琥珀園⑦
『なにやってんだ?』
『気にしないでください。それよりキャプテン、宝は?』
期待に満ちた眼でジョーカーを見上げる。
『いや、外してやれよ・・・。宝はそのあとだ』
そう言って腰を下ろす。
『『ラジャ―』
手下Aの猿轡を外しにかかる二人組。
『よしっ!さっそく見てみるか』
『『『はいっ』』』
ギギッと鈍い音を立てながら空く宝箱。
箱の中から眩しい光が・・・・溢れてこなかった。
『『『なんでーーー!? 』』』
手下ーズが喚く。
手下Aが宝箱をふっていると紙が落ちてきた。
『《海の至宝》は、我が手の中に。byクローバ。』
手下Bが読み上げる。
『『『・・・・ええぇぇぇ!!』』』
突然の出来事にただ驚く事しかできない。
『あはははっ!』
ジョーカーは、大声で笑う。
『キャプテン!笑ってる場合じゃないですよ』
『いいんだよっ!途中から気付いてたからな』
『ならなんで持ってきたんですか?』
憤慨顔の手下C。
『ん?お前らの驚く顔が見たかったからな』
あっけんからんと言うジョーカ―。
『キャプテン・・・・』
ガクリと肩を落とす手下ーズ。
『ってなわけで、新しい宝の在り処を探しに行くぞ。野郎ども!』
『『『ラジャー』』』
こうして、ジョーカー率いる海賊団は新しい宝の在り処を探しに出発した。
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「ありがとうございました」
パチパチパチ。
一礼をして、マリオネットの糸をはずす。