表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回復依存の邪神様   作者: 災難な鳶
回之章
19/112

純白の騎士王マキア

ア…アニキィイイイイッ!

はぁ…はぁ…はぁ…

ア…アニキ?

すまないマテラ…俺は、もう…

何てことだ!何を考えているんだお前!?

もう決まったことだ…すまない!

許されないかもしれない…

だが俺の心は…


by アース=マテラとマキアとルデン

ルデンは、ラマンの目撃情報を集めていた。


「なあ、この顔に見覚えないか?」


隠し撮りしていた顔写真を携帯端末機で表示


「あぁーこの美人な姉ちゃんなら地下街の居酒屋に入っていくのを見たよ」

「情報ありがとう!これお礼だ」


謎の小袋を渡してルデンは、地下街へ走る。


袋を受け取った男性の一般人は、中を覗く…


「俺が買ったのと同じか…」



コンビニ弁当だった。




ガラガラガラガラッ!ガシャッ!!


凄い勢いで居酒屋の扉を開けるルデンを店内の客が何事か?と見つめる。


「皆!この顔に見覚えあるか?」


店内がざわつく…

そして一人の男が立ち上がり説明する。


「その人ならマテラ様と魔界へ行ったよ…何かあったのか?伝説のウィザード様が慌てて探すってことは…」


それを聞いて少しホッとするルデン


「そうか…マテラも一緒なら大丈夫だな」

「で…あの美人は、何者なんだ?」

「気になるか?」


ルデンは、皆に説明をした。しかしアンユが邪神になっていること、今は魔王ラマンであること等は、言わなかった。あの美人が生まれ変わった伝説のプリーストであるアンユとだけ説明した。

店内の店員と客、全員がその名を聞いて驚いた。


「まじか…あの伝説が蘇ったのか!?」

「ってことは、あの悪魔の襲来で血祭りになった所を戻してしまったのもあの人がやったのか!?」

「女神が戻ったんだ!今日は祭りだ皆!!」


店内は、賑やかになった。ルデンは、静かに外へ出た。

そして一言…


「そういえば…魔界への扉って、どう開くんだっけ?」


ルデンは、興味のないことは、直ぐに忘れてしまう…


長年マテラが無双していた魔界に全く興味がなかった。

しかしここで、それを後悔することになるとは…


「観測できるのは、この人間界だけだからな…」

「おや?」


聞き覚えのある声が聞こえた。


「おっ!久しぶりじゃないかルデン、ここで何をしているんだ?研究ばっかりしているってマテラから聞いていたが…」


そこにいたのは、マキアだった。

ルデンは、逆に問う


「お前こそ何をしているんだ?今じゃ国家を統一する騎士王だろう…」


マキアは、あれから王になっていた。実は、マテラとマキアは、双子だった。そしてマキアが兄である。この事実を知ったのは、魔王討伐後…正確には、アンユの死亡後だった。これにより国は、大騒ぎとなった…次の王を誰もがマテラだと思っていたからである。だがマテラは、これに納得していた。兄であることを長年知らなかった彼は、その事実を直ぐに受け止めた。

勇者の力が何故かないが、長年マキアは、この国の王だった。

ルデンの問いに対して笑って返すマキア


「マテラが美人連れてるって聞くから飛び出してきたんだ。弟の交際相手は、ちゃんと挨拶しなければな!」


(なんて、お騒がせな王なんだ…コイツ王の自覚ねぇだろ?マテラに譲れよ!今もそうだけど、お前が飛び出したら真っ先に電話くるの私なんですけど!?)


「マテラならラマンと魔界に行ったぞ…」

「ナニッ!?ラマンだと?」


その名を聞いてマキアが一瞬青ざめる…


「まあ説明すると長くなるな…ここじゃあれだ。研究施設まで来いよ…今までの愚痴も含めて話したい!」

「いや…愚痴を言われるのは、遠慮したいかなー」

「はよこい!」

「はい!行きますっ!」


ルデンは、電話をする。


「私だ。マキアならこっちにいるが、少々説教も兼ねて研究施設で話し合うから心配ない……あぁ…だよな!……うんうん♪」


ピッ…


「じゃあ後ろに乗れ、一応これで顔を隠せ!」


ルデンは、サングラスとマスクをマキアに投げる


(これでも王なんだ…全くコイツに自覚が見られないがな)


二人は、バイクで研究施設へ向かう。


何故ルデンがマキアを嫌っているのか…

それは、あの事件が原因だった。




――――――――――――――――――――――――――




あれは、アンユ死亡から3日後

世界が崩れ一部は、異世界転移して新たな世界となる。

魔王討伐を王に報告しマキアが次の王であることをそこで知らされる。誰もが感じた疑問があった。

(勇者の血統は何処?)

マキアに勇者の力がない

何故ないのか…

どうして騎士なのか…

それでいて王になるのは何故か…


兄であるためと先代は語るが

王に相応しくないと誰もが思う

勇者がなるべきだと…誰もが思う

それでも先代はマキアが次の王だと

マテラも納得していた


アンユが死亡してからは、マキアの身に付けていたアミュレットの輝きがなかった。誰も気にしていなかったが本人だけは、違った。


「まずい…このままでは……俺は…!!」


アミュレットの輝きを失ってからマキアは、暗かった…

女性と接することを避けていた。顔も見れないほどに何かに怯えていた。王になってから王室に女性を入れることを禁じていた。この行動に国中が不安に思った。


事件は、起きた…

世界崩壊後に繰り返された戦争により進化していった悪魔達は、魔界と人間界を繋ぐ扉を何処からでも呼び出せるようになった。

真っ先に悪魔が押し寄せた場所は、王室である。

勇者マテラが魔王を討ち王となっているはず…

寝込みを襲う作戦だったんだろう…

王室に侵入したのは、夢魔サキュバス吸血鬼ヴァンパイアだった。

不死身のマテラを倒すために力を奪い殺そうとした。

だが王になったのは、マキアである。

寝ているマキアをとりあえず殺そうと試みる悪魔達


だがマキアは、突然起き上がり悪魔達を見つめる…

焦る悪魔達、魔王を勇者と共に討ち、何故か王室にいる彼の実力を知っているからだ。普通に戦って勝てる相手ではない…


「はぁ…はぁ…はぁ…!」

「……?」


マキアの様子が変だった。

彼は、命を狙ってきた敵を前にして興奮していた。

それが悪魔達には、何かとんでもない力を解き放つようにしか見えなかった。


だが、数分間…マキアがムラムラしている姿を悪魔達が見ているだけの不思議なシチュエーションとなる。


「あの…大丈夫ですか?」


吸血鬼ヴァンパイアが流石に心配して近づく…

するとマキアは…


「結婚してくれ!」


彼は、魅了耐性0だった。アミュレットの力で抑えられていたが、それがアンユの死と共に輝きと力を失った。


「何を考えているんですか!?私達は、悪魔ですよ!敵なんですよ!ちょっと…誰か魅了攻撃しました?」

「誰もしてないよ…」

「み…皆も俺と…結婚してくれ!」


王族に悪魔が混じった大事件となった…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