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回復依存の邪神様   作者: 災難な鳶
復之章
39/112

心の糸

「またゼノムか…」

「おいこらw」

「何度も邪魔しやがって…」

「これはひどい」

「って言うと都合良いんだ厨二病」

「草」

[厨二病乙]

「「せやなー」」


録外より




――――――――――――――――――――――――――




私はアラクネ。蜘蛛になりました。

元々は人間で皆の衣装を作っていました。

ある日、私の住む街を悪魔が襲いました。

立ち向かう者は皆殺され、生き残った女性は捕らわれ拘束されました。そして、悪魔の施設へと運ばれたのです。


衣服は全て剥がされ手錠や足枷を付けられ全く動けなくなり、口には何かを詰められ喋ることも出来ませんでした。

動けないまま他の捕らわれた女性の悲鳴を聞く毎日でした。悪魔の実験に次々と犠牲者が増えていきました。


血の臭いと運ばれる遺体で嫌でも思い知らされます。


(いつか私もあんな目に…)


その日は、突然やってきました。

全身が黒い皮膚で覆われた禍々しい魔人のような悪魔がやって来たのです。

隣にいる女性は、その魔人を魔王様と呼んでいました。

私は、魔王の実験に使われてしまう。怖くて震えていました。


私の首に手綱の付いた首輪を付けられました。

引っ張られる方向にただ着いていくだけでした。


引っ張られた先は森でした。魔王が座り、その時が来てしまうのだと思わず声が出てしまいました。

そして力強く手綱を引っ張られて私の身体は魔王の膝の上でした。怖くて声が出ません。この世のものとは思えない不気味な笑顔が向けられ絶望しました。


ですが何もされない時間が過ぎていくだけでした。

何故か私は魔王に抱えられて洞窟に運ばれました。

今度こそ生け贄にされると、そう思いました。

ですが何もされない時間が過ぎていくだけでした。


私のお腹が鳴った時、魔王は立ち上がり

どこかへ行ってしまいました。


動けば殺される。魔王に逆らったら殺される。

でも、このまま待っていたら実験に使われてしまうはず。

色々考えていましたが恐怖で動けませんでした。


洞窟の先から声がしました。もしかしたらこのまま魔物の餌にされるのではないかと考えてしまいましたがゴブリンでした。首輪を切られて連れられました。

魔王の実験に使われてしまうよりマシだと思い抵抗はしなかった。


だが甘い考えだった。魔王は探しに来たのだ。

次々とゴブリンを捻り潰し、私の首を掴んだ。

私に剣が向けられる。死を覚悟した。が…


魔王の手が離れた。

そして魔王の魅力に気づいてしまった。気づいてはいけない闇の魅力に私は、思わず声に出してしまった。


「ス…素敵…」


魔王は私を再び抱えて湖へと放り投げた。

そこからの記憶が無いが、気づいたら蜘蛛になっていた。

目の前に魔王がいる。名乗れと言われたので自己紹介した。そして物凄い空腹と共に街の人々がご馳走に見えた。

私は食欲に負けてしまい人々を喰っていた。それでも後悔などなかった。そこに魔王がいるから…


―――――――――――――――――――――――


女神を食べると何か違和感を覚えた。あるはずのない糸が見えるようになった。しかし魔王からは何も見えない。不思議だった。素早い何かが見えたので追いかけてみた。

黒い糸を追いかけていたが追い付けない。もしかしたらと思い、黒い糸に触れてみる。


「触れる…!?」


そして糸を引っ張ってみた。何かが遠くで倒れる音がした。何か羽根の生えた女がいた。うるさいので糸でグルグル巻きにして魔王のいる湖へ持っていった。

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