表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回復依存の邪神様   作者: 災難な鳶
回之章
20/112

漆黒の勇者ジレス

ほう?裏切るか…そんなに人間が好きか?

そうですね…そうかもしれません

貴様…それは、勇者の力!?ありえない!

悪魔が勇者になって悪いですか?

まあいい…偽りの力だろう…容易い!


byラマンとジレス

あれは、俺が5歳の時だった…

まだ勇者の力を持っていた時期である。

剣の修行をしていると一人の女性と出会った。


彼女の名は、ジレス


彼女との出会いが俺の運命を変えてしまった…

彼女は悪魔だった。

それも魔王の幹部であるほどの強力な悪魔だ。

そうとは知らずに俺は、彼女を姉のように慕っていた。

誰も彼女が悪魔とは気づけなかった…

それもそのはず長年、人と同じように生き共存していた。

魔力を完全に遮断していたため、例え神でも人間と誤認するだろう…


そして俺は、彼女に誘われて魔界に行ってしまった。


「マキア…今日は、私の故郷を見せてあげるからね…」


その言葉は、重く悲しげな表情だった…


「うん!」


何も知らない少年は、悪魔と契約することになった…


「あれ……」


勇者の力を奪われた少年は、意識が薄れていく…


「君には、生きてほしい…だから私が代わりに…」


互いの能力が入れ替わり騎士の力がマキアに宿る…


「ジレス!何をしている!」


勇者の少年と何か企んでいることに気づいた悪魔達



「やめてええええええええぇっ!!」



意識を失っているマキアに呪いが放たれる…


無邪気な少年の精神が壊された…



その後、周辺の悪魔達やジレスは、行方不明となる。











(……っ!?ジレス姉ちゃん…!)


誰もいない…


そして違和感


(うぅ…………!)


身体が動いてくれない、声も出ていなかった…


(身体が重い…全身麻痺しているような気分だ)


そして更に違和感


(……!?どうしてそんな単語が出てくるんだ…?)


この成長速度は、人間には不可能…

これは…


(もしかしたら…あの時、ジレス姉ちゃんが…)


とても5歳とは思えない理解力で考察していくマキア


(あれは何かの儀式?そして今の状況から俺にジレス姉ちゃんの力が宿ったのか?勇者の力が出せないということは、入れ替わり?でもどうしてジレス姉ちゃんは…最後に)


身体の感覚を掴んできたマキアは立ち上がる。


「そして…ここは魔界だよな?」


マキアは、自分の身体の中に悪魔の力があると確信した。

ただ単純に勇者の力を狙い奪い去った…

そう考えることが彼には出来なかった。




(君には、生きてほしい…)



薄れた意識の中で彼は聞こえていたからだ。

そして彼にジレスの名が刻まれていた。




――――――――――――――――――――――――――




「ちょっと、ボク?しっかりして!」

「うぅ………はぁ…はぁ…はぁ…!!」

「この子、おかしいわ…確か勇者の子供じゃ…」



それ以降から呪いの影響で精神全てが壊れたままにならなかったが、性欲や異性に対しての精神が暴走していた。

これが魅了耐性0になった原因である。

少年の身体だった彼には地獄と言える…

だが、それも数日で解決したのだ。

マテラと同じく彼もまた銀髪の少女と出会ったからだ。


「大丈夫ですか?何処か痛いですか?」


馬乗りになっているのに少年を心配する


「…………っ!!あぁっ…!うああっ……!」


少女は、両手で優しくマキアの首を撫でる…


すると光の輪が生まれ光のアミュレットになった。


「あれ…?落ち着く…」

「家事を効率良くするために錬金術と光魔法を重ねる練習してみたら出来ました。これを着けていれば安心ですよ♪」


天使の微笑み…

いや女神だ…


「すまない…無礼を許してくれ!」


先ほどまでの彼は、欲望に溢れたケダモノと言える。


「そんな!謝ることなんてありませんよ…アナタが無事で何よりです♪」


(あんなことまでしてしまった俺なんかを心配するなんて…)


手を振りながら笑顔で去っていく少女にマキアは、涙が止まらなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