魔界への扉
プロフィールその5
転生前魔王ラマン4200歳
転生時ラマン=アンユorドゥバレン=レイ0歳2ヶ月
闇の化身であり圧倒的な力で生みの親である先代魔王を喰らうことで魔王の座に生後1ヶ月で君臨した。元々は闇そのものだったが先代魔王の肉体を受け継ぎ、知識も受け継ぎ様々な魔法を習得する。自分以外の悪魔、人間や天使だけでなく神ですら捕らえて玩具のように壊していった。だが、それも数年で飽きていた。彼を倒せる存在などいないとまで言われるほどの強さだったが唯一対の存在である光の化身アンユの閃光により大きく弱体化をしてしまい勇者達に敗れる。転生後、邪神となるが初めて寝る感覚を知り、アンユが仮死状態になるまでの間は寝ていた。面白半分で最初は、身体を暴走させてみたりしていたらしいが直ぐに飽きた。邪神ドゥバレン=レイに好かれ主となった。能力の共有によりアンユとドゥバレン=レイの能力も使用できる。この三つの能力共有が重なり合うと
認識→複製→補食→共有
アンユ、ラマン、ドゥバレン=レイの互いの認識により
これが永遠に続き爆発的な強化となる。それもアンユの意思により阻止されているため回復特化の光魔法と自身の闇の力に邪神の力とドゥバレン=レイから共有により受け継いだ能力程度しか持ち合わせていない。アンユの許可が出た時が邪神ラマン=アンユorドゥバレン=レイの真価を発揮すると言ってもいい。
身長:245cm(邪神の姿では178cm)
体重:650kg(邪神の姿では56kg)
好きなもの:悲痛な叫び・絶対的な光 (アンユ)
嫌いなもの:マゾな下僕や奴隷または、それに似た存在
趣味:寝る
特技:物質や魂の破壊や消滅
ひたすら周囲の人間に魔界への道を聞いて回るが誰もが首を横に振り、白い目で見る。
「やはり人間に聞いても無駄か…」
ラマンは、次の作戦を考える。魔界への扉をラマンは、知っている。が…それは崩壊する前の世界での話だった。
この異世界では、違うらしい…
「あの位置に扉があったはずだが全く違う人間の町になっている。やはり異世界と強引な結合によりズレてしまったか?もしくは、新しい扉が作成された?いや、魔界は負け組になっていたなぁ…あの勇者が壊した可能性もある」
様々な可能性を考えながら一つ思い付いた答
「ふむ…探すとしよう」
アース=マテラを探すことにしたのだった。
「勇者のことであれば人間も知っているだろう…」
ラマンは再び周囲の人間に聞いて回る。
この健気な行動は、確実にラマンの心に光が生まれている証拠だった。
「情報は、これだけか…」
途中、人間の雄共が群がってきたが無視した。
本来なら速攻で殺していたであろう…
ラマンの集めた情報では、アース=マテラは、毎日のように魔界に遊びに行っているらしい。彼は、未だに冒険者として各地を転々としながら旅をしている。
「やはり扉は消えたか…各地を転々と移動しながら毎日のように魔界に向かうのであれば他の方法があるのだろう。だが何だと言うのか?」
情報が少ないため、アース=マテラに会う方法がない。
「天界への道も情報が一切ない…」
魔界を諦めて天界へ向かおうと試みたが、失敗だった。
天界もまたラマンの知っているような世界と異なり、そしてそんな場所を人間が知っているわけがない…
だが運命とは、必ず何処かに隠れているのだろう。
ラマンが、たまたま地下街の居酒屋に入ると彼がいたのだ。
店に入った瞬間に目が合う。
「「あっ…………」」
互いに何かを感じ取ったかのように声を漏らす。
落ち着いた表情でラマンは、マテラの前に座る。突然現れた謎の美女に店内の客が少し騒がしくなる。
「どういうつもりだ?説明してもらおう…」
「説明は後だ…別に殺り合うつもりもない。私が欲しいのは、情報だ。それさえ聞けたら好きなだけ説明してやろう…」
ビールを一口飲んで落ち着いてからマテラが続ける。
