恋愛要素の入る隙間一切ありませんでしたね。」

「中田がビビリまくるからだろ。」

「怖いもんは仕方無いだろ!」

「それじゃみんなバイバイ!」

「そんじゃばいばい!」

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