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掌編小説

要するに

作者: 斎藤康介

 いつのころからか「要するに」というのが私の口癖だった。

 話が長いと会話の途中でもつい「要するに」と言って割り込んでしまう。

 昔はそんなことはなかった。少なくとも小学生の時は鈍くさいタイプの子供だった。


 何かきっかけがあったわけではない。強いて言えば時代のせいだと思う。

 社会が進むスピードがどんどん速くなっていく中で置いていかれまいと必死だった。無我夢中で走り、ふとまわりを見ればはじめ一緒に走っていた人たちは私の後方にいた。だが前を見れば私より速い人間がたくさんいた。愕然した。

 話が長くなったが「要するに」ちょっと一休みしたくなった今日この頃である。

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