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放課後の過ごし方

今日も昨日と同じ絶好の真夏日より。そしてピクニック日和だ。

「うっわ~、なんだよこの暑さ!」

一歩冷房がきいた学校から出るとうだるような暑さが凌と晃輝を襲う。

「うるさいよ、晃輝。余計に暑くなるだろ」

「どういう意味だ!」

「そのまんまの意味だよ。ギャースギャース騒ぐな」

軽くあしらえば、晃輝は悔しそうな顔で凌を睨む。

「爽やかクンもだいないしだな」

そして、凌は晃輝の視線も気にも留めずさらに煽る。

「・・・・・っ!わかった!わかったから何でそんなに不機嫌なんだ」

「べっつに~。晃輝に気のせいだって」

(気のせいじゃない!気のせいじゃない!明らかに黒いオーラ背負ってるんじゃん!)

なんてことは口には出せず、さっきから気になってる事を聞いてみる。

「りょー。今日は行かないのか?」

「・・・・・・・・・・」

「行かないんだな」

沈黙が何よりの証拠で、いつも迎えに来るはずの槇が来ないんことで確信していた。

していたが、もしかしたらのもしかしたらのもしかしたらで行くかもしれないので念のために聞いてみたらこの有り様だ。

「今日はピクニックなんだってさ」

「へぇ~。いいじゃないか。お前もゆっくり休める」

「そ・・・うなんだけど、久しぶりにゆっくり過ごすから予定がないんだよ」

そう。ボクは困惑していた。

こういう風に放課後を過ごすのは本当に久しぶりで、何をして過ごせばいのかわからない。

晃輝の方を見ると何やら考え込んでいた。

どうせ下らない事だろうと放置して、暑さに参ってる人々を眺める。

「なぁ、凌。何もすることがないんだったら、これから遊びに行こうぜ」

「ん~~、別にいいよ。ボクアイス食いたい」

「よっしゃ!決まりだな!久しぶりにお前と遊ぶな~」

ボクと遊ぶのがそんなに楽しみなのか、キラキラオーラが出てる。

うっわ~、キモイ。女の子たちは、そんな晃輝をハートの眼で見てる。

美形は得でいいなっ!!うーらーやーまーしーいー!!


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