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東方オタクとその友人の幻想入り  作者: 幻想郷の知将
第二章〜妖怪の山〜
6/7

幻想郷巡りの旅〜妖怪の山の散策編

うーん、相変わらずではあるけども…ネタが無くて困りものだぜよw

「っと、意外と一瞬で来れたな。って、何処だここ?」


俺は今、紅魔館から竜神のスキマを通って妖怪の山の麓へと送ってもらったはず…はずなんだが…


「ぜってぇここ麓じゃねぇだろ!?」


そう、スキマを通って出てきた場所は確実に麓では無く、恐らくではあるが妖怪の山の中間あたりに出されてしまったのだ。しかも…


「隼も居ねぇし…もしかして別々の場所に出されちまったのか?」


なんと隼も居ないのである。恐らく妖怪の山には居るとは思うのだが…


「うーむ…しらみ潰しに探していくしかないか…って、ん?」


俺はふと近くの木の根元に立て掛ける様に、刀が二本と一通の手紙を見つけた。


「んー?これは…」


俺はその手紙を読んで見る事にした。どうやらその手紙は竜神が書いて置いて行ったものだった。


「なになに…『いきなり麓とは違う場所に出されてしまって驚いていると思われますが、君達の個々の実力を見ておきたいので、妖怪の山の中間場所に別々に送らせてもらいました。いざと言う時は私が助けに行きますので、そこにある刀を持って天狗の里へと向かって下さい。隼君は君とは丁度反対側の場所へと出しています。彼の元にも同じものを置いているので君とほぼ同じぐらいに天狗の里へと着けるはずです。では、健闘を祈ります。PS、各場所に配置されている哨戒天狗達がもしかしたら襲ってくるかもしれません。そうなった場合は、遠慮無しに倒しちゃって下さい。哨戒天狗達も良い勉強になるかも知れませんからね。倒した後には私の知り合いだと伝えて、一緒について行ってもらっても良いかもしれません。』か…」


俺は手紙を読み終えると軽くため息をついた。


「はぁ…それならそうと最初っから言ってくれよな…ま、とりあえず上に登っていけば多分着けるだろうし、考えるのは後でにしてさっさと行くか。隼も動いている頃だろうしな。」


とりあえず置き手紙をポケットの中に突っ込むと、立て掛けてあった刀を手に取ってみた。


「んー、重さは丁度良いな。刀身は…っと、ん?これ刃が潰されてるな…って事は殺傷用じゃなくて護身用か必要最低限の武器って所か…」


本来であるならば刃が輝いている所が、相手が斬られない様にか刃の部分が綺麗に潰されていた。もう一本の方も確認してみたが、そちらの方も綺麗に刃が潰されていた。


「まあ、何も無いよりはマシって所だな。ってか、そう言えば哨戒天狗って、本物の刃付いている支給用の武器を所持してる筈だが…んー、まあ能力使えば何とでもなるか。ってか、そもそも凍らせたら早い気がするな。」


