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回復依存の邪神様   作者: 災難な鳶
復之章
24/112

闇の化身ラマンの誕生

復之章、始まり

ラマンの過去編となります

掘り下げるってやつですね

あれは、私が人間だった頃の話だ。前世と言うとまだ魔王だった頃なので初期生前と言っておこう。ごく普通の家庭で育った。私の両親は、直ぐに離婚した。母子家庭と言うらしい。貧乏と母は言うが私からしたら普通だった。基準なんて個人で違うのが普通だから、私は、普通だと…そう思っていた。引っ越しの影響で友達作りが、やり直しとなった。喋るのは苦手だった。相手を思うほどに心拍数が上がり慣れなかった。緊張と言うらしい。あの頃の私は暗かったんだとか…家族が言っていた。二度目の引っ越しは、特に暗かったようだ。そういえば嫌われていた。好かれるつもりもなかったが病原菌のような扱いや暴言などで荒れたこともあった。そんな時だったはずだ。彼との出会いは…


彼は初対面にも関わらず笑顔でマシンガンネタトークを始めた。にわかながらに話を合わせてみようと勉強してみた。だが私は興味がなかった…感動できない…

最初は笑いながら盛り上がったが、段々と表情が固くなり最後に無表情となる。そんな私を見て彼は、むしろ興味深く接してきたものだ。彼は様々な動画から情報を共有してくれた。私もまた彼に合わせるために色々調べることもあった。彼の感情豊かな性格と意地でも曲げない腐った根性に憧れと尊敬をしていた。

高校生の時だっただろうか…刺激を求めるが何も感じることが出来なかった。様々な動物にふれあい周囲は楽しんでいるが私は、何も感じることが出来なかった。こんな生き方でいいのだろうか?生きていていいのだろうか?そんな葛藤の日々だった。同じくらいの時期に彼は、ノートを作成していた。私は、それを漆黒の魔法書と呼ぶことにした。あまりにも汚い字で解読が困難な書物であった。本人によると異世界転生がどうのと長い解説があったが興味なかった。私は何もかも愛を感じることができないが故に家族からも変なやつだと思われていた。精神科も経験済みだがマザコン演じたら解決した。チョロい…

何も考えがない私に清掃の求人を教師からオススメされた。最初は火葬場だったが見学した翌日に「もっとガッチリした子が欲しい」と電話がきたらしく切り替えとなった。正直どうでもいい…こんなのでいいなら何でもしますよ。そんな気分だった。

「ん?今、何でもって言った?w」

彼から結構な…いや100%そういうネタがぶっこまれる。

彼との会話では禁句に等しい…

そんな私に対して彼は、と言うと現実逃避していた。

もちろん現在進行形で彼は意地でも曲げない腐った根性で貫いてしまった…

のんびりと、つまらない社会を生きていた…

何年だろうか…そんなに経っていないはずだ。

直接とは言わないが結果として私は彼を殺すことになった。


外なる闇が空っぽの私を選んだ。

私は闇に染まり

また闇も受肉を果たして現界した

私と言う存在が確定した瞬間だった

その影響もあってなのか、普通過ぎるこの世界に

大きな揺れが起きたのだ。

様々な建物が崩壊する…

彼もまた下敷きとなっていた…

私の友達…

親友…

ダチ…

闇に染まりながらも、その現実を突きつけられた私の心は感動したのだった。始めてだった。こんな刺激…

私は闇に溺れることなどなかった。空っぽだからだ…

むしろ自分らしさを手に入れた。

だが彼を失う原因となった…


忘れようとするが忘れられない…

精神的に疲れた私は眠る…



カシャ



何かが聞こえた。そんな気がした。

だが何も見えなかった。

「お前も行くみたいだな」

彼の声がした。

「それがお前の世界か…」

僅かに光る携帯端末の画面が見える。

彼は、背を向けて歩く。そこが彼の運命であり彼もまた全てを承知の上で進む…


そんな気がした。


こちらも何かに吸い寄せられるように闇に飲まれる。

端末の画面から文字が浮かび上がる。


(ちょっと行ってくるわ)


また何処かで会えると感じた。

彼の進む道に人影が幾つも見える。

それが彼の理想であり運命だった。


「それがお前の理想…か…」

思いが晴れた。そして新たな感情が芽生える。

私は異世界へと闇に具現化し転生させられた。

知らない世界と知らない生物がそこに…

彼とは違うようだ…

だがそれでいい…

もし彼に再開できたなら…


















「その理想…壊してやりたい…」



――――――――――――――――――――――――





「目覚めたか…貴様に名をやろう。初代魔王である俺に名付けてもらうのだ喜べ元人間…」

身体が動かない…

いや、ないんだ

俺は闇そのものだった

声のみを聞き続ける。

「貴様の名をラマンとする。絶対なる闇よ…そして我が息子よ、早速だが我が力の糧となれ…」

なるほど、俺は喰われるようだ。

ただの闇に何もできない

元が人間じゃ分かるはずがないのだ。

いきなり転生したら力の糧として、もはや餌でしかないとは…

それで良かったのかもしれない

だが、運命とは皮肉であった

魔王の体内に放り込まれた際に身体の感覚を掴んでしまった。

「ぐっ…貴様…!まさか俺を逆に喰うというのか!?」

(そんなつもりなかったが、ちょうどいい)

馴染む魔王の肉体が神経を通し動くことに気づく

「夢オチ…そんなのでよかった…それでよかった…それがよかった…」

全て嘘だと信じたかった。あの頃に戻りたい。そう願うが異世界での現実を突きつけられた。

「俺は、ラマンとして生きなければならないのか?」

めんどくさい…

「でも…」

一つの願いが叶いそうでもあった

「愛を求めるのも悪くない…なあ相棒…いつか互いに見つけた愛を壊しあうのも面白そうだろう?」

遠い遠い別の世界に行った彼に対して

魔王が、つぶやく…




―――――――――――――――――――――――


スライムが飛ぶ

スケルトンが笑う

スライムが飛ぶ

スケルトンが笑う

スライムが笑う

邪神に会いに二人は向かう

何処なのか知らない

とりあえず笑う

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