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回復依存の邪神様   作者: 災難な鳶
邪之章
76/112

集う契約悪魔達

プロフィール13

この物語の主人公

転生前:林田 龍斗

転生後:ラマン・アンユ

上木 悟の家へ来ては、汚い彼の部屋を掃除していくうちに彼の両親と仲良くなる。日々、彼とゲームをしていたが学生時代の話。上木 悟からは「シダ」とよく呼ばれる。就職後、自分の人生を振り返り【自分とは何か】【世界とは何か】と思考を廻らせる日々が続いていった。やがて自分という存在は無い【無我】であることに気づく。同時に世界も無い、言葉全て邪念だと説く。これに異世界転生から帰還した上木 悟と意思の衝突が始まることになった。その後、失敗した全ての世界から集合したオリジナルのゼノムとのゲームにより自我を得る為の異世界転生を遂げる。彼の野望、それは何かぱぁーっとバァーッと何かする何か……

身長:160cm

体重:50kg

好きなもの:無し

嫌いなもの:無し

特技:瞑想


転生後の身長と体重はアンユとラマンの邪神の姿と同じ内容となるため省略。


アンユ「やっぱり私って主人公じゃない?」

ラマン「主人公が複数いるから」

ルデン「そうだよ、主役交代が長いだけだ」

アンユ「そういえばシュアちゃんのお父さんまだかな?」

ルデン「ちょっとアンユ黙ろうか……」

平和に賑やかに終わった俺らの誕生日パーティーの後、マテラから聞いたアルディーアスの行動が気になり地下へと歩いた。途中、階段で背後から目の前を隠される。


「この匂いはバリか?」

「正解!」


気持ちの安らぐ、ほんのり香る花の匂いに陽気な明るい声の主は第八悪魔女王バリだった。直ぐに言い当てても彼女の両手は俺の視界を隠したままだ。


「ねぇねぇ!突然帰ってきたけどルデンから何か言われた?」

「ん?あぁールデンなら冒険の途中で気絶してしまった」

「それで強制帰還なんだね、マテラがあまり喋ってくれなくて気になったの」


目隠しは、続いた。バリもアルディーアスと同じルデンの契約悪魔なのだが、わざわざ俺に聞いてくる。この時の俺は暇だから話し相手を探してるだけなど、軽く見ていた。


「アンユ戻ったらしいじゃん!会ったことないけどねー」

「どうやら邪神に転生したらしい、同じ身体に魔王ラマンの魂と共存している。とても強かったな……」

「あれ?もう一つあるんでしょ?」

「もう一つ?ドゥバレン=レイのことか、そういえば見てないな~」

「………………」


彼女の手が離れた。俺は振り返り話の続きをしようとした。


「あれ?」


が、彼女の姿は無かった。

俺は直ぐに何かの魔術を受けていたんだと考えた。


「いつものか、やられたな~♪」


ヘラヘラと笑いながら地下へ進んだ。不自然なくらいバリの香りを感じながら段々、頭がボーッとしてきた。何かに導かれるように俺の足は勝手に動いていた。


ゴゴゴ…


重い石が擦れる音がした。その音のする先では光が射し込み人影が見えていた。彼女だった。手招きをしながらクスクス笑っている。ボーッとしている俺は、そのまま進むだけだった。


「いらっしゃいマキア~今、心地好いくらい頭がフワフワするんじゃないかしら?」

「う、うん……」


アルディーアスは俺が来ることを知っているかのように、手を引きベッドへ連れていく。身体が上手く動かせなくなってきた俺は、ベッドに倒れてしまう。


「おやすみマキア、ここで待っていなさい……」


確か、そう聞こえた。その言葉を最後に意識が薄れていき眠った。


アルディーアスは完全に眠ったのを確認した後、指をパチンと鳴らした。閉ざされていた石の扉は、それを合図に開いていく…


「入っていいわよバリ」

「いやー本当に何も知らないなんて幸せだね」

「ルデンが緊急クエストを出したらしいわ、詳細までは知らないけど」

「不思議ですよ!変わり果てた勇者といい謎の依頼といい」

「とても気になるわね~」


ルデンからの伝言は「マキアを護衛しろ」それだけだった。それと同時に邪悪な力や呪いを纏いマキアへの殺意を剥き出しなマテラを警戒している。情報の共有の為にアルディーアスは、部外者が入ることのないようにルデンの契約悪魔を呼び出した。しかし応答したのがバリのみとなる。


「ここがアルディーアスの部屋か~良い匂いだ!」

「気持ち悪い感想ありがとう、ベッドと玉座だけ触れないでね♪消すわよ~」

「へいへい!いっぱいクンクンするから」

「許すわ~」

「やったー!」


バリはアルディーアスに抱きつき、深呼吸をする。


ゴゴゴ…


石の扉が動く音がした。


「遅かったわね~♪アナタがいないと始まらないわ」

「そりゃどうも、探知されていないか警戒していたんだ。許せ…」

「許すわ~」

「バリのようには行かないからな?」

「あら?残念だわ~」


彼女は第十四悪魔女王アスケルファームケトス、世界の眼を持っており片目をルデンに渡している。アルディーアスの言う始まらないは、世界の眼を持つ彼女もまたルデンと同じ塗り替えられる前の世界を知る者であり現状を知る者だからこそ一番頼りになる。


「おい、私が来たのだから流石に離れろバリ!」

「えぇー!?アルディーアスの匂い凄いんだよ!アスケルファームケトスも嗅いでみなよ♪」

「まあまあ、他のメンバーも揃ってからでも良いんじゃない?」

「そうか、私も嗅いでみるとしよう…」


アスケルファームケトスもバリに続いてアルディーアスに抱きついた。そして目を見開き驚く。身体の自由を奪われ感覚は麻痺して痙攣する。


「確かに凄い……これは毒じゃないか!」

「はい、捕まえたー♪」

「くっ……離れられない!これで平気なのかバリ!?」

「ね!凄いでしょ?」


ゴゴゴ…


石の扉が動く音がした。


「お前ら何やってんだ……」


入ってきた彼女の第一声はドン引きだった。


「やっと来たわねガルグゼオ、アナタもどうかしら?」

「は?」


彼女は第三悪魔女王ガルグゼオ、遅刻の言い訳を考えながら来たものの目の前の光景に打ち消されてしまった。


「来ない方がいいぞガルグゼオ、これは毒だ……」

「凄いんだよ!ガルグゼオもおいで~」

「何を見せられているんだ私は……」


その後、ガルグゼオが無理やり引き剥がしてから一段落できた。

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