何かもう能力使えば勝てるかって考えになっちまってるな…ちと能力使うのも抑えとくか…


「さてと、これを登るのか…結構な距離があるなぁ…」


一応手紙には中間だとは書いてあったが…頂上を見てみると結構な距離があるのはすぐに分かった。


「んー、俺も空飛べたら早いんだろうがなぁ…まあ、空飛ぶのに慣れてもどうかとも思うからなぁ…」


なんて、独り言を話してもだれも返事する事も無いのでとりあえず先に進む事にした。


「はぁ…とりあえずさっさと登るとするか…」


俺は竜神からの贈り物?の刀を一本は腰に差して、もう一本は手で持つ事にした。え?なんで二本とも腰に差さないのかって?そりゃ二本とも腰に差したら痛いからな。


「んー、それにしても隼の方は大丈夫かねぇ?意外と隼って方向音痴だからなぁ…まあ、何とかなるか。隼の事だし。」


とりあえずこっちはこっちで頑張って登らないと日が暮れそうだし。


「はぁ…めんどくせぇ…」


俺はボヤきつつも山を登ることにした。



__________________________________________________



〜隼サイド〜


「んー、やべぇな。普通にやべぇな。何で詠と一緒じゃねぇんだよ…ったく。」


俺は一足先にスキマに突撃して妖怪の山の麓に着いていた…はずだったんだが…


「こりゃ麓ってよりかは山ん中だよな…って事はあれか?何も持たねぇ状態で山登りってか?こりゃ下手したら死ぬか…はぁ…」


一人ため息をついていると、近くにあった岩場の陰に何か光る物が見えた。


「ん?何だ?何か光ってた様な?」


とりあえず何か気になったので見に行ってみると、そこには刀…の中でもかなり大型な大太刀と、手紙がその刀の下に置いてあった。


「こりゃ誰の忘れ物だ?んー…何か手紙っぽいのもあるが…勝手に見るのもあれだろうし…んー、どうしたものか…」


とりあえず勝手に手紙っぽいのを読むのも悪いかなと思っていながら腕を組んでいると、突然何処からか声を掛けられた。


「そこにいる者!何をしている!」


「うぇい!?何だ何だ!?どっから話してんだ!?」


いきなり声を掛けられたので、めっちゃ驚いてしまった。と言うか変な声も出てしまった。


「ふえ!?ちょっ、そんなに驚かなくてもいいと思いますけど!?」


あ、何か本気で驚いていたら相手の方も狼狽してしまった様だ。まあ、何処にいるか分からんけども。


「あー、すまん。いや、て言うかホントに何処にいるんだ?全く分からんのだが…」


「えー…ホントに分からないんですか?」


「マジで分から…ん?」


ふと地面を見てみると、俺の影にほぼ重なる形で別の人影()()()()が写っていた。


「あー…まさかと思うんだが、俺のほぼ真上に居たりするのか?」


「ええ、そうですよ!ようやく気付いたんですか?」


「まあ、幻想郷に来てからまだ一日しか経ってねぇからな。何か飛んでるとかそう言うのがまだ慣れてねぇんだよ。」


「む、見慣れない人物で見慣れない服装だとは思っていましたが…貴方も幻想入りした人なのですね?」


「まあな。と言うかそろそろ降りてきてもらいたいんだが…流石に上向いて話せないし。」


「え?何で上向けないんですか?首でも怪我をしているんですか?」


「いやいや、怪我してねぇよ。俺は今、地面に写ってるアンタの影見てるんだがな?アンタ、スカート履いてるだろ?俺が上向いたらスカートの中見えちまうんだが。」


「あっ!そ、そうでした…私とした事がその事を忘れてました…」


そう言って俺の前に降りてきたのは、全体的に白い服装をしており、右手には刃の部分がかなり幅広くなっている武器…見た目は青龍刀に似ている気もするが、それよりも幅広い。左手の方には、真ん中に赤い紅葉の絵が彫ってある全体的に白い丸型の盾を持っていた。ついでに頭には真っ白なポンポン?みたいなのも付けていた。ケモ耳も生えていた。


「んー…その服装にその獲物…もしかして哨戒天狗の犬走椛(いぬばしりもみじ)か?」


「あら、私の事をご存知なのですか?」


「まーな。これでも妖怪の山に居る奴等なら分かるぜ。まあ、妖怪の山の地理には全く詳しくは無いがな。」


詠には言ってなかったが、俺は結構風神録がめちゃくちゃ大好きだったりする。まあ、そんなこんなで妖怪の山に関しては土地勘は無いが誰が居るのかは大体把握しているつもりだ。


「所で、貴方は私の事をご存知の様ですけども、私は貴方の事を教えて貰いたいのですが…服装だったり見た事ない顔からして外来人だと言うのは分かるのですが…」


「おりょ、意外と察しが良いじゃねぇか。確かに俺は外来人ってヤツだな。んで、俺の名前は凩 隼ってんだ。能力は雷を操る程度の能力だな。一応これでもまあまあ強い方だぜ。ま、よろしくな。」


「なるほど凩 隼さんと言うのですね…ではもう一つ聞きたいのですが、何故貴方はここに居るのですか?いきなり幻想郷に飛ばされた人とは違い、かなり冷静さを保っているようですが…」


