表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【BL】熱しやすく冷めやすく、軽くて重い夫婦です。  作者: 七賀ごふん
二十歳の青年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/17

#13



視界が反転する。

気付けばソファに倒れ、自分に覆い被さる宗一の顔を見上げていた。


何が起きたのか分からず、間抜け面で彼を見つめる。


「東京へ来て良かったと思ってるけど、君を村に残してきたことはずっと後悔していた。とにかく一度触れたかったんだよ。……こんな風に」


彼はスマホを取り上げると、近くのローテーブルに置いてしまった。そして、白希の小さく開いた口に親指を入れる。

「小さな舌だね」

「んむ……っ」

舌の先端を優しくつままれ、思わず口を開く。その隙に、今度は人差し指が滑り込んだ。噛まないように必死になると、だらしなく唾液が零れてしまう。

喋ることもできず、ただ彼の指をしゃぶる時間が続いた。


子ども……いや、赤ん坊みたい。

無心で指を舐めていると、太腿の間に彼の膝が割り込み、強引に押し上げてきた。

「んうう!」

驚いた拍子に、人差し指を噛んでしまう。しかし宗一は気にせず、白希の頬を撫でた。


「もう覚えたかな。私以外に触らせたら駄目だよ?」

「……っ」


自身を囚える手も、今にも襲いかかりそうな獰猛な眼差しも……嫌、ではなかった。

“こうなる”ことを望んだ夜もあったからだ。思い出した瞬間全身に火がつき、息が苦しくなった。


あの宗一さんに触られている。誰にも触られたことのない、内側まで。


部屋の白昼色の照明はとても眩しくて、今この瞬間すら猛烈に批判してるように感じた。


「脅かしてごめんね。大丈夫?」

「だ……大丈夫です」


焦りやら混乱やらで、生理的に涙がたまっていた。乱暴に目元をぬぐい、首を横に振る。

「むしろ、これぐらいで泣いてごめんなさい」

「何言ってんの。白希は何も悪くないし……世界で一番可愛いよ」

宗一は苦笑すると、白希の唇を焦らすように舐めた。


「でもあまりに可愛いから……君を食べたいと思ってしまう」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