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回復依存の邪神様   作者: 災難な鳶
復之章
38/112

予期せぬ発見

プロフィール10

漆黒の勇者ジレス

身長:167cm

体重:67kg

好きなもの:掃除

嫌いなもの:煙草

趣味:読書

元々は、漆黒の騎士であり魔王の右腕のような立ち位置だった。王を暗殺するために潜入していたが人と過ごす内に人を愛し魔王を裏切った。マキアの本来の勇者の力を騙す形で手にしたが魔王に敗れた。邪神ラマン・アンユが降臨した際に魔界で蘇生している。契約上マキアの最初の妻となっているが互いに知らない。そのためマキアは剣の力を使うことが出来ない。興奮し鼻血を出してしまう以前に詠唱にジレスの名が抜けている。

あの湖だ。生け贄の女を放り投げた湖と同じ、あの湖だ。

早速、俺は妖精を探すことにした。確かエルフは妖精だったはずだ。だが今いる時代にエルフは存在しない、そう断言できる。俺の勘ではなく彼の意志を感じるからだ。


数時間だと思う。妖精の姿がない…

もしかしたら希少なのかもしれない…

俺は、ここに来たときの記憶を思い出す。


俺は妖精に剣を投げて捕らえ噛り吐き捨て握り潰した。

そして湖から出てきた女神はアラクネが喰っている。


「………………。」


まあ、そうだよな…

これで妖精が何も考えないで現れる方が変な話だ。

もしくは、ここにいたはずの最後の妖精を殺してしまった可能性もある。自然から生まれる妖精は、どう考えても希少と言える。少なくとも、この世界のこの時代だと…


「魔王様、変な生き物がいましたが妖精でしょうか?」

「何か見つけたのか?」


アラクネが何か捕ってきたようだ。

ズルズルと糸の塊を引っ張ってきた。

糸の塊はクネクネと動いている。逃げようとしているようだ。アラクネの蜘蛛の糸は俺でも取れない…


「糸で何なのか判別できないのだが…」

「逃げ足が速くて厄介だったので顔だけ取りますね」


クネクネ動く糸の塊をアラクネは足で抑え食べていく、そして次第にその姿が見えてきた。褐色の肌に尖った耳、髪色は黒だ。それを目にした瞬間、疑問が幾つも出てくる。

その姿はまるでエルフだからだ…


「放せ!この化け物め!」

「うるさいですね…口は封じておきましょう」

「いや、待てアラクネ…色々とコイツに聞きたいことがある」


俺は糸を出そうとするアラクネを止めた。

褐色の女は俺を睨む。


「あんた…魔王か!姉さんを何処にやった!?答えろ!」

「はぁ…?」

「この湖を守護していた妖精だ…あんただろ!?あんたがやったんだろ!!」

「ん~いたな…そんなやつ…」


アラクネがお腹を撫でて言う。


「いただきました。感謝…」

「そ…そんな………!?」


それを聞いた褐色の女の目には涙が出ている。だが泣き叫ぶことはなかった。悔しさや憎しみを噛み殺している様子だ。


「そういえば、女神とか名乗っていたが妖精なのか?」

「………………っ!」


褐色の女は俺をとにかく睨み付ける。疑問点が解消されない俺は少しイライラしてきた。


「このまま拷問でもしたら吐くのか?」

「ひっ…!?」


褐色の女が答える前に俺は、足だと思われる位置に剣を入れる。


「あぁっ!がああああああぁっ!!」

「このまま死ぬんだったら実験の材料くらいには、なるな…」


剣を抜いた箇所から血がにじみ出る。血の付いた剣をアラクネに向けた。


「味見するか?」

「はい……んぅ…れろっ……」


アラクネが血を舐め終えた後に俺は剣を振って鞘に戻す。

アラクネの顔を見つめ味の感想を待つ。


「女神と一緒の味がした…姉妹ですね」

「そうか…」


痛みに苦しみ吠える褐色の女の顔を踏みつけ質問を続ける。


「で?答える気にはなったか?それとも姉と同じように死ぬか?」

「あぁ……はぁ……はぁ……こっ……答えます…ゆる…して…」

「よろしい…では、もう一発だ………」


再び俺は剣を同じ箇所に入れる。

褐色の女の悲痛な叫びが湖に響く…

何故、もう一度刺したのかと言うと俺も気になった。


「ふーん…やはり不味いな…」

「美味しいのに…」

「止血する前に出ちゃってるの舐めておけ…」

「いただきます…」


出血した血をアラクネが舐め終えた後に糸で止血しておいた。疑問点を全てぶつける。いるはずのないエルフに似た妖精が目の前にいるのだ。これがエルフだと俺は認めない。まだその時じゃない、そのはずなのだから…

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