「俺は、何を吐けばいい?」
「天界と魔界への道だ。魔界へ毎日遊びに行っているらしいな?」
マテラは、しばらく考える。
「天界への道が何か知らないが魔界なら、ちょっとした呪文を言うだけで開く。」
「それは、誰もが呪文さえ唱えれば無許可に侵入出来てしまうというのか?」
「そうなるな…逆に悪魔も各地を出入り出来てしまう状況だ。上級悪魔は、下手に動こうとしないが問題は…」
「なるほど…中々のしぶとい進化をしたな」
マテラは、噂されていた通りに新種の魔王を毎日腹パンしていた。上級悪魔を定期的に痛め付けて各地を出入りする下級悪魔を探し回って倒している。
「困ったのが最近の悪魔が強敵ばかりになっている…下級であろうと倒すのが困難なんだ…」
「魔界を無双したわりに自信がないのか?」
「俺は、何とか倒せる…が、耐久性が最近になって強い悪魔が多いんだ。他の冒険者だと何百と集めて一匹を倒せるくらいだ…」
それが何匹と各地を襲撃するとなると深刻な問題となる。
その原因が何なのかラマンは、直ぐに察していた。
(最近になってとなると…原因となるのが私以外に誰がいるだろうか?)
そんな悪魔もラマンからしたら虫けら雑種と変わりない。ラマンの復活により全ての悪魔が力を増大させた。それをチャンスと思うのが下級であり、パワーバランスの崩壊と感じているのが上級悪魔達である。本来ならば人間を騙し誘惑したりして力を吸う下級悪魔が多かったが、その根源が全てラマンから来ている。誰もが魔王になれてしまう現状だった。そのため先ほど町を血の海にしていた低能悪魔が増えている。賢い悪魔なら今も何処かで潜んでいるはずだ。その現実は、今のラマンにとってあまりにも皮肉な話である。
光を求めた些細な代償…
ラマンは、そう感じた。しかし悔いはない…
「その呪文とやらは、何だ?」
「光あれば闇がある…光無くして影は見えない…心の闇が地獄の門を開く…絶対的な光よ…絶対的な闇よ…今ここに交わる」
すると空間が歪み見慣れた門が現れる。周囲の人間は、マテラが毎日魔界に行くのを知っているため全く反応することもない。
「低能悪魔も出入りするために、これだけ呪文を覚えている。生まれ持っての本能のようにな…では、情報提供したわけだし説明してもらおう…」
ラマンは、これまでのことを全て話した。
アンユの邪神へ転生した際に一緒に同じ身体に憑依したこと、イゼルツェンと最高神をぶっ飛ばしに行きたいこと全て。
「アンユが!?そうか…信じられないがルデンと会っているんだな。アイツは、アンユが死んでから研究ばかりするようになって外に出てなかったんだ。しかし今は、眠っているのか…少し残念だ」
ラマンとマテラは、魔界の扉へ入っていく。
途中マテラが質問する。
「お前を殺した俺達をどう思っている?」
「そうだな…あの時は、世界に飽きていた。この異世界に来たのも運命と言える。人間のことなど正直どうでもいい…」
「そっか…長年悪魔と戦うと考えてしまうんだ。アンユが、何を思って皆を癒していたのか…」
たとえ悪魔でも人間と共存する道を選ぶ者だっている。自分のしてきたことが間違っていないのか彼は、考えてしまうのだろう…
「全く人間は、くだらない……そんなものに意味なんてないだろう」
「そこに意味を求めるのが人間さ」
しばらく進むと見慣れた景色が広がる…
(変わらない景色だな)
そこに誰もいなかった。たぶんマテラの存在により警戒しているに違いない。
だが低能悪魔だけは、群がる。
マテラが手から炎の剣を出す。
ラマンは、構えることなく進む。
「せいぜい…楽しませろよ?まあ…お前らのような虫けらには、無理だろうがな…」
「三つの顔が付いた犬のような姿か…地獄の番犬ってやつか?それにしては、数が多いぞ!めんどくせー!!」
数十、いや数百…どちらにせよラマンにとっては、うるさいだけの野良犬なのかもしれない。




