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回復依存の邪神様   作者: 災難な鳶
復之章
31/112

方向音痴は母譲りだ

漆黒の魔法書その1:あらゆる仕組みや概念など様々な情報が書き記された友人のノート。そのうちの属性について。

属性:地(土)、水、火、風、雷の第一。光、闇、聖、邪の第二。無、時、空(情報)の第三からなる。第二、第三属性は見ただけでは属性の判別が不可能だと記されている。未来の彼と邪神に転生後のラマンの運命操作の無意識の中での意志のぶつかり合いで、第四、第五属性が生まれており存在するが記されていない。

あのあと、歓声を背に最初にいた街に向かう。


「着いてくるのか…」

「私は、ご主人様に一生!着いていきます!」


女神は来なかった。そこだけ嬉しい。

一旦、足を止める。


「だが、俺は助けたりしない…お前は生け贄だからな。俺の所有物でしかなかった、ただそれだけでよかったのだが…今となれば邪魔でしかない。その呼び方が一番の原因だと言っておこう…」


女は黙る。その表情は、とろけている。


「その顔もだな…」


俺は先に進むとした。が、再び止まる。


「どうしたのですか?ご主人様~」

「うーん…」


ひたすら考える俺…

だが何も出てこない…


「あぁ…えっと…?」

「ご主人様?」


しまった。このパターンは、いつものだ。俺は…


「すまない…道に迷った」


異世界に来たばかりであることを今さら思い知らされた。俺は冒険の素質ゼロだろう。前世がそうだったように…

またあの頃の記憶が出てくる。


あれは…

俺がロールプレイングゲームをしている時だった。俺は常にマップを見ていた。敵のエネミーアイコンと自分のアイコンにマップの形状のみ意識が行ってしまう。俺は紛れもない方向音痴だからだ。カメラ操作も必要最低限であり、マップばかり見る。引っ越したばかりの学校の帰り道にクラスメイトの家まで寄り道をして帰ろうとしたら家とは真逆の方向へ歩いてしまい迷ったこともある。職場でも結構な確率で反対側に行くこともあった。携帯端末のマップもよくズレてしまうため結局迷うことが多かった。目的のない冒険なら良いだろう…だが目的があるのに反対では最悪だ。俺の変わった方向へ行く癖は、物理的にもそうだが他にもある。故に歪んだ。


「おい女…道を覚えているか?」

「私は、ご主人様が行く道なら喜んで着いていきますぅ!」


チッ…使えない。


「きゃあああああああっ!離して!いやあああああ!」


悲鳴が聞こえた。とても近い…

誰がいるのだろうか?道を訪ねるとしよう。

声のした方向へ走る。なにやら灯りが見える。


「あれ?ここ森だったの?」


今さら気づいた。ここ森だ。

何かが発射される音がした。それが何なのか近くに来て直ぐに判った。


ネチッ…


粘りのあるものが少女の身体を拘束していた。そして灯りがある方向に見覚えのある女がいた。


「おっ…魔王様やん、こんな遅くに生け贄とデートですかい?」


あの店主らしき女だ。その上には、大きな蜘蛛のような怪物がいた。たぶん獲物を今、捕まえたところなんだろう。

すると俺の隣で余計なことを叫ぶアホがいた。


「魔王と騙されているようですが…この御方は転生者であり我らが救世主であります!女神様の使命によりアナタを倒しに来ました!」


「おいこら…」


思わず心の声が漏れてしまった。俺は救わないと言ったばかりなのに何を言っているんだ?このアホは?


「魔王様…本当に魔王様か?確かに変だったけど…じゃあ本当の魔王様は今どこにおんねん?」


そうだよな、ここにいるもんな…意外とまともで助かった。

俺が口を開こうとすると…


「やーい、やーい、バーカ、バーカ!魔王なんて、ご主人様が一瞬で倒したんだから!」


またアホが隣で何か言っていた。

それを聞いた瞬間、とてつもない殺気を感じた。

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