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Game of Life  作者: ほむほむ
プロローグ
1/10

プロローグ-巻き込まれる高校生-

 チャット

 ──────────────────────

 Guili:そろそろ、18時だよsihona。


 え!本当に!?もう、そんな時間なの?:Sihona


 Guili:本当だって、外を見てみろよ


 わぁ~、本当だ。もう、外が赤くなってるね~:Sihona


 Guili:相変わらず呑気だな~sihonaは


 そうかな~:Sihona


 Guili:そうだよ


 そうかもね:Sihona


 Guili:Sihonaまだ、学校に戻ってくるつもりはないの?


 ごめんね、まだ、心の整理がつかないの……:Sihona


 Guili:そっか、それもそうだよね。あんなことがあったんだもんね、ごめんsihona


 全然大丈夫だよ。Guili。私も早く学校に戻れるように努力するから:Sihona


 Guili:うん、がんばってね。待ってるから(^___^)!!


 ありがとう:Sihona


 Guili:それじゃ、そろそろ夕食だから落ちるね!!


 了解!!私も夕食つくらなきゃ(!ー!):Sihona


 ──────────────────────


「うぅ……ぅう~ん!!もう、夕方か……早いな~」 

 わずかに空いたカーテンの隙間から夕陽が差し込み、ミンミンと五月蠅くセミが鳴いている部屋の中でネトゲをしていた少女はヘットフォンを頭から放す。

 手入れが行き届いていないのか頭はボサボサである。

 本来であれば綺麗な長い髪も、手入れを怠るとそこそこ荒れる。というか、触覚のようなものが頭の上にぴょん!と自己主張をしている。

 まるで、『私はここにいる!!』と言っているかのようだった。

 そんな鏡に映った自分の姿を見て多少落ち込む。

「髪の毛、ブラッシングしないとな~でも、めんどくさいんだよな~はぁ~」

 とりあえず、この自己主張の激しいアホ毛だけでも直すか~と思いゲーム机の上に置いておいた(くし)と寝癖直しを両手に持つ。

 寝癖直しを吹きかけ、櫛でアホ毛をといてみたが……

「ダメか……」

 アホ毛以外の部分は綺麗にまとまったのに対して、アホ毛は少しも変わらずそこにいた。

 まさに、不動の要塞のように。

「ま、いっか。別に外に行く予定もないし」


 キッチンに移動し冷蔵庫を開けると……

「うん、何もないな~おっかしいな~このまえ、買い出し行ったのにな」

 そう思い、前回買い出しに行った日をメモしてあるカレンダーを見てみると。

 見事に1週間前に赤マルがついていた。

 それは、無くなりますわ。

 だって、1週間経ってるんだもん。

「仕方がないし、買い出しに行くか」

 髪がボサボサな為、適当なフード付きのパーカーを被り、近所のスーパーまで向かう。

「着いた」

 近所にあるスーパーにつき、さっさとほしい物を買って店を出る。


 帰路についていると。

 目の前から灰色のフードを被った人が走ってくる。


「ハァ!ハァ、ハァハァ!!」

 ドン!!とその人がぶつかってきた。

「あ、すいません」

「ちょ……」

 ぶつかってきた人は謝るとすぐに立ち去った。

 凄い急いでいるようだったけど……あ、なんか落ちてる。

 ぶつかった拍子に落ちたのだろうか、スマホが落ちている。

「私のじゃない」

 ひろったスマホは自分のと似ていたが、画面の電源を入れた際のホーム画面に表示される壁紙が可愛らしい猫ではなかったので自分のではないとわかった。というか、そもそも、スマホは家にあることを思い出した。

「あの、ぶつかってきた人の何だろうけど……どうしよう?」

 少し悩み、明日になったら交番に届けることに決めた。


 帰宅。

「ただいま~なんていっても、私以外住んでいないから返事が返ってくるわけないんだけど」

 そんなことを呟きながらキッチンに向かい、料理を始める。

「今日は、簡単なものでいいや」

 そういって、ハンバーグを作り始める。

 その手さばきは慣れている。引きこもりに必要な技術の一つ、自炊で磨かれた料理スキルはなかなかのものである。


「うん~~美味しかった。ごちそうさま!!」

 夕食を食べ終わり食器をかたずけ、ゲーム部屋に戻る。

 ちなみに、拾ったスマホはベットの枕の横に置いてある。


「はぁ~あ。眠いし寝ようっと」

 ベットに横になりすぐに眠ってしまった。

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