あー、そう言えばいきなり椛が出て来たせいで忘れていたが、詠と別々に出されちまってたんだっけか。


「あー、まあこれでも色々あってな。一応これでも紅魔館に一泊してからこっちに来たんだ。」


「なるほど。紅魔館で一泊を…って、紅魔館で一泊!?」


と、何故かめちゃくちゃ驚いてしまった。何か今日は誰かに驚かれる事が多いな…


「あー、そんな驚く事か?」


「いやいや、普通驚きますよ!?いくら紅魔館に儚月さんが居るからと言っても、あの戦闘狂のお二人が居るんですよ!?普通無傷で紅魔館を出れないですよ!」


あ、驚いてるのそこなのね。まあ、確かに普通の人間だったら死んでる状況なんだろうな…


「うん、まあ…あれだ。丁度儚月さんと一緒に竜神も居たから何とかなっただけさ。」


流石にレミリア相手に真っ正面からぶつかったなんて言ったら、それこそ人間じゃないだろうって言われそうだから、とりあえずあの二人が何とかしてくれたって事にしといた。


「竜神さんも居たのですか!竜神さんは元気していましたか!?」


あれ?何かスゲェ食い付いてきたな…


「え?あ…ああ。元気…なのかアレ?何か紫が今までサボってた分の仕事が…つってため息ついたが… 」


「あー…そう言えば最後に会った時も、紫さんの仕事が片付かないって言ってましたが…まだ終わってなかったのですね…と言うかどれだけ仕事をサボってたんでしょうかね?」


「さぁ?ただまあ、一応元気そうではあったな。うん。仕事疲れは除くけど。」


「まぁ…とりあえず元気そうなら良いですが…所でそこに置いてある物は貴方の物ですか?」


と、椛が先程の刀と手紙を指さした。


「ん?いや、違うが…何か手紙っぽいのもあるし、勝手に触るのもどうかと思ってな。」


「それなら私が預かりましょう。それなら問題は無いと思いますが…」


「お、じゃあ頼むわ。」


「あ、でも一応この手紙は確認した方が良いかもですね。もし哨戒天狗の忘れ物だったら届けに行かないとなので。」


そう言って椛は手紙を開いて軽く目を通し始めた。


(ってか、別に後からでも読めると思うんだが…何故今読む?)


何て思っていたが、何となく口に出さないでおこう。


「えーと…あれ?この手紙、貴方宛の物みたいですよ?」


「俺の?一体誰からだ?」


「竜神さんからですね。」


「あー、竜神からだったのか。んじゃ、これは俺が読んでも問題無いな。ちっとその手紙貰うぜ。」


「はい。どうぞ。」


「あんがとよ。さて、中身はなんて書いてあるんだ?」


はい。手紙の内容じゃが、詠と殆ど同じ内容じゃったので割愛。違う所だけ選別しますぜよ。…え?儂が誰かって?何、後々出てくる事になるのだからその時のお楽しみじゃ。その時までにも時々出てくるのでな。儂の事は「謎の人物S」とでも覚えておいてくれ。それじゃ、違う所の内容じゃ。


『詠君の戦闘を殆ど見れていなかったので、詠君だけは反対側の凶暴な妖怪が最も多い場所に送っています。』


『詠君の方には伝え忘れていましたが、今から会いに行ってもらう大天狗はかなり戦闘好きです。もしかしたら勝負を仕掛けてくるかもしれませんが、貴方達なら何とかなるかもしれません。』


とりあえず手紙を読み終えると、軽く一言。


「だったら最初から言ってくれー!」


よし、何かスッキリした。とりあえず次竜神に会ったら勝てなくても一発殴り飛ばしてやる。


「えーと…どうかされましたか?」


あ、そう言えば椛は手紙をよく見てなかったっけ。とりあえずざっくり説明するか。


「あ、えーとだな。竜神がなんの説明も無しに俺ともう一人の連れを別々の場所に送った。んで、もう一人の連れの方は丁度ここの反対側に出されちまってる。」


「へっ!?反対側って…今人喰い妖怪が現れていて厳戒態勢を敷いている場所ですよ!?」


「人喰い妖怪?うーむ…まあ、詠なら何とかなるか。」


「いやいや、人喰い妖怪ですよ!?もし遭遇してしまったらどうなるか分かりませんよ!?」


椛は焦っていたが、こちらとしては既に吸血鬼と殺り合ったので特に脅威としては感じてないのだが…


「まあ、俺ともう一人の連れは吸血鬼と殺り合った事があるからな。今更人喰い妖怪程度じゃなんも驚かねぇさ。それよりも天狗の里って所に行きたいんだが…連れて行ってもらっても良いか?竜神から大天狗って奴に言伝を伝えてくれとも言われてるしな。」


「竜神さんからの言伝?うーん…それなら案内しないと行けないですね。では、天狗の里に連れて行きますが…本当に良かったのですか?」


「んあ?何がだ?」


「もう一人の連れのお方の事です。一応少し距離はありますが今ならお連れの方と合流出来るかも知れませんよ?」


「あー、大丈夫大丈夫。アイツは今更人喰い妖怪程度にゃ負けねぇよ。さ、こっちはこっちでさっさと行こうや。」


「あ、はい…」


椛は何か言いたげな表情をしていたが、まあ何となく想像は付く。


「あー、一応言っておくがな?俺かて心配してないのかって言われると正直心配はしてる。」


「じゃあ…」


「だがな?俺の連れは普通に強ぇのさ。何せあのフラン相手に勝っちまうぐらいだからな?」


何となくフランと詠の戦闘の事を言うと、椛はポカーンとしていた。


「…あー、どうした?」


「…はっ!あまりの驚きで一瞬思考を停止してしまっていました!って言うか、貴方もですけどもう一人のお連れの人も吸血鬼相手に戦ったんですか!?しかもフランさんと!?」


