放課後の過ごし方②
「んじゃ、アイス買いに行くか」
「ん。コンビニ?」
「いいや。つい最近できたアイスクリーム屋があるんだ。そこに行こう」
だらだらと重い足を運びながら、今からの予定を立てる。
「へぇ~。人気なんだ」
「ああ」
昔から晃輝が美味しいものを見つけるのが好きで、よく買い食いを三人でした。
なので、晃輝が気に入った店はかなり美味しい。
「じゃ、そこで食べよっか」
「その後はどうする?」
「アイス食べながら考える」
「了解、ボス」
ふざけあいながら、アイスへの道を急いだ。
「ここだよ」
「凄いな。かなり人気なんじゃないの」
その店は、かなりの数のお客さんが並んでいた。
「種類も豊富だよ」
「美味しそうだな」
周りを見渡すと、色とりどりなアイスを持った人たちがいる。
「おすすめは、チョコミントとへーゼルナッツチョコアイス」
ぶら下がっているメニュー表を見ながら晃輝が言う。
「じゃあ、ボクはベリーアイスで」
「っておい!せっかく人がお勧め教えてんのに、違うチョイスするなよ・・・」
「いいじゃないか。食べたいんだから」
そう。あくまでお勧めであってボクの食べたいものじゃない。
お勧めはだれが食べてもおいしんだから、違うのが食べたくなるのが人間の心理っていうものだろ。
ねぇ、違う?
ボクはそうなんだけどね。
「はいはい。お前はそういう奴だよ。注文してくっから待ってろ」
「あんがとー」