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捨てられて
雨 冷たいな
こんなに冷たいなんて
空 見上げたら
喉につまった
流せぬ涙
ねぇ ぼくのこと
かわいいって頭撫でたのに
どうして きみ
もどってこないの
ひとりでいる 意味がわかんない
わかんないから ぼくは立ち尽くす
体 ちいさくして
ぬくもろうとする
雪 降ってきて
冷える体が
固くなっていく
ねぇ ぼくのこと
あいしてくれるって約束
どうして君
守ってくれなかったの
すべてぼくのかんちがいだと
おもうと悲しくてうずくまる
やわらかい手
やさしい声
あたたかかった居場所
ぜんぶ ぜんぶ
遠い出来事だ
置き去りにされた いま
あれ ぼくの目
こんなに悪かったかな
世界 白くなった
急に楽になった
かなしいと
誰にも言えないま
ぼくは目を閉じる