「ん?まあ、そうだな。あっちは戦略的な戦闘してたけどな。こっちは脳筋って感じの戦いだったし。」


「いやいや、どんな戦闘と言えども吸血鬼相手に戦った事自体が有り得ないんですよ!?何で生きてるんですか!?もしかして人間の皮を被った妖怪か何かですか!?」


「酷い言い草だな!?俺ともう一人は普通に人間だっての!単純に運が良かっただけだ!」


「運だけで何とかなるとは思えないんですけど!?」


「だー!とりあえず!もう一人の方は大丈夫だって事だ!とりあえずこっちはこっちで早く行くぞ!じゃねぇと変な妖怪とかに絡まれたら面倒だろうが!」


とまあ、なんやかんやあったが何とか椛を落ち着かせる事が出来たので、天狗の里に案内してもらう事にした。って言うか、椛ってめちゃくちゃ驚くタイプだったんだな…


「あー…何かスッゲェ疲れた…」


「えっと…何かすみません…」


「あー、気にすんな。って言うか、そんなに吸血鬼相手に戦って生き残った事が不思議…って言うか驚く事か?」


「そりゃあ…だって吸血鬼と言うのは幻想郷に存在している妖怪の中でもトップクラスの実力を有しているんですよ?それにレミリアさんとフランさんはその吸血鬼の中でも特に強い部類に入るんですから。」


