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事件にならない事件  作者: 七海
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強引な引っ越し

卒業式が終わり、これからみんなと卒業を惜しんだり中学に行ってからも仲良くしてね!などと話したり、寄せ書きを書くノートのような物を交換しようとしていると、式には来なかった母が現れた。


「タクシーを待たせているからさっさと来なさい!」


ヒステリックにそう叫びながら小走りで走りより、私は腕を捕まれ引きずられるように裏門に止まっていたタクシーに乗せられた。


タクシーの中には、もう1人男の人も乗っていた。


私は、この時の母の言葉に驚いた。


「今日からこの人がお前のお父さんだから」


どういうことなのか、どこに行くのか、なんで?待って!と何度聞いても黙ったまま。

しつこく聞いていると殴られたので黙った。


あの時のタクシーの運転手さん、困惑しただろうな。

申し訳ない迷惑な家族でしたよね…。


タクシーが目的地に着いたのは夜中だった。かなりの距離を移動した。


既に新しい家は借りられていた。


中学はすぐ近くにあった。


だが二人は暫くしたら県外に住むという、仕事場が県外にあるのだそうだ。

私が1人で住むことは、今までも家事をやっていたので心配はないと男の人、父親になる人に言っていた。


男の人…養父は奥の部屋で酒を飲みはじめていた。


納得なんて出来なかった、強引に連れて来られて一報的に決まった事を押し付けられたのだから。

けれどどうすることも出来るはずもなく、与えられた部屋に閉じ篭っていた。


不満でいっぱいなまま、こうして3人の生活が始まった。

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