4ウルフ
はぁ~
なんだか頭がぼーっとする
あのあとのことはあまり覚えていない
鐘が鳴り終わってそのあと・・・
・・・ゴーン、ゴーン
十時を告げる鐘が鳴り響いた―――
執事のあの目・・・
私は―――
執事の目?が目の前に・・・
「~~~~??」
真っ赤な唇が何かを告げる
一体なんて言ったの?――――
目の前にはお世辞でもおいしそうとはいえない玉子焼き
私がつくったの?
隣には執事。
ただ笑っている・・。
それを食べて・・・
私はあまりのまずさに―――
気絶した・・・・・
・・・そして、今にいたると。
ところどころ記憶がぬけてるけどこんなところかしら
ここは、私の部屋
執事は?
「・・・!執事!!どこよ!」
私は叫ぶ
・・・タイミングよく扉が開く
執事だ
「ご用件は何でしょうか?お嬢様。」
冷静な声
「あの後私、倒れたの?今は、何時?」
私は聞く
2時くらいだろうか・・・?
「はい。お嬢様は、ご自分でお作りになった玉子焼きを食べて、気絶なさいました。そして、今は・・・二時十分です。」
懐中時計をいて言う
というか、言い方が皮肉だ
「・・・。そう。ありがとう。」
「はい。では。失礼します。」
そういって、出て行こうとする執事
待って・・・。
「・・・!ッ待ってよ!!」
私は、執事の袖をつかむ
「・・・あっ。」
声が重なる―――
「何でもないわ・・・。また、ねむるから。」
また、言ってしまった・・・。
本当は・・・。
執事の目を見る
「本当は、一緒にいたい・・・。」
目を伏せる
「よくできました。」
そういって、執事は触れるだけのキスをした―――
「おやすみ、憂愛お嬢様。」
次回は、いちゃつけるようにするぞぉぉおおー!!