「へぇ…確かにレミリアと真っ向からぶつかった時は真面目に死ぬかと思ったからなぁ…」


「うーん…やっぱり人間とは思えないですね…」


「人間だっての。所で天狗の里には後どれぐらいで着くんだ?話しながら歩いているとは言っても、結構歩いたと思うんだが。」


話しながら歩いていたが、周りは未だに木々しか見えない。流石にもう少しで着くとは思うんだが…


「ええと、軽く見積っても半刻(はんとき)は掛かりますね。」


半刻…確か昔の時間の読み方だったな。って事は…後30分って事か…以外とまだ距離はあるのか…


「んー、まだ掛かるって感じか…」


「まあ、歩いていっているから時間は掛かってしまいますね。と言うか、今更なんですけども貴方は空を飛べないんですか?」


「…そー言えばここに来てから試してなかったな。と言うか空を飛ぶって事自体を忘れてたな。」


「あ、それでしたら軽く飛ぶ練習でもしますか?一直線でも飛べるのであれば時間も短縮出来ると思いますから。」


「お、そりゃ良い。つっても、多分イメージすりゃあ何とかなるか?」


「そうですね。本来なら魔力だったり妖力をコントロールして飛ぶのが正しいのですが…まあ、イメージして飛べるのであればそれはそれで楽で良いですけどね。」


と、椛は笑っていたが、まあ俺と詠もイメージだけで能力使ったからな。多分同じ原理で…


「ん…おお?!軽くだが浮いたぜ!」


「嘘!?本当にイメージだけで浮いた!?」


やっぱ浮いたな。って言うかホントに椛には驚かせてばかりな気がするな…


「んー、まあとりあえず少しだけ時間貰うぜ。ちっとしたら完全に慣れそうだしな。」


「あ、はい…もう流石に驚かない様にしないと…」


「ん?何か言ったか?」


「あ、いえ。何でもありませんよ。では私は少し頭を休ませておきますね。」


「?まあ、分かった。」


何で頭休ませる必要があるのかは分からないが…まあ、とりあえずこちらはこちらで頑張るとしよう。


〜五分後〜


「よし、とりあえず方向転換とスピードの出し方には慣れたな。着地はまあ…何とかなるだろう。」


「…やっぱり人間じゃないんじゃ…」


「それはもう良いから。とりあえず飛べるようになったんだしよ。さっさと行こうや。」


「あ、はい。では私の後ろに着いてきてください。はぐれたら他の哨戒天狗に襲われるかも知れませんので。」


「りょーかいっと。」


という訳で飛べる様になってからは移動が楽になった。まあ、5分しか練習してないからちょっと制御が難しい所ではあるが…


「にしても、何の道具も無しに空を飛ぶってのは…何だか不思議な気分だな。」


「そうですか?幻想郷に住む者の殆どは空を飛べる事が出来るので何とも…あ、でも人里の人と確か香霖堂?の店主も飛べないですね。」


「へえ…人里の人達が飛べない人が多いのは知っていたが、香霖堂の店主も飛べないんだな。」


「みたいですね。ただ文さんが言っていただけなので本当かどうかは分かりませんが。」


「文…確か文々。新聞の記事を書いている鴉天狗だったかな?」


「そうですそうです。ただ文さんは今妖怪の山には居ないんですけどね。」


「ん?じゃあ今は何処にいるんだ?どっかに取材にでも行っているのか?」


「うーん…確か博麗神社に行くと言っていましたね。」


「へぇ…博麗神社にか。一体なんの用で行ったんだろうな?」


「分からないですね。文さんって意外と言葉足らずで何処かに行ってしまう事が多いので。」


「マジか。」


「マジです。あ、話している内に見えてきましたよ。あそこに見えているのが天狗の里です。」


そう言って椛が前方の方を指さした。確かに指の刺された方向を見てみると村?のような物が見えてきた。


「おー、ホントだ。確かに見えてきたな。」


まあ、確かに見えてはいる。見えてはいるんだが…


「…何か里の方が騒がしい気がするんだが…」


「あら?本当ですね。何かあったのでしょうか?少し急ぎましょう。」


そう言って椛は少し速度を上げた。俺まだ着地とか慣れてないんだが…まあ、何とかなるか。


〜そして3分後〜


俺は案の定ではあるが、盛大に着地に失敗してしまった…まさか着地しようとしてバランスミスって頭から地面に突っ込んでしまうのは誤算だったが…丁度地面が耕されていたから助かったぜ…


「…ふむ。何故この客人が頭から地面に突っ込んで来たのかは聞かない事にして、椛よ。良き所に戻って来た。」


「はい。所で里が騒がしくなっている様ですが、何かあったのですか?」


あ、何だか俺って空気になっちまう気がするな。


「ふむ。お主らが来た場所から丁度反対側の場所に謎の妖怪が現れた。しかも、その数軽く見積って500は居る。しかも不思議な事に何故かその場所を警備していた哨戒天狗も気付かなかったのだ。他の哨戒天狗の証言を聞くと、"まるで何も無い所から突然現れた"らしいのだ。」


ん?反対側…?反対側!?


「おい!今俺達が来た所の反対側って言ったか!?」


「む…そうだが。」


「っち!椛!ちいっと案内頼む!」


「え?あ、はい!禦黑(ごこく)様!」


「うむ。気を付けるのだぞ?」


俺と椛は急いで妖怪の現れた場所へと駆け付ける為に空を飛んだ。


(耐えててくれよ…詠!)


俺は心の中で祈りつつも先を急いだ。


そして、一人残された禦黑と呼ばれた男はその場に立ち尽くしていた。


「ふむ…斯様に分かりやすい者と言うのも珍しいものではあるな。彼等を死なせては後味が悪いと言うものだな。」


そして、禦黑は付近に居た天狗達にこう指示した。





「彼等を援護せよ。決して死なせてはならんぞ。若人達をそして妖怪の山の安寧を守るのだ!」





はいはい。後書きの時間ですよ〜っと。んじゃあ、今回のゲストの発表と行きますかね。今回のゲストは哨戒天狗の犬走椛さんですよ。


「こんにちは。ご紹介に預かりました犬走椛です。」


おー、固いなwもう少し崩れてもいいと思うぞ?


「うーん、そうですか?」


そうそう。本編じゃあツッコミ枠なんだしw


「それはうp主さんが私をツッコミ枠にしたからでしょう?それに固いのは元からなのでどうしようも無いです。」


おうふ…何かやりずらいなw


「けれど私を選んだのはうp主さんなのでどうしようも無いですよ?」


しかも的確に言葉を選んで攻撃してるw


「そう言っている割には笑っていますが…」


まあ、わっしはそう言う性格じゃからなwさて、今回は余り話すことも無いが…お主は何か話す事はあるかいな?


「話す事…一応一つだけありますね。」


お?何じゃ何じゃ?


「彼…凩 隼さんの事なんですけど、彼って本当に人間ですか?吸血鬼相手に戦って生き残るし空を飛ぶのも、たった五分で飛んでしまうし…一体全体どうなってるんですか?」


あー、その事か。まあ、彼はもう一人と同じで意外とチートじみてるからねぇ…


「そうですか…まあ、後からその事も踏まえて聞く事になると思うので深くは聞かない事にします。」


おー、そうかwんまあ、彼等の事は彼等に聞くのが一番早いからねぇw


「…さて、もう私は話す事は無くなりましたが、他に話す様な事はありますか?」


いんや無いwって事で終わるとするかね。


「はい。それでは皆さん、また次回も何時になるかは分かりませんが、次回お会いしましょう。」

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